更新日: 2024.11.27 その他暮らし
食事は本当に「1日3食」必要? 1人暮らしで「朝食」は食べないのですが、なにかデメリットはありますか? 食費が浮いて得だと思うのですが…
特に1人暮らしをしていると、自分で朝食を作らなければならない手間もある分、朝はさっと支度をして出かけたいと考え、「朝食抜き」を選んでしまうこともありますよね。
本記事では、なぜ「1日3食」が一般的とされているのか、朝食抜きのデメリットはあるのか、朝食を抜くといくら節約になるのかの3点に注目し、まとめてみました。
執筆者:本条アカネ(ほんじょう あかね)
FP2級
なぜ1日3食なの?
そもそも「1日3食」が定着し始めたのは、江戸時代後半ごろからと言われています。それまでの日本は朝夕の2食が一般的だったようです。
1日3食になった理由は諸説あるようですが、「ロウソクなどの明かりが普及したことにより、日が落ちてからでも生活するようになったため寝るのが遅くなり昼食をとるようになった」や「1日中働くためには2食では足りずに昼食を食べるようになった」などと言われています。
2食より3食の方が1日のエネルギーを効率よく摂取できると分かり、現代まで定着した習慣となったのではないでしょうか。
朝ご飯を食べないデメリット
農林水産省の「食育の推進に役立つエビデンス(根拠)」によると、朝食を食べる習慣は食事の栄養バランス、生活リズム、心の健康、学力・学習習慣や体力と関係していると記されています。
1日3食を規則正しくとり生活リズムが整うと、不眠傾向が少なくなり、不足しがちな栄養素の摂取量も増え、朝から脳がしっかり働くことができるので学力や身体能力も向上、イライラする・集中できないという悩みも減り、心の状態を良好に保つことができるそうなのです。
逆に言えば、朝食を抜いてしまうと上記のような期待は薄れてしまうということです。朝食を抜くことで必要な栄養素が不足してしまうと、エネルギーが不足し体温が上がらず、朝からボーッとしがちになってしまいます。手間であっても、朝食はしっかり食べた方が良いようですね。
「朝ご飯抜き」はいくら節約になる?
仮に朝ご飯をコンビニやスーパーなどで買う場合、1回300円と仮定すると月に9000円かかる計算になります(月30日で計算)。
一方、ご飯1杯の原価は約20~30円と言われているので、朝食に1杯分のご飯を家で用意する場合は月600~900円で済みます。たった1000円弱で上記のデメリットをくつがえせるのなら、少し手間を惜しんででも朝食は食べた方が良いかもしれません。
まとめ
「たかが朝ごはん」と思うかもしれませんが、朝ごはんを食べるメリットはたくさんあるようですね。節約を優先したいのであれば、簡単に用意ができるおにぎりや卵かけご飯などを家で用意するのが手軽でおすすめです。
いつもより良い1日を過ごすために、少しだけ早起きをして朝ごはんを食べて見てみませんか?
出典
農林水産省 朝食を毎日食べるとどんないいことがあるの?
執筆者:本条アカネ
FP2級