更新日: 2024.10.18 その他暮らし

2024年度内に「レベル4」の自動運転が実施されると聞きました。国産で対応した車はありますか? 購入したいのですが、もし“事故”を起こしたら責任はどうなるのでしょうか…?

2024年度内に「レベル4」の自動運転が実施されると聞きました。国産で対応した車はありますか? 購入したいのですが、もし“事故”を起こしたら責任はどうなるのでしょうか…?
2024年7月31日、当時の岸田首相が記者会見で、ルート・速度などの特定の条件によってドライバーが不要となるレベル4の運転の公共交通サービスについて「全国各地の取り組みを順次レベルアップしていく」と述べ、レベル4の自動運転の運航を全国のおよそ10ヶ所程度に広げていく方針を明らかにしました。
 
レベル4の自動運転については、これまで送迎サービスなどの公共交通での導入は限定的でした。政府は、現在は11ヶ月程度かかっている審査手続きを今後2ヶ月ほどに短縮する方針も示しており、公共交通での自動運転レベル4の導入が加速する可能性があります。
 
しかし、自動運転では「事故を起こしたときに誰が責任を取るのか」という問題もあります。本記事では自動運転レベル4に対応した車種や料金、万が一事故を起こしたときの責任の所在や罰金などについて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

自動運転レベル4に対応した車種と料金

レベル4の自動運転では、操縦の主体はシステムとなっています。
 
限定された条件下なら完全自動運転ができ、自動車専用道路や特定のルートなどの限定領域において、システムによる自動運転が実現します。2024年現在、自動運転レベル4に対応した国産の自家用車はありません。
 

現状の自動運転レベル3に対応した車種と料金

レベル3の自動運転では、システムが操縦の主体となりますが、システムの作動継続が困難な場合には、運転手が適切に対応する必要があります。
 
レベル3の自動運転のシステムが搭載されている車両は限定されています。国産車・外国車問わず、高額な車両に限定されている点が特徴です。
 
国産車に関しては、例えばホンダのLEGENDが該当します。Honda SENSING Eliteというシステムでは日本発の自動運転レベル3を実現しました。すでに新車販売は終了していますが、中古車市場で購入できる可能性があります。2022年1月当時のメーカー希望小売価格は724万9000円(税込)でした。
 

公式サイトで申し込み

【PR】アイフル

aiful

おすすめポイント

WEB完結(郵送物一切なし)
・アイフルならご融資可能か、1秒で診断!
最短18分(※)でご融資も可能!(審査時間込)

融資上限額 金利 審査時間
最大800万円 3.0%~18.0% 最短18分(※)
WEB完結 無利息期間 融資スピード
※融資まで 30日間 最短18分(※)
※お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
※診断結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。
■商号:アイフル株式会社■登録番号:近畿財務局長(14)第00218号■貸付利率:3.0%~18.0%(実質年率)■遅延損害金:20.0%(実質年率)■契約限度額または貸付金額:800万円以内(要審査)■返済方式:借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式■返済期間・回数:借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)■担保・連帯保証人:不要

自動運転中に事故を起こした時は、誰が責任を取るの?

自動運転のレベルは1~5の5段階があり、レベル3以上で操縦の主体が「システム(レベル3の場合、作動継続が困難な場合は運転者が主体)」です。
 
では、自動運転車による事故が発生した場合、責任の所在はどこにあるのでしょうか。結論から言えば、自動運転車による事故は、原則として所有者が負うことになります。
 
まず、自動運転レベル2までは操縦主体が運転者であり、発生した事故の責任は運転手にあると考えられます。レベル3においてもシステムから要請があればドライバーが対応しなければならず、責任は運転手にあるとされています。
 
レベル4においてもドライバーに責任があることは変わりませんが、システムの不具合による事故の場合は保険会社や自動車メーカーなどに保険金や賠償金を求める仕組みを検討するとされています。
 
国土交通省によれば、自動運転で交通事故が起き、人を死亡させたりけがさせたりした場合、運転手は自動車運転死傷処罰法5条の過失運転致死傷罪に問われる可能性があります。刑の内容は「7年以下の懲役もしくは禁錮または100万円以下の罰金」です。
 

まとめ

技術の急速な発達によって、国内でも限定的ながら自動運転レベル4を実現する動きが加速しています。ただし、市販の自家用車はレベル3の自動運転に対応した車種もほとんどなく、各家庭が気軽に自動運転を利用できるようになるにはまだ多くの時間を要するでしょう。
 
自動運転とはいえ、事故の責任は基本的に運転手にあると考えられる点にも注意が必要です。今後もこの分野では新しい情報がどんどん出てくると考えられるため、気になる人は常に最新ニュースを注視していきましょう。
 

出典

国土交通省 自動運転時の事故における法的責任
e-Gov法令検索 自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律
国土交通省 自動運転における損害賠償責任に関する研究会 報告書(概要)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
ライターさん募集