「急発進」「急ブレーキ」で運転する夫。燃費に悪い気がするのですが、実際はどうなのでしょうか?
配信日: 2025.01.16
ガソリン代の節約をする方法はさまざまありますが、その中のひとつに「運転方法を工夫すること」が挙げられます。同じ車を運転するのでも、その方法によっては燃費が改善もしくは悪化する場合があります。
今回のケースにおいて相談者は、家族の「急発進」「急ブレーキ」が気になっているようですが、これらは燃費を悪くしかねない行為です。
本記事では、急発進と急ブレーキが燃費とどのように関係するか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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急発進と急ブレーキは燃費にどう影響する?
結論からいって、急発進と急ブレーキは燃費を悪くするおそれがあります。国土交通省によると、急発進や急加速をすると、以下のような悪影響があります。
●10回の急発進で約170ccの燃料を浪費する
●10回の急加速で約110ccの燃料を浪費する
1回のドライブでそれぞれ10回ずつの急発進と急加速を行うと、合計で約280cc(約0.28リットル)の燃料を浪費する計算です。仮に燃料価格が1リットル当たり175円である場合、約49円の浪費です。
もし毎日同じような運転をする場合、30日で約1470円、1年で約1万7885円の燃料を無駄に使ってしまう計算です。
さらに環境省が運営するサイト「デコ活」によると、急発進(急加速)や急ブレーキをやめることで、燃費に以下のような違いが出るようです。
●ゆるやかに発進すると10%程度燃費が改善する(最初の5秒で時速20キロに到達するくらいが目安)
●減速時、早めにアクセルから足を離してエンジンブレーキを使うと燃費が2%程度改善する
1回のドライブでは大きな差ではないかもしれませんが、走行距離が伸びるにつれて節約できる燃料代は大きくなるでしょう。
急発進・急ブレーキは交通事故などのリスクにもつながる
燃費によくないというだけでなく、急発進や急ブレーキは交通事故などのリスクもあります。具体的には以下のようなリスクが挙げられます。
●天候不順のときはスリップしやすい
●乗員の体に大きな負荷がかかる
●天候不順のときはスリップしやすい
●後続車が追突するおそれが大きくなる
●乗車している人に負担がかかる
一般的に、急発進や急ブレーキをするとコントロールが失われやすいでしょう。事故回避や乗員への負担軽減の観点からも、急発進や急ブレーキを避ける方が賢明です。
燃費改善&安全運転に寄与する運転の仕方
少しでも燃費を改善し、かつ安全な方法で運転するために、日々のドライブシーンで心がけるべきポイントがいくつかあります。
ゆるやかに発進したりエンジンブレーキを使ったりするほかに、前述の環境省「デコ活」が推奨している運転方法をいくつかご紹介します。
・車間距離に余裕を持つ
車間距離が短いと、急ブレーキの頻度も多くなるでしょう。十分に車間距離を取れば一定速度で走りやすく、追突リスクも低くなります。
・タイヤの空気圧を点検・整備する
タイヤの空気圧が適正でないと、市街地で約2%、郊外で約4%の燃費悪化が予想されます。また空気圧が低いとタイヤの破裂を招くおそれがあり危険です。適正値をチェックして十分な空気を入れるようにしましょう。
急発進・急ブレーキは燃費に悪く事故リスクもある
急発進や急ブレーキは燃費を悪化させるおそれがある行為です。逆にゆるやかに発進したり、エンジンブレーキを利かせて減速したりすると、燃料の節約につながります。
急発進と急ブレーキは交通事故などのリスクもあります。経済的な観点からも安全運転の観点からも、避けるようにしましょう。
出典
国土交通省 13.燃料消費率向上のための『エコドライブ10のおすすめ』について
環境省 デコ活 エコドライブ10のすすめ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー