夫に「欲しいシェーバーがあるんだ…」と言われて値段を見たところ「3万円」でした。安価な商品と何が違うのでしょうか？

夫が「欲しいシェーバーがある」と言って3万円の価格を見せてきたとき、妻が普通のヒゲ剃りと何が違うのかと疑問に思ってしまうこともあるでしょう。この記事では、シェーバーの価格の違いについて詳しく解説します。

シェーバーのメリットと選び方

シェーバーは、洗顔やシェービング剤を使う必要がなく、手軽に使える点が魅力です。刃が直接肌に触れない構造のため、肌を傷つけずに安全にヒゲを剃れるのも特徴だとされています。
 
シェーバーは外刃でヒゲを押し出して、内刃でカットする仕組みを採用しているため、肌への負担を軽減する設計になっているようです。現在、各メーカーから多様な製品が展開されており、自分に合ったシェーバーを選ぶことが重要です。
 
例えば、「ヒゲが濃く、しっかり深剃りしたい。」や「敏感肌なので刺激を抑えたい。」といったニーズに応じてモデルを選ぶと、より快適な使い心地を得られる可能性があります。
 

シェーバー選びの決め手は「肌荒れ」と「ヒゲの質」

パナソニック株式会社は、シェーバーを3種類以上使用したことがある30～50代の男性500名を対象に、「残念シェーバー」に関する意識・実態調査を実施しました。
 
調査の結果、シェーバーを乗り換えた主な理由として最も多かったのは「あまり深剃りができなかった」（32％）で、次に「剃り残しが出てしまった」（29％）、「一度で剃れず何度もシェーバーを当てる必要があった」（25％）という意見が続いています。
 
「新商品が好きで試してみたかった」という理由で買い替えた人は15％にとどまり、多くの場合、肌やヒゲの状態に合わないことが乗り換えのきっかけになっていることが明らかになりました。さらに、肌質やヒゲについての悩みを尋ねたところ、「肌が荒れやすい」と回答した人は68％にのぼりました。
 
また、「ヒゲが濃い」および「太く・硬い」と答えた人はそれぞれ50％を占め、これらの問題がシェーバー選びに大きな影響を与えている可能性があることが分かります。最終的に、ユーザーは自分の肌やヒゲに合った製品を納得して選んでいるようです。
 

3万円超シェーバーは満足度2倍以上に

インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEが実施した「電気シェーバー」についてのアンケートによると、価格が高いシェーバーほど満足度も上がる傾向が見られました。
 
具体的には、5000円未満のシェーバーに満足している人は36.0％にとどまったのに対し、3万円以上の製品では73.4％が満足と回答しており、2倍以上の差が確認されました。
 

シェーバー売れ筋ランキングから読み解く、人気の秘密

シェーバーの売れ筋ランキングを価格.comで調べてみました。2024年10月16日時点で多くの人に支持されている人気のシェーバーの価格は表1の通りでした。
 
表1

商品名	価格	刃の枚数	駆動方式	電源方式
A	8680円	3枚刃	往復式	充電
B	2万1900円	5枚刃	往復式	充電交流
C	2万9634円	5枚刃	往復式	充電
D	8172円	3枚刃	往復式	充電
E	2万2527円	5枚刃	往復式	充電
F	8618円	3枚刃	往復式	充電
G	3万3980円	5枚刃	往復式	充電
H	2万6798円	5枚刃	往復式	充電
I	1万9980円	3枚刃	回転式	充電
J	3万408円	5枚刃	往復式	充電

※価格.com「シェーバー 人気売れ筋ランキング」より筆者作成
 
往復式・充電式が主流で、5枚刃モデルは高価格帯に集中しています。一方で、3枚刃の低価格モデルも根強い需要があるようです。また、2万円台の製品は価格と性能のバランスが取れたモデルとして人気を集めているようです。
 
さらに、3万円を超える高価格帯の製品もあり、性能重視の消費者からの支持が伺えます。
 

ヒゲの濃さや肌質に合わせたシェーバーを選ぶことで、快適なヒゲ剃りができる

シェーバーは、手軽さ・肌への優しさ・時短効果という大きな利点があります。特に高価格帯の製品では、5枚刃の搭載や高性能モーターにより、深剃り性能と快適さが向上しているようです。
 
「3万円は高い」と感じるかもしれませんが、日々の使い心地や肌への優しさを考えると、長く使える価値のあるアイテムといえるでしょう。
 

出典

パナソニック株式会社　「残念シェーバー」に関する意識・実態調査（PR TIMES）
インターワイヤード株式会社 DIMSDRIVE　「電気シェーバー」についてアンケート
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー