貯まったマイルで「羽田→別府温泉」の旅行を楽しんだ上司。私はマイルを貯めたことがないのですが、そんなにお得なのでしょうか?

配信日: 2024.11.07

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貯まったマイルで「羽田→別府温泉」の旅行を楽しんだ上司。私はマイルを貯めたことがないのですが、そんなにお得なのでしょうか?
航空会社のマイルを貯めて国内旅行や海外旅行をする人は少なくありません。マイルはフライトや買い物など、さまざまな方法で貯めることができます。
 
しかし今回のケースのようにマイルを貯めたことがない人にとっては、マイルでの旅行がどれくらいお得になるのかいまいち分かりかねる部分があるかもしれません。
 
本記事では、羽田空港から別府旅行に向かうシーンを例に、マイルを使ったフライトについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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羽田空港から別府までの航空運賃

まず羽田空港から別府までの交通費を考えてみましょう。別府には空港がないため、最寄りの大分空港までフライトするものとします。フライト条件は以下の通りです。


・フライト日:2024年10月30日(往路)、2024年11月5日(復路)
・出発時刻:羽田発14:30(往路)、7:45大分発(復路)

この条件下でのフライトを比較したものを表1にまとめました(2024年10月26日時点の検索結果)。
 
表1

航空会社 最安のフライト(大人1人・エコノミー)
A社 5万460円
B社 4万9260円
C社 6万7円
3社平均 約5万3242円

※筆者作成
 

羽田空港から大分空港までの往復に必要なマイル

続いて、羽田空港から大分空港までの往復にどれくらいのマイルが必要かを計算してみましょう。マイルを使った特典航空券は、表1にあるB社の航空券を利用したと仮定します。
 
この場合、マイルシーズンが「レギュラー」になるため、必要なマイル数は1万7000マイルです。また羽田空港の旅客施設使用料として740円が発生します。必要なマイル数は時期によって上下するため、事前に確認しておくと安心です。
 

マイルで旅行するとお得?

マイルを使った特典航空券を予約すれば、今回のケースでは、740円の出費のみで羽田・大分間をフライト可能です。そう考えるとマイルを使った旅行はお得といえます。
 
貯めたマイルが日常の買い物や固定費など必要出費から発生したのであれば、半ば「おまけ」でフライトしているため、とくにそういえるでしょう。
 
では続いて、1マイルを円で換算するとどれくらいの価値があるのか、また1万7000マイルを貯めるのに必要な出費はどれくらいかをシミュレーションしましょう。
 

1マイルの価値はどれくらい?

表1より、通常の方法でB社の航空券を取得すると、4万9260円かかります。一方マイルを使った特典航空券では、1万7000マイルと旅客施設使用料740円で往復航空券を取得可能です。
 
740円の経費を通常航空券から差し引くと、4万8520円です。この金額がいわば1万7000マイルと同価値を持つといえるでしょう。計算すると、1マイルにつき約2.85円の価値です。
 
ただしこの計算は、特定の日付と予約タイミングを基にシミュレーションした結果に過ぎません。仮に通常購入するときにキャンペーンなどで航空券が安くなっていたり、フライトが安い日付だったりすれば、マイルの実質価値は目減りする可能性があります。
 
フライトがマイルシーズンにおける「ローシーズン」であれば少ないマイル数で飛べるため、マイルの価値は上がるでしょう。逆にハイシーズンであれば目減りしてしまいます。
 

1万7000マイルを貯めるのに必要な出費

羽田・大分間のフライトに必要な1万7000マイルをいくら使えばもらえるか計算しましょう。
 
今回は例として、クレジットカードの買い物で貯まるマイルを例にします。カードによってマイルへの還元率は異なりますが、分かりやすく「100円=1マイル」としましょう。
 
この場合、1万7000マイルをもらうのに必要な金額は170万円です。170万円のクレジットカード出費が発生する期間は人によって異なりますが、仮に毎月17万円を使うとすると、おおよそ10ヶ月で同マイル数を獲得できます。
 
ただし入会マイルや継続マイルなどのボーナスを受け取ったり、キャンペーンで通常よりも多くのマイルが還元されたりすれば、より少ない出費、短い期間でマイルを獲得できるかもしれません。
 

マイルを使った旅行では数万円を節約できる場合がある

日常的に必ず支払う出費でマイルを貯めた場合、おまけとして貯まったマイルで航空券を取得できます。シミュレーションで見たように、フライトによっては5万円近い航空券を実質的に無料で入手できるため、お得感は高いです。
 
消費マイル数がより少ないシーズンに旅行したり、還元率がよいカードで貯めたりすれば、さらにお得度を高められます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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