大企業の正社員1,236名に聞いた副業に関する意識調査。「副業禁止の企業は時代遅れ!?」

配信日: 2017.08.04 更新日: 2019.01.08

この記事は約 3 分で読めます。
大企業の正社員1,236名に聞いた副業に関する意識調査。「副業禁止の企業は時代遅れ!?」
NPO法人二枚目の名刺 (本部:東京都渋谷区、代表:廣優樹)は、国内の大企業(従業員1,000名以上)に勤務する正社員1,236名に対し、副業に対する企業の意識や実態についてインターネット調査を行った「平成29年 大企業勤務者の副業に関する意識調査」を実施しました。
調査では、実際の副業者が約2割、今後副業をやってみたい社員も約4割となり、「副業をしている・してみたい勤務者」は約6割と、大企業の勤務者が考える副業に対する意欲の高さが明らかになりました。また副業を禁止する会社に魅力を感じない社員が過半数を超えるなど、企業にとって副業解禁が魅力を高める重要な要素であることが読み取れる結果となりました。主な調査結果は以下のとおりです。

<調査概要>
・調査目的 : 大企業勤務者(正社員)の副業に対する意識や実態の把握
・調査対象 : 従業員1,000人以上の企業にお勤めの正社員 (20~65歳の男女)
・調査地域 : 全国
・調査方法 : インターネットリサーチ
・調査時期 : 2017年1月10日(火)~1月17日(火)
・有効回答数: 1,236サンプル

Q1.現在副業をしていますか。また取り組みたいと思っていますか。(単一回答)

調査では、実際の副業者が約2割、今後副業をやってみたい社員も約4割となり、「副業をしている・してみたい勤務者」は約6割と、大企業の勤務者が考える副業に対する意欲の高さが明らかになりました。また副業を禁止する会社に魅力を感じない社員が過半数を超えるなど、企業にとって副業解禁が魅力を高める重要な要素であることが読み取れる結果となりました。主な調査結果は以下のとおりです。

現在副業をしている社員は16.7%、現在していないが副業を1年以内に取り組んでみたい社員は41.7%と、副業実践者・副業意向者を合わせると約6割(58.4%)となりました。一方、副業に取り組みたいと思っていない、副業に興味のない人は41.6%という結果になりました。副業実践者・副業意向者は過半数を超え、その意向の高さがうかがえました。

 

図_1

 

Q2. 副業をはじめたことによって、会社の仕事に何か良い影響はありましたか。あてはまるものをすべてお答えください。副業をしたことが無い方は、今後始めた場合を想定してお答えください。(複数回答可)

副業を始めたことによって会社(本業)の仕事への良い影響を聞いたところ、「自分のことを客観的に見ることができるようになった」(24.7%)、「視野が広がり大局観をもてるようになった」(21.9%)、「自分のスキルの社会的価値が分かった」(20.1%)などが主な良い影響であることが分かりました。また、「仕事への姿勢がポジティブになった」(14.9%)、「本業で活かせるスキルが高まった」(13.4%)など、会社内へのポジティブな気持ちの変化がみられることも分かりました。

 

図_2

 

Q3. あなたは副業を認めない会社に魅力を感じますか。(単一回答)

副業を認めない会社に対して魅力を感じるかということを聞いたところ、「魅力を感じない」社員が全体で56.5%と過半数を超えることが分かりました。一方、「魅力を感じる」社員は全体で7.4%と少数派であることが明らかになりました。副業している社員に限定すると、「魅力を感じない」が72.3%となり、副業に興味がなく実施していない社員においては、「魅力を感じない」が36.9%となり、副業禁止は会社の魅力を損なう恐れがあることが推測できます。

なお、「魅力を感じる」と回答した副業している社員は7.3%、副業に興味がなく実施していない社員でも8.7%と、いずれも低い結果となりました。

 

図_3

 

Q.4 あなたは現在、会社員以外の活動としてどのようなことをされていますか。あてはまる内容をすべてお選びください。(複数回答可)

会社員以外の活動について聞いたところ、副業(16.7%)に次いで多いのは「趣味の同好会」(13.5%)、「ボランティア」(9.9%)、「地域活動」(8.3%)、「NPO活動」(2.5%)、「プロボノ(自分のスキルを活かしたボランティア活動)」(2.3%)と、一定数の社員が社会貢献活動に取り組んでいることが分かりました。

一方、「特に何もしていない」(66.9%)との回答は約7割となり、多くの会社員が社外活動に取り組んでいない結果となりました。

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集