片づけの美学38 消耗品から見直すキッチンの作業効率。もっと動きやすいキッチンに
配信日: 2019.01.16 更新日: 2019.07.03
食品用ラップフィルムやキッチンペーパーなどのよく使う消耗品をどこに置くかで、キッチンの効率が変わってきます。いい場所に置くと、スムーズに動けるキッチンになります。また置き場所でキッチンの印象も変わってくるので、注意したいポイントでもあります。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
使う頻度1位のモノを最優先に
あなたにとって使用頻度が一番高い消耗品はなんでしょう。私の場合は、食品用ラップフィルムです。一日に何度も使うので、本当はキッチンのワークトップにでも置いてあると便利でしょうが、衛生面や美観がよろしくありません。派手なパッケージなので、使っていない時は見えない方がスッキリします。
そこで死角である冷蔵庫の壁にラップ1本分の専用置き場を作っています。そうすると、ほんの数秒で使えるので、手元にない不便さはありません。手間になるので、よく使う消耗品を扉の中や引き出しの中に収納するのは避けたほうがよいです。
一番よく使うモノを最適の場所に置いて、キッチン作業を快適にしましょう。
消耗品の仕舞い方でキッチンの印象をスッキリさせる
一番使う消耗品以外にも、毎日使うモノ・2日に1回は使うモノは扉の中などに収納せず、すぐに使えるようにしておくと便利です。私の場合、ロール状キッチンペーパーはコンロの角に置き、輪ゴムは冷蔵庫の死角にフックをつけてひっかけています。収納に仕舞わないモノは目立たない場所や死角に置くことで、キッチンがずいぶんスッキリした印象になります。
デザインがシンプルなモノを選ぶという選択肢もあります。
時々使うモノ
時々しか使わない消耗品は、収納に仕舞うようにしましょう。外に出ていると、油汚れやほこりがついてしまうし、見た目も雑然とします。キッチンの掃除もしづらくなるので効率が悪くなります。また、モノがたくさん出ていると、探し物が増える原因にもなります。
使うことが目的である消耗品の収納方法は「取り出しやすく」、「見つけやすく」がとても大切です。
もし「収納に入りきらない」というようであれば、持ちすぎかもしれません。1カ月に1度も使わないような消耗品があるようならば、他のアイテムで代用できないか考えてみましょう。種類別に色々と揃えても、使わなければもったいないですよね。余分なモノを買わないと節約にもなりますよ。
使い捨てセット
買ってきた紙コップや紙皿だけでなく、生活していると割りばしやストローなどの使い捨てのモノが貯まってきますね。持っているのを忘れて何度も買ってしまわないように、使い捨てのモノはまとめて収納しておきましょう。
ただ、無制限に貯め続けると大変な量になることがあります。「この場所に入る分だけ」など、持つ最大量を決めておきましょう。多くなったら積極的に使いましょう。用途通りに使ったり、掃除や子どもの工作用にしたりするなど、探してみると使える場面がいろいろあります。
お客さんセット
来客に使う消耗品と食器類もひとまとめにして収納しておくと便利です。
使う機会が少ないモノはセットにしておくと、使い忘れや同じものを買ってしまうことを防ぐことができます。
消耗品のストック
安売りしているとつい買ってしまうキッチンの消耗品。たくさん買ってしまい、キッチンに入りきらなくなって、別の場所に置いて使い忘れた。という経験はないでしょうか。
消耗品のストックは一か所での保管が鉄則です。キッチンに十分なスペースを確保できない場合は、別の場所でもいいのです。色々な場所に分けておくと、使い忘れることが多くなってしまいますよ。
消耗品はキッチンでの作業を助けてくれる大切なアイテムです。ちょうどいい所に配置して、効率よく動けるようにしたいですね。ぜひ参考にしてみてください。
Text:奥野 愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表