5000万円以上の分譲マンションはやっぱり「富裕層」が多い?平均購入価格はどのくらいなの?

配信日: 2024.12.03

この記事は約 3 分で読めます。
5000万円以上の分譲マンションはやっぱり「富裕層」が多い?平均購入価格はどのくらいなの?
「分譲マンションに住んでいる」と聞くと、世帯収入も多いのではないかと思う方もいらっしゃるでしょう。分譲マンションは、部屋を借りるのではなく購入する仕組みのため、賃貸よりも初期費用がかかります。
 
しかし、分譲マンションに住んでいるからといって、必ずしも富裕層であるとは限らないでしょう。今回は、分譲マンションの定義や平均購入価格についてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

分譲マンションとは

分譲マンションとは、1棟のマンションを住戸単位で分割し、販売しているマンションのことです。賃貸ではマンション全体の大家(家主)がいて、そのなかの1住戸を借りるスタイルですが、分譲マンションでは住戸ごとに家主がいることになります。
 
分譲マンションは、住戸を借りるのではなく買う仕組みであるため、住宅ローンを組んで購入することも可能です。賃貸マンションとは異なり、規約の範囲内であれば部屋のリフォームも自由にできます。マンションに住みたいけれど、部屋は自分の好きなように変えたい、という方に向いているでしょう。
 
なお、仕事の都合上定期的な引っ越しが発生する場合は、分譲よりも賃貸の方がいいかもしれません。賃貸マンションであれば、手続きさえ済めば簡単に引っ越せます。
 
今後長く住む予定がある方は、分譲マンションを選んでも問題ないでしょう。
 

分譲(戸建て)住宅との違い

分譲マンションと同じ形態で、「分譲(戸建て)住宅」も存在します。分譲住宅とは、広い土地を区画ごとに区切って家を建て、家と土地をセットにして分譲形式で売る住宅のことです。まとまった広さの土地に同じ会社が家を建てるため、似ている雰囲気の住宅が並ぶケースもあります。
 
あらかじめ建てられた家を購入するため、注文住宅のように、細かな間取りや設備の指定をすることは難しいでしょう。しかし、すでに家が完成しているため予算が変動しにくく、資金計画を立てやすい点がメリットです。
 
すでに家が完成しているため、購入後の手続きが済みしだい入居できる点もメリットでしょう。すぐに引っ越せる一軒家がほしい方に向いています。また、家を手放して引っ越したい場合、分譲住宅は一般的なデザインのため売れやすい点がポイントです。
 

分譲マンションの平均購入価格はいくら?

国土交通省が2023年度に実施した「住宅市場動向調査」にて、分譲マンションを含む分譲住宅の平均購入価格や、購入者の平均年収が公開されています。なお、調査内における「分譲住宅」とは、分譲マンションや分譲一戸建て住宅を含んだものです。
 
同調査によると、2023年度の分譲集合住宅(マンション)平均購入資金は、4716万円でした。そのうち、2437万円が借入金、2279万円が自己資金となっています。
 
さらに、分譲集合住宅購入者の世帯平均年収は、871万円でした。
 
なお、ある会社の調査によると、新築マンションの平均価格は東京都で1億589万円、神奈川県だと5965万円で、地域によって大きな差があります。地域ごとに平均価格が異なるため、必ずしも富裕層が住んでいるとは限らないでしょう。
 

分譲マンションの平均購入価格は約4700万円で、住民は必ずしも富裕層とは限らない

分譲マンションは、賃貸マンションとは違い、購入後は自由にリフォームもできる点がメリットです。また、分譲戸建てのように土地は付いてこないため、土地に関する手続きは必要ないでしょう。
 
国土交通省の調査によると、分譲マンションの平均購入価格は4716万円でした。さらに、分譲マンションを購入している世帯の平均年収は871万円との結果が出ています。
 
しかし、地域によっては、分譲マンションの平均価格が5000万円を超えているケースもあります。そのため、5000万円以上の分譲マンションを購入しているからといって、一概に富裕層であるとは言い切れません。分譲マンションに富裕層の住民が多いのかが気になる場合は、地域の平均価格を調べてみるといいでしょう。
 

出典

国土交通省 令和5年度 住宅市場動向調査 報告書(180、183ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集