【2025年4月から】三菱UFJ銀行で「古い紙幣・記念硬貨」を入金すると手数料が!? 手数料はどのくらい?「対象になるお金」を確認

配信日: 2024.12.13

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【2025年4月から】三菱UFJ銀行で「古い紙幣・記念硬貨」を入金すると手数料が!? 手数料はどのくらい?「対象になるお金」を確認
三菱UFJ銀行が、2025年4月28日から「旧券・旧貨・記念貨取扱手数料」を新設すると発表しました。本記事で、新設される手数料の概要や、古いお金が使えないケースなどを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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手数料が必要になるお金はどんなもの?

三菱UFJ銀行が新設する「旧券・旧貨・記念貨取扱手数料」が必要となるお金は、どのようなものが対象になるのでしょうか。
 
紙幣・硬貨で現在も使えると日本銀行が公表しているお金のうち、三菱UFJ銀行への新たな入金に手数料が必要とされるものを挙げてみましょう。
 

<紙幣>

聖徳太子の1万円札・5000円札・1000円札・100円札、伊藤博文の1000円札、岩倉具視の500円札(新旧)、板垣退助の100円札、高橋是清の50円札、国会議事堂の10円札、日本銀行券A号5円札、二宮尊徳の1円札、武内宿禰の1円札、大黒像の1円札
 

<硬貨>

1967年より前の100円貨・50円貨、1951年より前の10円貨、1949年より前の5円貨、1955年より前の1円貨
 

<記念硬貨>

純金貨幣では、天皇陛下御在位60年10万円金貨(1986年・1987年)、天皇陛下御即位10万円金貨(1990年)、天皇陛下御即位記念1万円金貨(2019年)など25種類です。
 
純銀貨幣では、天皇陛下御在位60年1万円銀貨(1986年)、皇太子殿下御成婚5000円銀貨(1993年)、明治150年記念1000円銀貨(2018年)など45種類です。
 
このほかに、東京オリンピック記念1000円銀貨(1964年)や日本万国博覧会記念100円白銅貨、地方自治法施行60周年記念貨幣(2008年以降)などの記念貨幣があります。
 

どのくらい手数料がかかるの?

三菱UFJ銀行が新設する、古いお金の取扱手数料は、100枚まで770円、これ以上の枚数では100枚ごとに770円の追加手数料がかかり、入金する分とは別に用意して支払う必要があります。
 
ほかの金融機関では、いまのところ三菱UFJ銀行のような手数料は設けていませんが、お金の新旧にかかわらず枚数ごとの入金・両替手数料を設定していることが一般的です。自分が利用している金融機関の手数料設定を確認しておくと良いでしょう。
 

昭和時代の古い紙幣は使えなくなるの?

それでは、昭和時代(1989年1月まで)の古い紙幣は生活で使えなくなるのでしょうか。金融機関では、みずほ銀行が「1984年発行の紙幣はATMで使えません(硬貨は使用可能)」と発表しており、古い紙幣を使って入金するには窓口での手続きが必要です。
 
コンビニエンスストアのセブン-イレブンでは「昭和59年(1984年)発行の紙幣はレジ・セルフレジ・釣り銭機で使えません」と発表しています。これらは、機械が1984年発行の古い紙幣に対応していないことが原因です。
 
レジ機・釣り銭機・自動販売機などが、2024年から新たに発行された紙幣(渋沢栄一1万円札など)や新500円貨幣を使えるようにするには、機械の改造が必要で、メーカーでは少しずつ対応を進めている状況です。
 
古い紙幣を使える場所が減少してきているため、なるべく発行年代が新しい紙幣に交換しておくことが有効と言えるでしょう。
 

まとめ

三菱UFJ銀行は、2025年4月から「旧券・旧貨・記念貨取扱手数料」を新設します。対象となるお金は主に1980年代以前に発行された紙幣などで、取扱手数料は100枚まで770円、その後は100枚ごとに追加料金がかかります。
 
古い家の片付けをしているときに、タンスなどから古いお金が出てきた場合には、早めに最寄りの金融機関で新しいお金に交換しておくことが望ましいでしょう。
 

出典

日本銀行 現在発行されていないが有効な銀行券・硬貨
三菱UFJ銀行 旧券・旧貨・記念切手取扱手数料新設のお知らせ
財務省 記念貨幣一覧
財務省 貨幣一覧
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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