更新日: 2024.09.17 その他暮らし
車内がジリジリと暑いので「カーフィルム」を検討しています。断熱効果があるようなのでガソリン代節約にもなりますか?
本記事では、カーフィルムの断熱効果やガソリン代の節約効果、フィルムの選び方について詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
カーフィルムの断熱効果で車内の暑さはどれくらい軽減できる?
カーフィルムは、車の窓ガラスに貼ることで紫外線や赤外線をカットできます。特に赤外線は、車内の温度上昇に直接関係があるため、これを遮断することで車内の暑さを軽減できます。
断熱フィルムの効果は製品によって異なりますが、韓国の自動車メーカー、ヒョンデは、「ナノ冷却フィルム」を開発し、車内温度を大幅に低下させることに成功しました。このフィルムは、赤外線をカットするだけでなく、車内から熱を逃がす効果もあるため、車内温度を10℃以上も低下させます。
カーフィルムでガソリン代は本当に節約できるのか?
カーフィルムで紫外線をカットすることで、車内の温度上昇を抑え、エアコンの使用頻度を減らせます。また、フィルムを使用しない場合と比べて、設定温度が高めでも快適な車内環境を保つことが可能です。その結果、エアコンの過剰使用による燃費の悪化を抑え、ガソリン代の節約につながります。
ただし、フィルムの種類や性能によって断熱効果には違いがあるため、温度低下を効果的に実現するには赤外線カット率の高いフィルムを選ぶことが重要です。
カーフィルムの選び方と注意点
カーフィルムを選ぶ際は、カラーや価格、貼りやすさなど、選ぶポイントはさまざまですが、ここでは機能面に注目して解説します。カーフィルムを選ぶ際は、以下の3点に注目しましょう。
赤外線カット率
赤外線カット率が高いほど、熱を遮断する効果が高くなります。ガソリン代の節約に大きく影響する要素なので、できるだけ高いカット率を選びましょう。
ガラス越しに赤外線を照射して、室内温度を測定する実験では、紫外線99%カットのフィルムを通すと、室内温度が約8℃も低くなります。
紫外線カット率
カット率が高いほど、日焼けの原因となる紫外線を遮断できます。99%カットのフィルムで十分だと思われるかもしれませんが、残りの1%の紫外線が意外と大きく影響します。
紫外線で変色するシートに99%カットのフィルムを重ねて紫外線を照射すると、シートははっきりと変色してしまうのです。微量の紫外線でも浴び続けると肌へのダメージが蓄積されるため、スキンケアに敏感な人は100%カットのフィルムを選びましょう。
可視光線透過率
可視光線とは、人の目で見える光のことです。透過率が高いほど光を通し、0%で真っ暗、100%に近づくほど透明になっていきます。
フロントガラスや運転席・助手席側の窓にフィルムを貼る場合、道路運送車両法により透過率70%以上が義務付けられています。この基準を満たさないと車検に通らないため、フィルムを貼る際は十分注意してください。
まとめ
カーフィルムを貼ることで、車内の温度上昇を抑え、エアコンの冷却効率が向上します。その結果、燃費の改善や快適なドライブが可能になります。また、紫外線を遮断することで、日焼け防止や車内インテリアの保護にも役立ちます。
法律で定められた透過率を守り、遮熱効果の高いフィルムでガソリン代を節約しましょう。
出典
国土交通省 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2010.3.29】〈第三節〉第195条(窓ガラス)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー