更新日: 2024.11.10 その他暮らし

通勤でしか車は使いません。毎日「1時間」の距離を車通勤していますが、車を売却して定期を購入し「電車通勤」にした方が節約になりますか?

通勤でしか車は使いません。毎日「1時間」の距離を車通勤していますが、車を売却して定期を購入し「電車通勤」にした方が節約になりますか?
車を所有しているが通勤時にしか使っていない場合、維持費がもったいないと感じている方もいるかもしれません。車を売却し、定期券を購入して電車通勤に切り替えた場合、節約になるのか気になる方もいるでしょう。
 
本記事では、自動車の維持費や車を手放すメリット・デメリットを紹介します。車所有者の維持費と通勤にかかる定期代を比較してどちらがお得になるのか確かめてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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自動車通勤をしている人の理由

環境省による、宇都宮市の中心市街地で就業されている方々を対象とした「通勤・買い物時の交通手段に関するアンケート調査」によると、通勤時に自動車を利用する人の理由は、以下の通りです。「その他」を除く回答数が多い順に記載しています。


1.自動車だと早く到着するから
2.公共交通機関の乗り場が遠い
3.歩いたり公共交通機関を利用するのが面倒
4.自動車以外の交通機関(鉄道・バスなど)がない
5.駐車場があるから
6.荷物が多いから

電車やバスだと遠回りになったり、ちょうどよい時間がなかったりする場合に、自動車を利用する人が多いと考えられます。
 

自動車の維持費はどのくらい?

一般社団法人日本自動車工業会が行っている「2023年度乗用車市場動向調査」によると、平均月間維持費は1万2100円と、2017年度から上昇傾向が続いています。
 
この月間維持費には、燃料代、修理代、有料駐車場代などが含まれます。車両代やローン返済、保険料、税金は除外されているため、これらも含むとさらに毎月の負担は大きくなるでしょう。
 
ライフステージ別でみると、就学中の子どもがいる家族成長期には平均月間維持費が1万4000円を超えることもあり、この点からも自動車の維持費が家計に与える影響が大きいことがうかがえます。
 
そのため、毎月の定期代が自動車の維持費以内に収まるのであれば、電車通勤に切り替えた方が経済的には得策かもしれません。自動車の維持費と電車通勤の際の定期代を比較し、自分に合った通勤方法を見つけることが大切です。
 

車を手放すメリット

車を手放すメリットのひとつは、税金や自動車保険、車検代、ガソリン代、駐車場代などの維持費が不要になる点です。また、車を中古車販売店や買取専門店に売却すれば、まとまった臨時収入を得られます。急なトラブルでまとまったお金が必要になったときは、売却による収入が大きな助けになるでしょう。
 
さらに、車を手放して運転する機会がなくなれば、少なくとも自分が運転して事故を起こすリスクが減ります。車を所有していたときよりも日常的に歩いたり自転車に乗ったりする機会が増えて、運動不足の解消につながることもメリットといえるでしょう。
 

車を手放すデメリット

住んでいる地域によっては車がないと移動手段が限られてしまう場合があります。利用できる公共交通機関が少なかったり、利用できる時間帯が決まっていたりすると、ちょっとした買い物へ出掛けるにも不便を感じるでしょう。
 
また、まとまった買い物をしたいときに、車がないと大きな荷物を運びづらいと感じるかもしれません。そのため、車を手放すことを検討する際は、手放しても交通手段に困らないか、生活に支障をきたさないかを必ず確認しましょう。
 
さらに、子どもの習い事や塾などの送り迎えを車でしている場合も、車がないと不便に感じるかもしれません。習い事や塾に通っている子どもがいる場合は、スクールバスがあるか確認するとよいでしょう。
 
子どもが大きくなればバスや電車を使って自分で習い事にも行けますが、小さいうちは送り迎えができるよう車を手放さないのもひとつの選択肢です。
 

通勤手段は車の維持費と定期代を比較して検討しよう

今回参照した調査結果によれば、車を所有している人の月の平均維持費は1万2100円です。車を売却して公共交通機関で通勤を行う際は、定期代が車の維持費以下に収まれば、節約につながりそうです。
 
車を所有している人は過去の維持費を振り返り、定期を購入した場合とどちらが安くなるかを計算してみることをおすすめします。
 

出典

環境省 資料2-2 通勤・買い物時の交通手段に関するアンケート調査
一般社団法人日本自動車工業会 2023年度乗用車市場動向調査 II 乗用車ユーザーの特性と使用状況 2.使用状況 月間維持費(18ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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