更新日: 2024.11.05 その他暮らし

「レギュラー車」ですが、セルフで間違って「ハイオク」を給油してしまった! その後の調子が悪い気がするけど大丈夫? 故障や事故のときに“車両保険”は出るのかも解説

「レギュラー車」ですが、セルフで間違って「ハイオク」を給油してしまった! その後の調子が悪い気がするけど大丈夫? 故障や事故のときに“車両保険”は出るのかも解説
セルフのガソリンスタンドでは自分で車に給油するため、間違えて「レギュラー車」に「ハイオク」を給油してしまうこともあるかもしれません。いつもは「レギュラー」を入れているのに、「ハイオク」を入れてしまうと実際どうなるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、レギュラー車にハイオクを入れるとどうなるのかや、ガソリンを入れ間違えたことにより事故や故障した際の車両保険の補償について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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レギュラーとハイオクの違い

レギュラーガソリンとハイオクガソリンの違いとしては、主に「オクタン価」と「添加物」が挙げられます。
 
オクタン価とは、ガソリンがエンジン内で爆発するまでの耐性を示す指標です。オクタン価が高いほど、エンジン内で自然に発火しにくく、燃焼が安定します。ハイオクは特に高性能なエンジン向けに作られており、エンジンが高い圧縮比を必要とする車種に適しています。
 
続いて添加物ですが、レギュラーは標準的な成分で構成されており、特に高性能エンジン用の添加物は含まれていません。一方のハイオクはエンジンの清浄効果を高める添加物や、エンジン内部のカーボンの蓄積を防ぐための成分が含まれており、エンジンの調子を長期間保つ効果が期待できます。
 
基本的にはレギュラーガソリンよりもハイオクガソリンのほうが高価であり、車のエンジン設計に応じて、レギュラーガソリン専用車とハイオク専用車があります。
 

レギュラー車にハイオクを給油してもすぐに問題が起こるわけではない

レギュラー車にはレギュラーを、ハイオク車にはハイオクを給油するのが基本です。とはいえ、一般的にレギュラー車に「ハイオク」を入れてしまっても、すぐに重大な問題が発生するわけではありません。
 
なお、一般的にハイオクはレギュラーよりも高価ですが、レギュラー車にハイオクを入れたからといって劇的な出力の向上などは期待できません。
 
つまり、レギュラー車にハイオクを給油すると、すぐにエンジンが壊れるようなことは基本的にはないものの、レギュラーガソリンとの価格差分が無駄になる可能性があります。
 

ガソリンの入れ間違いが問題となる場合

レギュラー車にハイオクを給油しても、大きな問題となることはあまり考えられません。ただ、そのほかのケースで燃料の入れ間違いが問題となる場合はあります。
 

ハイオク車にレギュラーガソリンを入れる

ハイオク車は高い圧縮比で動作するエンジンが多く、オクタン価が低いレギュラーガソリンを使用すると、燃焼が不安定になり、ノッキング(異常燃焼)を引き起こすリスクがあります。エンジンのパフォーマンスが低下し、長期間使用するとエンジン内部にダメージが蓄積される可能性があるでしょう。
 
とはいえ、最近のほとんどの車にはノッキングを防止する機能が搭載されています。そのため、特殊なスポーツカーでハイオク専用の制御プログラムなどの場合は注意が必要ですが、通常はそこまで大きな問題がすぐに起こるわけではありません。
 

レギュラー車に軽油を入れる

ガソリンスタンドでは軽油も給油できますが、レギュラー車に軽油を入れるとエンジンに深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。
 
エンジンが動作不良となったり、損傷したりして、最終的にエンジンが停止してしまうかもしれません。そのため、この場合は整備工場などでの抜き替えが必要です。
 

ガソリンの入れ間違いによる車両保険への影響

ガソリンの入れ間違いによる車両保険への影響については、保険会社や契約内容によって異なるため一概には言えません。
 
とはいえ、多くの車両保険では、ガソリンや軽油の入れ間違いによるエンジンや燃料システムの損傷は補償の対象外となっています。中には特約や追加オプションで補償される場合もありますので、気になる場合は契約内容を確認しましょう。
 

まとめ

レギュラー車にハイオクを入れても基本的には問題はありません。しかし、レギュラー車に軽油を入れた場合など、燃料の入れ間違いによって影響を受ける場合はあります。
 
ガソリンの入れ間違いによるトラブルについては、車両保険が適用されないことも少なくありません。給油前にガソリンの種類をよく確認するとともに、入れ間違えた場合は必要に応じてJAFなどのロードサービスの要請を検討しましょう。
 

出典

JAF 燃料を入れ間違えた場合の対処方法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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