地方から上京したら、大みそかの「終夜運転」にビックリ! 都内では「全路線」で実施してるの? 朝まで運転が続く理由を解説
配信日: 2025.01.01
今回は終夜運転が実施されている理由や、都心を中心に2024年の大みそかから終夜運転をする路線を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:小林裕(こばやし ゆう)
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
終夜運転は何のためにあるのか
終夜運転は、主に初詣客をはじめとした年末年始の移動需要に対応するために実施されています。初詣の参拝のために、大みそかから元日にかけて神社仏閣へ移動する人は多いです。そのような参拝者の交通手段を確保するために、終夜運転がおこなわれます。
終夜運転は特に人の移動が多い都市圏で実施されることが多いため、地方から上京した人は、夜通し電車が走ることに驚くこともあるでしょう。
大みそかから元旦にかけて終夜運転を実施する区間
都心を中心に終夜運転が実施されている区間について紹介します。
次のJR東日本の走行区間において、2024年の大みそかから翌年元旦までにかけて終夜運転が実施されます。
▼山手線(内回り・外回り)
運転時間帯は1:00~5:00頃で約15分間隔です。
▼京浜東北・根岸線(桜木町~大宮)
運転時間帯は1:00~4:00頃で約15~50分間隔です。
▼中央・総武線各駅停車(三鷹~千葉)
運転時間帯は0:30~5:00頃で約10~50分間隔です。
▼中央線快速電車(三鷹~高尾)
運転時間帯は0:30~4:30頃で約30~110分間隔です。
▼横須賀線(横浜~逗子)
運転時間帯は1:00~5:00頃で約80分間隔です。
▼青梅線(立川~御嶽)
発車時刻は立川発が2:19、3:20で、御嶽発が 3:20、4:38です(宮ノ平~沢井駅間は停車しません)。
▼総武本線成田線(千葉~成田)
発車時刻は千葉発が1:20、3:15で、成田発が2:10、3:54です(東千葉駅には停車しません)。
上記のように、多くの路線において終夜運転が実施されます。初詣にいく交通手段として電車を利用する人には非常にありがたいですね。
初詣に人気の西新井大師がある東武鉄道大師線の終夜運転は行われない
しかし、終夜運転が行われない路線もあります。
川崎大師や観福寺と並び、関東厄よけ三大師と称される西新井大師のある東武鉄道では、大師線の終夜運転は行われないので注意が必要です。
しかし代わりに、1/1~1/3の年始期間中の大師線(西新井~大師前)においては初詣客向けの特別な対応が行われます。
西新井駅10:31発から16:02発までの運転について、通常の10分の運転間隔を約8~10分間隔に短縮するなど、増発対応が行われます。
一般的に終夜運転を行うためには、通常の賃金に加えて深夜手当や休日手当が必要となり、人件費がかかります。また、近年の動力費の高騰もあり、採算が取れないことから終夜運転を廃止する路線もあるようです。
まとめ
初詣に電車を利用する人にとっては、終夜運転が実施されることは非常にありがたいですね。本来であれば電車が動いていない時間に乗車できるのは、ちょっとした非日常体験になりますので、年末年始のイベントと併せて楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 冬の臨時列車の運転について
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート