千葉で一人暮らしをしている大学生の息子に「仕送りが少ない」と言われました。家賃+光熱費分として6万円渡しているのですが、少ないのでしょうか?
配信日: 2024.12.18
しかし、仕送り額は自分の生活が苦しくならない範囲で調整することが大切です。本記事では、子どもが一人暮らしをするうえで仕送り額6万円は少ない金額なのか解説するとともに、一人暮らしの大学生ができる節約術を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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一人暮らしの大学生の平均生活費
ここでは、全国大学生活協同組合連合会の「第59 回学生生活実態調査」(調査時期:2023年10月、回答数:9873人)をもとに、一人暮らしの大学生の平均生活費を紹介します。
図表1
食費 | 2万5880円 |
住居費 | 5万4130円 |
交通費 | 4330円 |
教養娯楽費 | 1万2840円 |
書籍費 | 1500円 |
勉学費 | 7330円 |
日常費 | 全国 |
通話・通信料 | 3190円 |
その他 | 2290円 |
貯金・繰り越し | 1万4740円 |
支出合計 | 12万7500円 |
出典:全国大学生活協同組合連合会「第59 回学生生活実態調査」より筆者作成
調査結果によると、一人暮らしの大学生の平均生活費は12万円7500円でした。そのうち、食費と住居費が大きな割合を占めていることが分かります。仕送りが6万円だとすると、残りの約6万7500円をアルバイト代や奨学金、貯金などでまかなう必要があります。
時給1200円のアルバイトで6万7500円を稼ぐためには、月に56.25時間の労働が必要です。週3回の勤務であれば、1回あたりの勤務時間は約4.7時間です。大学生は学業がメインのため、月に56.25時間のアルバイトは難しいかもしれません。
一人暮らしの大学生が実践できる節約術
ここでは、一人暮らしの大学生が実践できる節約術を紹介します。自身の生活を考えると、子どもを支援するために仕送り額を増やすのは難しい場合は、子どもに節約術を伝えてみましょう。
家賃以外の固定費を抑える
一人暮らしの生活費を節約するなら、固定費を見直しましょう。生活費において大きな割合を占める固定費を見直せば生活費を大幅に抑えられるとともに、継続的に節約できるメリットがあります。
例えば、スマホのキャリアを見直してみましょう。大手3大キャリアを使用している場合は、格安SIMに切り替えると大きな節約につながります。
自炊で冷凍保存を活用する
一人暮らしで自炊をするなら、冷凍保存を積極的に活用しましょう。一人暮らしをしていると、購入した食材を使い切れずに廃棄してしまうケースがあります。そうなれば購入費用が無駄になってしまうため、使い切れない分は冷凍保存して、あとで利用できるようにしましょう。
冷凍保存は食材を長持ちさせるうえに、食費の節約や調理時間の短縮などのメリットがあります。一人暮らしの場合、スーパーの商品は量が多いと感じることがあるかもしれません。大容量パックのほうが価格はお得だと分かっていても、使い切れないと判断して少量パックを購入することもあるでしょう。
しかし、節約を考えるのであればグラム単価を意識して、大容量パックのほうが安ければ購入を検討しましょう。一度で使い切れない分は小分けにして冷凍保存しておけば、大容量でも無駄になりません。さらに、食材を調理しやすい大きさに切り分けると効果的です。
まかないつきのアルバイトで食費を抑える
まかないつきのアルバイトを選べば、食費の節約ができます。アルバイトの出勤日時を増やせば収入が増え、食費の節約に対する効果も大きくなります。1食分を600円とすると、週3回働けば月に12回のまかないをもらえて、7200円ほどの節約が可能です。
また、飲食店の厨房でアルバイトをすれば、調理の基本的な技術が身に付き、自炊にも役立てられるでしょう。効率よく自炊ができるようになれば、食費の節約にもつながります。
娯楽は学割を活用する
学生のうちは、学割を最大限活用しましょう。大学生は学業がメインですが、友人とさまざまな場所に出掛けて思い出を作るのも楽しみの一つです。学生のうちは、学割を利用するとさまざまな場所で割引を受けられます。
例えば、交通機関や飲食店、映画館など、交通機関や娯楽施設で学割の利用が可能です。実家に帰省する際に利用する交通機関でも、学割を利用できることがあるでしょう。
アルバイトの頻度によっては6万円では足りない可能性がある
全国大学生活協同組合連合会の調査結果からの試算では、大学生の子どもへの仕送りが6万円の場合、およそ6万7500円を自分でアルバイトをしたり奨学金を借りたりしてまかなう必要があります。
ただし、頻繁にアルバイトをするのが難しく、6万円の仕送りではやりくりできない場合もあるでしょう。そのため、子どもの生活状況にあわせて仕送り額を調整するとともに、子どもに節約を意識させて、生活費を抑えることが大切です。
出典
全国大学生活協同組合連合会 第59回学生生活実態調査 概要報告
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー