更新日: 2024.10.16 その他暮らし
一人暮らしを始めた息子が「カニカマ」や「魚肉ソーセージ」しか食べていないようです。加工食品ばかりでも「栄養不足」にはならないのでしょうか?
食事面では、簡単に食べられ、それなりにおなかを満たせるレトルト食品やカップ麺といった加工食品を重宝している人もいるでしょう。しかし、そういった加工食品ばかりの食生活をしている場合に懸念されるのが、栄養の偏りです。
今回の記事では、加工食品を多く摂取した場合、栄養不足になるのかどうかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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加工食品を食べ過ぎるとどうなる?
加工食品は食べ過ぎるとどうなるのでしょうか。以下では、加工食品をたくさん食べた場合に考えられる健康面のリスクを解説します。
塩分などの過剰摂取につながる
加工食品は、塩分や糖分、脂肪分などが多く含まれているケースがあります。
加工食品を食べ過ぎると、1日に必要とされるエネルギー量や塩分摂取量などを超えてしまい、生活習慣病や老化を早める原因になりかねません。手軽に取り入れられるからとついたくさん食べてしまうと、気づかぬうちに体に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
栄養が十分に取れない可能性がある
加工食品は加熱などの加工をすることによって、食材本来の栄養が失われてしまうケースもあります。特に野菜や果物は食物繊維やビタミンなどの栄養素が豊富に含まれていますが、加工すればするほど多くの栄養素が失われてしまいます。そのため、加工食品中心の食生活では、栄養が十分に取れない可能性も考えられます。
食品添加物を取り過ぎてしまうおそれがある
加工食品にはさまざまな目的で、甘味料や発色剤、保存料などの食品添加物が使用されているものもあります。日本の食品添加物は基本的に厚生労働省が指定したものしか使用できず、さらに成分規格や使用量の基準なども定められているため、原則として毎日食べ続けたとしても健康に問題はないとされています。
しかし、同じ食品添加物を大量に毎日取り続けたり、複数の食品添加物を同時に摂取したりすることで、体に悪影響を及ぼす可能性がゼロとは言い切れません。加工食品を食べ続ける場合は、食品添加物の過剰摂取にも気を付ける必要があると考えられます。
加工食品のメリット
加工食品は手軽に買えたり、調理の手間が少なかったりとメリットもあります。1人暮らしで加工食品ばかり食べてしまうのは、手軽さのほかにも商品によってはあまり食費がかからないという点も考えられます。
例えば、1つ236円のカップ麺を1日3食食べた場合、1日当たりの食費は708円、1ヶ月(30日)だと2万1240円になります。
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によれば、単身世帯における1ヶ月の平均的な食費は4万6391円であるため、理論上は食費をかなり抑えられるといえるかもしれません。
しかし、すでに紹介したように、加工食品は食べ過ぎることによって塩分などの過剰摂取につながったり、栄養が不足してしまったりすることも考えられます。確かに食費は抑えられるかもしれませんが、体に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
加工食品は手間がかからず、おいしいものも多いため、どうしても食べたくなるときもあるでしょう。時々食べる程度であれば、そこまで大きな心配はないかもしれませんが、毎日食べるとなると健康リスクは大きいと考えられます。加工食品は頻度を考えて食べるようにしましょう。
加工食品ばかり食べるのは避けよう
加工食品は栄養に偏りが出ることで、必要な栄養素が取れないだけでなく、食べ過ぎることで体に悪影響を与えかねません。
また、金銭的な部分においては、例えば、安価で保存のきく食材をまとめて買い置きし、それを少しずつ消費していくことで節約につながります。健康のためにも、バランスのよい食事を取るよう心掛けることをおすすめします。
出典
厚生労働省 食品添加物
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 表II-1-2 消費支出の費目別対前年実質増減率 -2023年-(15ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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