居酒屋で「スマホ」の充電が切れそうに! 近くのコンセントで充電していたら「電気使用料をいただきます」と注意されたけど、そんなにダメなの?

配信日: 2024.12.08 更新日: 2024.12.09

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居酒屋で「スマホ」の充電が切れそうに! 近くのコンセントで充電していたら「電気使用料をいただきます」と注意されたけど、そんなにダメなの?
居酒屋でスマホの充電が切れそうになり、席の近くのコンセントを使いたくなったことがあるという人は多いのではないでしょうか。しかし、許可なくお店のコンセントを使用して充電すると、お店側とのトラブルにつながる可能性があります。
 
今回は、お店の許可を得ずに充電をすることのリスクについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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充電OKの記載がない限りは基本的にお店側に事前確認が必要

お店の電気を無断で使うことは、思わぬトラブルの原因になります。居酒屋のコンセントは基本的にお店の運営者が管理しているもので、電気代を支払うのも当然、お店側です。無断でコンセントを利用して充電をすると、お店の電気を「盗んでいる」と捉えられても仕方がありません。
 

スマホの充電にかかる電気代は微々たるものだが、最悪の場合「窃盗罪」になる

次にスマホの充電にかかる電気代を計算してみましょう。例えば、スマホを1回フル充電した場合、かかる電気代は本体のバッテリー電力量によって変わります。iPhone16の場合、アップル社はバッテリー容量を公表していないものの、3561mAhだとの情報が多く存在します。これをもとに、電気代を算出します。
 
計算式は次のとおりです。

●バッテリー容量(mAh)×定格電圧(V)÷1000=バッテリー電力量(Wh)
●バッテリー電力量(Wh)÷1000×電力量料金単価(円/kWh)=電気代の目安

この計算式に、iPhoneのバッテリー容量と電気料金単価を当てはめます。

iPhone16(バッテリー容量3561mAh、電気料金単価31円/kWh)の場合

●3561mAh×定格電圧3.7V÷1000=13.17Wh
●13.17Wh÷1000×31円/kWh=0.4円

よって、iPhone16を1回、電池切れの状態から100%までに充電するのにかかる電気代は0.4円程度であることが分かりました。
 
ただ、問題は金額の大小ではありません。コンセントの利用が許可されていないお店で電源を無断利用した場合、注意や電気使用料の請求だけでは済まない事態に陥ることもあります。
 
最悪のケースでは、10年以下の懲役または50万円以下の罰金が定められている電気窃盗の「窃盗罪」として警察に通報される可能性もあるのです。「少しくらい大丈夫だろう」という考えで無断利用すると大きなトラブルへと発展することがあります。
 

お店で充電できるのが当たり前という考えは危険

株式会社マイナビが運営する「マイナビニュース」が2017年に実施した調査では、飲食店でのスマホ充電に対して、40%が「したことがない」と回答しました(図表1)。
 
図表1

図表1

マイナビニュース 飲食店のコンセントでスマホ充電はあり? より筆者作成
 
この関連で、飲食店でスマホを充電する是非を聞いたところ、前提としてお店の許可があれば問題ないのでは、との回答が多く挙げられていました。
 
また最近では、時間で貸し出ししてもらえるモバイル充電器のサービスの普及も進んでいます。いずれにせよ電池が切れそうなときに「お店で充電できるだろう」という考えを前提にするのはよいことではないでしょう。
 

お店で充電を利用したい場合はルールとマナーを守って事前の確認を

スマホを充電したときの電気代は高額ではないものの、無断でお店の電源を利用すると思わぬ大きなトラブルを招く可能性があります。今回は居酒屋での事例をもとに解説しましたが、居酒屋に限らず街中にある電源は基本的に無断で使用してはいけません。
 
どうしてもその場で充電しないといけない状況になってしまったときは、ルールを守り、関係者に一声かけるなど事前の確認を取ってから利用しましょう。
 

出典

e-Gov法令検索 刑法
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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