更新日: 2024.12.10 その他暮らし

幼稚園の帰り、ママ友に「息子と一緒に家まで乗せて」と言われました。すぐに着くので子どもは「親の膝」に座らせればOKですよね?

幼稚園の帰り、ママ友に「息子と一緒に家まで乗せて」と言われました。すぐに着くので子どもは「親の膝」に座らせればOKですよね?
子どもを事故から守るためのチャイルドシートですが、「必ず使わなければならないのか?」と疑問を抱いている人もいるでしょう。子どもの安全を考えれば使うに越したことはないものの、短距離の移動ならば、親の膝に座らせるなどでも問題ないように思えるかもしれません。
 
そこで今回は、チャイルドシートがない車に子どもを乗せていいかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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6歳未満の子どもを乗せるためにはチャイルドシートが必要

6歳未満の子どもを車に乗せる際は、病気などのやむを得ない事情がある場合を除き、チャイルドシートを使わなければなりません。チャイルドシートを使わずに乗せると、道路交通法に違反する可能性があるためです。
 
同法による規定は次の通りです。

道路交通法(普通自動車等の運転者の遵守事項) 第71条の3 第3項

・自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であつて、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。

一般社団法人 日本自動車連盟によると、上記に違反した場合、行政処分の基礎点数が1点追加されます。罰則や罰金などは設けられていないようです。
 

チャイルドシートの使用が義務づけられている背景には、子どもの身長が関係している

チャイルドシートが必要な理由には、シートベルトと子どもの身長の問題が関係しています。
 
一般社団法人 日本自動車連盟によると、シートベルトを適切に使うためには、150センチメートル以上の身長が必要です。なぜなら、身長150センチメートル未満だと、シートベルトを適正な位置(鎖骨中央付近)にかけられないためです。そこで、チャイルドシートで底を上げることで、シートベルトを正しい位置にかけられるようにします。
 
仮にシートベルトを誤った位置にかけると、子どもの首などを圧迫し、重大な損害を招くおそれがあります。警察庁によれば、チャイルドシートを使用していない6歳未満の幼児の致死率は、適正使用者の致死率より約4.2倍高いとのことです。
 
なお、抱っこでは衝突時に子どもの体重を支えきれません。子どもを車に乗せる際は、チャイルドシートを使ったうえで、シートベルトをつけるようにしましょう。
 

チャイルドシートの価格は1万~8万円

仮にチャイルドシートを購入する場合、重要なポイントの一つが価格です。そこで本章では、チャイルドシートの価格をタイプ別に解説します。
 
チャイルドシートは、新生児~1歳ほどを対象とした「乳児用」、1~4歳ほどを対象とした「幼児用」、4~12歳ほどを対象とした「学童用」の3タイプに大別されます。価格の目安は次の通りです。

●乳児用:2万~4万円
●幼児用・学童用:3万~4万円

また、上記の基本3タイプに加えて、「乳児・幼児用」などの兼用型を販売しているメーカーもあるようです。長期間使いたい場合や、幅広い年齢の子どもを乗せる場合は、兼用型を検討するのもいいかもしれません。
 
兼用型の価格の目安は、次の通りです。

●乳児・幼児用:2万~8万円
●幼児・学童用:1万~7万円
●乳児・幼児・学童用:3万~6万円

 

6歳未満にはチャイルドシートの使用が義務づけられている

道路交通法により、6歳未満の子どもにはチャイルドシートの使用が義務づけられています。罰則や罰金はないようですが、行政処分の基礎点数が1点追加されます。
 
子どもにチャイルドシートが必要な理由は、身長が150センチメートル未満の場合、シートベルトを適正な位置にかけられないためです。子どもがチャイルドシートを使わずにシートベルトをつけたり、抱っこされて乗車したりすると、衝突で重大な損害を負うおそれがあります。
 
子どもを乗車させる機会が多いなら、 何かあった時のためにチャイルドシートに乗せるべきといえるでしょう。
 

出典

デジタル庁 e-Gov 法令検索 道路交通法 (昭和三十五年法律第百五号)第七十一条の三
一般社団法人 日本自動車連盟 クルマ何でも質問箱 [Q]チャイルドシートはいつまで使用すればいいですか?
警察庁 子供を守るチャイルドシート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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