ペットを飼いたいのですが、ペット可能の賃貸が少なく困っています…。ペット不可の賃貸物件が多いのはどうしてですか?
配信日: 2024.12.13
その際に懸念点の1つになり得るのが、住居の問題です。賃貸ではペット不可の物件が多く、ペット可の賃貸物件は数が少ないのが現状です。そこで、本記事ではペット不可の物件が多い理由について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ペット不可の賃貸物件が多い理由
ペット不可の賃貸物件が多い理由を以下にまとめました。
・傷や汚れ、においなどが残る恐れがあるから
・鳴き声による騒音トラブルの可能性
・動物アレルギーの住民に配慮するため
・動物が苦手な入居者に配慮するため
建物内に動物が入ることで、室内や共用部分などに傷や汚れ、においなどがつく恐れがあります。どれだけ注意していても、可能性をゼロにするのは難しいでしょう。傷や汚れ、においなどは物件の価値を下げる要因になりかねないため、ペットの飼育を不可にしているケースは多いです。
ペットを飼育していない入居者の安全や、快適な生活を守るためにペットの飼育を不可としている賃貸物件は少なくありません。
また、物件の管理責任者としてはペット可の物件であるだけで、トラブル対応などの業務が増える可能性があるのです。管理者側が快適に物件や入居者を管理するためにも、多くの賃貸物件ではペットの飼育が不可とされています。
ペット可物件の家賃相場
賃貸物件の家賃は、主に以下の要素によって決定されます。
・物件の構造
・築年数
・立地条件
・間取り
・設備
・周辺物件の家賃相場
上記に加え、ペット飼育の可不可も家賃を決定するうえでの重要な要素となります。基本的にペット可の物件の方が、ペット不可の物件よりも家賃が割高であり、10〜20%ほど相場よりも高く設定されるのが一般的です。
株式会社リクルートが運営するサイト「SUUMO」によると、東京都の新宿区では、ワンルームマンションの家賃相場は11万円とされています。仮にペット可の物件が10〜20%ほど相場よりも高く家賃が設定されるなら、相場は12万1000円から13万2000円程度になるでしょう。
ただし、物件の家賃はペット飼育の可不可も含めて、複数の要素を総合的にみて判断されます。つまり、物件や周囲の環境などによっては、上記の相場を大きく下回る家賃のペット可物件も存在するでしょう。
家賃を抑える方法
毎月の支出となる固定費の中でも、家賃は大きな割合を占めるものです。
なお、収入に対する家賃の割合は、手取り額の3分の1程度が目安とされています。余裕を持たせるのであれば、4分の1ほどを目指してもよいでしょう。家賃を抑えるための方法を以下にまとめました。
・家賃の助成制度がある自治体に住む
・クレジットカードで家賃を支払う
・契約更新時に家賃交渉する
・ユニットバスの物件を選ぶ
・人気がある物件を避ける
・家賃相場が低いエリアに住む
・新築を含め、築年数が浅い物件を避ける
・仲介手数料や礼金がない物件を選ぶ
・繁忙期を避け、閑散期に入居する
・複数の不動産会社で比較検討する
・部屋の広さを必要最低限にする
助成制度の有無や種類は自治体によって異なり、実際に利用できるかどうかも入居者次第のため、事前によく調べておきましょう。
築年数や立地の良さ、設備の充実度などで物件の人気は左右されますが、人気の高い物件は家賃も割高になりがちです。自分の生活において譲歩できるものを見極めて物件を選ぶことが、家賃を抑える第一歩になるでしょう。
例えば、運動になると割り切って、最寄り駅へのアクセスの良さを重要視しないことも選択肢の1つです。通勤の必要がないリモートワークであれば、より選びやすい選択肢でしょう。
物件の価値や入居者同士のトラブルを防ぐため
ペット不可の物件に比べて、ペット可の物件では傷や汚れ、においなどがついてしまう可能性は少なからずあります。これらは物件の価値に悪影響を与えるため、価値を守るためにペット不可としている物件が多いとされています。
また、動物が苦手な人が生活しにくくなり、ペットを飼っている人とのトラブルになるリスクもあります。ペット可の物件と不可の物件が別になっていることで、それらのリスクが未然に防がれているといえるでしょう。
ペットを飼っている人もそうでない人も、快適に過ごせるというメリットを踏まえれば、家賃にも納得できるかもしれません。
出典
株式会社リクルート SUUMO 東京都新宿区(東京都)の賃貸マンション家賃相場・賃料相場情報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー