更新日: 2019.07.02 その他暮らし
お風呂大好き日本人!ただ、気になるガス代、電気代、水道代の節約方法とは
今回は日本人の入浴事情と、お風呂に関わる消費について調べてみました。
目次
お風呂好きさんは8割強! 銭湯も根強い人気!
株式会社マクロミルでは、全国1万人の男女を対象に、入浴や銭湯に関する調査を実施しました。
その結果、86%の人が「入浴が好き(「とても好き」「まあまあ好き」の合計値)」と回答したそうです。また、男女別にみてみると、男性は86%、女性は87%の人が「好き」と答えました。男女ともに8割以上がお風呂好きということです。
「銭湯(スーパー銭湯・健康ランドを含む)」については、66%の人が「銭湯が好き」と回答。昔ながらの銭湯の風景が少なくなって久しいですが、いまだに根強い人気を保っているようですね。
シャワー派VS湯船派、年代での意識のちがいは?
みなさんは普段、シャワーだけで済ませるタイプでしょうか。それとも湯船にしっかりつかるタイプでしょうか。
株式会社プラネットが、「入浴に関する意識調査」の中で「ふだんどのように入浴することが多いか」を『春・夏』『秋・冬』別に聞いてみたところ、『春・夏』『秋・冬』ともに「湯船につかる」が最も多い回答になりました。
また、湯船につかる割合は、『春・夏』では44.2%、『秋・冬』では68.8%と、大きな差が出ています。寒い季節になると、暖かい季節よりも湯船につかる人が2割増しになるようですね。
対して、「シャワーのみ(湯船にはつからない)」と回答した人は『春・夏』が26.8%、『秋・冬』は16.1%でした。春・夏のほうが10.7ポイント高くなっています。たしかに真夏は汗を流したいとは思いますが、あまり身体を温めたいとは思いませんよね。
次に年代別でみてみると、年代が低いほど「シャワーのみ」が高くなる傾向にあることが分かりました。20代では『秋・冬』でも「シャワーのみ」が38.6%と高い割合を占めましたが、60代は9.2%、70代以上では6.2%でした。
年齢とともに身体が変化することで、入浴に対する意識も変わっていくのかもしれませんね。また、若い世代は一人暮らしをする人も多く、ワンルームタイプに住まう人の割合も高いと考えられます。ワンルームのお風呂は大抵がユニットバス。追い炊き機能も付いておらず、湯船にお湯をはる機会も少なくなるのではないでしょうか。
気になるのはガス代、電気代、水道代……節約方法や注意点は?
気になるのはガス代や水道代です。お風呂を使う以上、その分の費用は必ずかかります。だからといってお風呂に入らないという選択肢は避けたいものです。シャワーと湯船、どちらがよりお得なのでしょう?
経済産業省 資源エネルギー庁の資料「家庭の省エネ 徹底ガイド 春夏秋冬」では、シャワーと、浴槽にお湯をはった場合の水道代を比較しています。
それによると、浴槽は約200リットルの水が必要とされています。シャワーのお湯が1分間で約12リットルと考えると、シャワーを15分使った場合は「12リットル×15分=180リットル」。浴槽を使うよりも省エネになることが分かります。
お風呂代の節約を考えるのであれば、シャワーを15分以上使うかどうかがひとつの目安になりそうです。
また45℃のお湯を流す時間を1分間短縮した場合、ガス代は年間約2300円、水道代は年間約1000円の節約になるとされています。シャワーを1分短くしただけで、1年に約3300円も節約することができるのです。シャワーの流しっぱなしは注意したいですね。
最も身近なリラックスタイム。どうやって楽しむ?
最後に、入浴を楽しむためにかけるお金について調べてみましょう。
株式会社ベーネコスメティクスは、25歳から35歳の男女400人を対象に「お風呂で使用するケアアイテムに使う金額」について調査しました。
その結果、お風呂で使用するシャンプーやボディーソープなどに使う金額は、平均して1ヶ月あたり平均1607円でした。男女別にみてみると、男性は1259.2円、女性は1954.6円。女性のほうが700円ほど高いですね。たしかに女性はシャンプーなどにこだわりがある人が多いイメージです。
しかし、入浴剤やシャワーヘッド、お風呂枕といった“プラスアルファ”のアイテムにかける1ヶ月あたりの金額は、男性が236.5円、女性が221.1円と、男性のほうが高い結果になりました。女性は自分磨きに、男性は楽しむためにと、お風呂にかけるお金の使い方が変わるようです。
また、同アンケートでは「お風呂好き」である人のほうが「お風呂好きではない」という人よりも、人間関係や仕事、恋愛が『うまくいっている』と感じていることが分かりました。たくさんがんばったあとはお風呂に入って疲れを癒す。リラックススペースを充実させ、日々の暮らしにメリハリをつける。それが毎日の充足につながっているのかも?
家の中にいても厚着してしまうほど寒さの厳しい季節。冬はまだまだ続きますが、負けるわけにはいきません。学校や会社から帰ってきたら、熱~いお湯でホッとリラックス。汚れも疲れも洗い流して、元気を取り戻し、明日からもがんばるとしましょう。
出典:
株式会社マクロミル 「銭湯・入浴」に関する調査
株式会社プラネット 入浴に関する意識調査
経済産業省 資源エネルギー庁 「家庭の省エネ 徹底ガイド 春夏秋冬」
株式会社ベーネコスメティクス 「お風呂に関する意識調査」
執筆者:畑美雪(はた みゆき)
フリーランス・ライター