初めての「金沢旅行」で奮発して「グランクラス」の予約を検討しています。「普通車」の2倍近い金額を払う価値はありますか?「グリーン車」との違いも知りたいです。
配信日: 2024.12.25
運賃は高くなるものの、旅行の思い出をより良いものにするために、移動手段にお金をかけて快適に過ごしたいと考える方もいるかもしれません。
長時間の移動を心地よいものにするためには、「グランクラス」を活用するのもひとつの手段です。当記事では、「グランクラス」と「普通車」や「グリーン車」の価格差、サービスの違いなどを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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そもそも「グランクラス」とは?
「グランクラス」とは、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が運行する東北・北海道新幹線(E5系・H5系)、北陸新幹線(E7系・W7系)、上越新幹線(E7系)で営業している特別車両のことで、1編成につき18名のみ利用することが可能です。
グランクラス利用者は乗車前にもサービスを受けられ、東京駅から利用する当日はフリーWi-Fi完備の「ビューゴールドラウンジ」でソフトドリンクやお菓子を楽しんだり、新聞や雑誌を読んだりしながらゆったりとくつろぐことができます。
「グランクラス(飲料・軽食あり)」の場合、車内では専任のグランクラスアテンダントから水やおつまみ、おしぼりなどをセットにしたウエルカムセットを受け取ることが可能です。
車内で提供される軽食は和食と洋食の2種類から選ぶことができ、厳選された季節の食材を使用した料理を堪能できます。飲み物はソフトドリンクやアルコール類など10種類以上の中から選ぶことが可能です。
車内は洗練されたデザインでシートピッチが広く、快適でゆとりのある空間となっています。座席は人間工学に基づいた身体全体をサポートする形状で、最大で45度までリクライニングすることができるため、心地よい姿勢で快適に旅を楽しむことが可能です。
また、ブランケットやスリッパなどの車内で快適に過ごせるアメニティーが用意されており、一部は持ち帰ることができます。なお、「飲料・軽食あり」の列車と「飲料・軽食なし」の列車については、それぞれ値段やサービス内容が異なります。
「グランクラス」の料金は「普通車」の約2倍
グランクラスの利用を検討している方がもっとも気になるのは、普通車やグリーン車とどのくらい価格の違いがあるのかという点ではないでしょうか。グランクラスの料金は、普通車指定席の料金の「約2倍」だといわれています。
ここでは東京から金沢までの運賃を一例として、それぞれの価格差を比較してみましょう。
座席のグレードごとの運賃と価格差
株式会社JR東日本ネットステーションの「えきねっと」を利用して新幹線eチケットの切符を購入し、大人1人が東京から金沢まで北陸新幹線「かがやき」で移動する場合の通常期の運賃を表1にまとめました。
表1
グレード | 運賃 |
---|---|
グランクラス | 2万9020円 |
グリーン車 | 2万640円 |
普通車指定席 | 1万4180円 |
出典:株式会社JR東日本ネットステーション「えきねっと」を基に筆者作成
表1のとおり、グランクラスの運賃は、普通車指定席の約2倍です。グリーン車の場合は普通車指定席の約1.5倍の運賃がかかります。グランクラスとグリーン車を比較すると、グランクラスの方が8000円以上高価でした。なお、普通車指定席とグリーン車の差額は6460円です。
「グランクラス」は「普通車」や「グリーン車」とどのように違う?
グランクラスは普通車やグリーン車よりも車両内の座席数が少ないため、スペースが広くとられています。さらに、アテンダントがいない普通車やグリーン車と異なり、飲料・軽食ありのグランクラスでは専任のグランクラスアテンダントによるきめ細かなサービスを受けることが可能です。
また、普通車やグリーン車では車内販売を利用するか、飲食物などを自ら持ち込む必要があります。しかし、飲料・軽食ありのグランクラスを利用すれば、飲み物や軽食、アメニティーグッズが用意されているのも特徴です。
まとめ
今回は新幹線のグランクラスについて解説しました。グランクラスでは、広いスペースと座り心地の良い座席で快適に過ごすことができるだけでなく、列車によっては専任のアテンダントによるきめ細かなサービスを受けることも可能です。
サービスの質が高い分運賃も高額ですが、長時間の移動を少しでも快適なものにしたい方はグランクラスを選ぶとよいかもしれません。ご自身の希望と予算を照らし合わせて最適なグレードの座席を選び、快適な旅行を楽しみましょう。
出典
株式会社JR東日本ネットステーション えきねっと
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー