更新日: 2024.10.21 家具・片付け

片づけの美学177 部屋をキレイに見せる4つのポイント

片づけの美学177 部屋をキレイに見せる4つのポイント
部屋をキレイに見せるために、全体を完ぺきに整えるには大変な労力が必要です。ただ、「完ぺき!」まで頑張らなくても、いくつかのポイントをおさえることでグッと見た目をよくすることは可能です。
 
「取りあえず」見えるところを片づけるだけで、全体がキレイに見えるのでお手軽です。気持ちまで上がるで、まさに一石二鳥! さらに、他の場所まで片づけたくなるという効果も期待できます。
 
そんなよい流れに乗りながら、片づけをしていけるといいですね。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

お客さんの目線で気になるところを探す

片づける場所の見つけ方は、「お客さんの目線」になることです。お客さんが来たときに、「どこを見ているのか」を確認します。その場所をキレイにすることで、部屋の見た目が大きく変わっていきます。まずはお客さんが来たときに、自然と目が行く場所のチェックから始めましょう。
 

“キレイ”のチェックポイント

<ポイント1:入り口に立って、正面>

最初のポイントは、入り口の正面です。リビングであれば、ドアを開けた目の前がチェックポイントです。
 
部屋に入って、初めに見える光景がキレイだと、最初のイメージが「good」になります。正面には、なるべく雑然としたモノがないようにしましょう。例えば、食事の後や食べ物の包み紙が置きっぱなしなど、一目で汚いと感じるモノは片づけます。できるだけ、不必要なモノがない状態がおすすめです。
 
ただこの場所は、入り口にも近いのでモノを置きやすい場所でもあります。置いてあるモノの傾向をつかんで、別の置き場所を用意する必要があります。例えば、その日に届いた書類・郵便物や持ち帰ったモノが多いなら、入り口から目立たない場所に、いったん置き場所を作るのがよいでしょう。
 
できるだけその日のうちに、中をチェックして、不要なモノは処分。モノがたまっていくのを防ぐ仕組み作りが大切です。
 

<ポイント2:腰~胸高に注意>

腰高の棚の上や胸の高さのカウンターは、「ポン」とモノを置きやすい場所です。「つい置いてしまう」を繰り返すうち、モノが層になってしまっているなんてこともあるでしょう。
 
モノを置いてしまう場所には、モノを置けなくするのも一案です。例えば、大きめの飾りを置いてみたり、家電を置いたりすることもいいですね。置けなくなってしまえば、モノが層になることもありません。
 

<ポイント3:床に置かない>

床にモノを置きはじめると、床置きエリアはどんどん拡大していきます。その分、部屋が雑然と見えてくる原因にもなります。床にモノがないだけで、部屋がスッキリ見えて、印象がよくなります。
 
モノは「床に置かない」と決めることが、キレイな部屋への第一歩ですね。床が片づいていると、掃除もしやすく、落とし物も目立つので、紛失が減ります。
 
それでも、まったく置かないというのは生活するうえで難しく感じる場面も多いでしょう。そんなときは、「この部分には仮置きOK。それ以外の場所には置かない」といった、家庭の目安を作るのがおすすめです。
 

<ポイント4:ホコリは見逃さない>

部屋がキレイだと感じるためには、清潔さも大切です。エアコンまわり、換気口、ぶら下がった照明などに、ホコリがたまっている、なんてことはないでしょうか。リビングまわりのホコリであれば、乾拭きだけでもキレイにとれます。
 
ササっと掃除できる道具を、近くに置いておくのもよいですね。キッチンまわりのホコリには油汚れが含まれているので、洗剤が必要になってきます。
 
視線は上に向くことが多いので、上にたまっているホコリから取り除いていきましょう。
 

4つのポイントで工夫してみる

キレイに見える4つのポイントをご紹介しました。
 
見た目がキレイになると、気持ちがとても前向きになって、部屋のために頑張ってみようと行動まで変わっていきます。床にモノを置かないなど、これまでと違う習慣が生まれたら、そんな違いも楽しんでもらえるとうれしいです。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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