「古本屋」に本を売りに行ったらほとんどが「10円買い取り」でした。高く売るコツなどあるのでしょうか?
配信日: 2025.02.12

しかし、古本屋によってさまざまな特徴があり、買取価格も大きく異なります。本記事では、近年のリユース市場の動向や古本の買取相場、古本をなるべく高く売るコツなどを解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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近年「リユース市場」が拡大している
近年、リユース市場規模は拡大傾向にあります。環境省は「令和5年度 適正なリユースの促進及び違法な不用品回収業者対策に向けた調査・検討業務報告書」において、2022年のリユース市場規模は2兆8976億円であると発表しました。2009年のリユース市場規模は1兆1274億円であるため、13年で2倍以上に増加しています。
なお、リユース市場規模に対する環境省の予測では、2025年には3兆2500億円に達するとの見込みです。
古本の買取相場は「数十円~数百円」程度
古本は巻数や出版された時期、作品の知名度、商品の状態などによって買取価格が左右されるのが特徴です。さらに買い取りサービスによっては、「古い巻でも買い取ってくれる」「買取価格が全体的に安い/高い」「古い巻は買い取りを受け付けない」などさまざまです。
では、古本は具体的にいくらくらいで買い取られているのでしょうか。表1では同じ書籍をどのくらいの価格で買い取っているのか、大手古本チェーン店3社を比較してみました。
表1
大手古本チェーン店 | 書籍Aの買取上限価格 | 書籍Bの買取上限価格 |
---|---|---|
A社 | 150円 | 50円 |
B社 | 230円 | 20円 |
C社 | 250円 | 150円 |
※筆者作成(2025年1月時点の税込み価格)
表1のとおり、古本の買取上限価格の相場は数十円から数百円程度です。しかし、商品の状態によって買取価格がさらに下がることもあります。また、発売年月の違いなどから規格番号が異なる場合は、同じタイトルの書籍でも買取価格に差が生じることがあるかもしれません。
一方で、買取強化のために特定の本を高く買い取っていることもあります。査定基準は店舗によるため、より良い条件で買い取ってくれるところを探すことが大切です。
古本をなるべく高く売るコツ
一般的に「数十円から数百円程度」が買取相場の古本ですが、実は高く売るコツがあります。具体的には、以下のコツを意識することで、一般的な相場より高値で売れるかもしれません。
●複数店舗を比較し高く売れるお店を選ぶ
●新刊が出たタイミングや話題性があるときに売る
●店舗が独自に買い取りを強化している本をチェックする
●帯やカバーがそろっていて状態がきれいな本を売る
●シリーズ物は1巻から最新刊までそろっていた方が高く売れる可能性がある
●希少価値の高い本は専門店に持ち込む
ちなみに、多くの方が利用するフリマサイトやオークションですが、必ずしも店舗買取より高く売れるわけではないようです。売りたい本の相場やサービスの利用方法を把握しておく必要があるため、ケース・バイ・ケースで使い分けるとよいでしょう。
まとめ
リユース市場は拡大傾向にあり、環境省の予測では、2025年にはリユース市場規模は3兆2500億円に達するとの見込みです。
一般的に古本の買取相場は「数十円から数百円程度」となっており、想定より安いことに困惑してしまう方もいるかもしれません。一方、古本には高く売るコツがあります。当記事でご紹介したコツを意識し、なるべく高値で古本を売却しましょう。
出典
環境省 令和5年度 適正なリユースの促進及び違法な不用品回収業者対策に向けた調査・検討業務報告書(2/3) II. リユース市場規模調査等 (2)データの概要 (1) リユース市場規模(国内の消費財における販売額)の経年変化と予測(42ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー