「キャッシュレスのほうが節約できる」と聞きました。いまだに「電子決済」には抵抗があるのですが、現金よりもお金を使わなくなるのでしょうか?
配信日: 2025.02.18

しかし、普段現金払いをしている人にとっては「知らず知らずのうちにお金を使いすぎてしまうのではないか」などの不安もあるでしょう。
本記事では、現金派とキャッシュレス派の貯金額を比較するとともに、それぞれのメリット・デメリットについてもご紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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現金派とキャッシュレス派で貯金が多いのは?
株式会社モデル百貨が2023年に実施した「支払い方法の現金派とキャッシュレス派の現状について」のアンケート調査によると、全年代における現金派の割合は38.9%、キャッシュレス派の割合は61.1%でした。
また、毎月の貯金額を比較したところ、現金派の全体平均が2万3918円、キャッシュレス派の全体平均が3万1470円と、キャッシュレス派のほうが7552円多いことが分かっています。年代別の月々の貯金額について、表1にまとめました。
表1
現金派 | キャッシュレス派 | |
---|---|---|
20代 | 1万8674円 | 3万1231円 |
30代 | 2万158円 | 2万5371円 |
40代 | 2万9456円 | 3万9282円 |
50代 | 2万7808円 | 3万3726円 |
60代以上 | 2万4298円 | 2万7861円 |
出典:株式会社モデル百貨「支払い方法の現金派とキャッシュレス派の現状についてのアンケート調査」を基に筆者作成
すべての年代でキャッシュレス派のほうが月々貯金に回す金額が多くなっています。
キャッシュレスのメリット・デメリット
キャッシュレス決済のお得な面といえば、ポイントが貯まる場合があることでしょう。サービスによっては支払いをするだけでポイントが還元され、貯まったポイントをショッピングに利用することも可能です。その結果、出費をおさえられるので節約になるでしょう。
そのほかにも、何にいくら使ったのか、いくら残っているのかなどが一目で分かるのでお金の管理をしやすくなることや、支払いをスピーディーに済ませられることなどもメリットです。
その反面、店舗によっては利用できないサービスがあることや、端末やカード紛失による不正利用の心配があることなどはデメリットといえるでしょう。また、現金を持っていなくても買い物ができるので「いつの間にか使いすぎていた」ということもあり得るかもしれません。
現金のメリット・デメリット
現金のメリットは、店舗を選ばず利用できる点です。キャッシュレスの場合、決済方法によっては対応していない店舗もあるため、事前に確認しなければなりません。また紛失した場合も、紛失額以上の不正利用や個人情報の流出などについて基本的には心配することはないでしょう。
ただし、手持ちがないときはATMなどでお金を下ろす必要があるため、手間がかかるだけでなく手数料が発生する可能性もあります。
どちらが節約になるかは人それぞれだが、キャッシュレスを使用している人の割合のほうが多いと考えられる
キャッシュレス支払いでポイントが貯まる場合もあるので、お得に買い物ができる点がメリットですが、手持ちがなくても買い物ができることからいつの間にか使いすぎてしまう可能性はあります。
一方、現金だと使った分だけ財布の中身が減っていくので使いすぎは防止できるかもしれませんが、キャッシュレス決済で付与されるポイントが付かないことや、現金を下ろす際にATM手数料がかかる場合があることなどのデメリットがあります。
どちらのほうがより節約になるかは人それぞれですが、キャッシュレス派のほうが月々の貯金額が多いというアンケート結果も出ているため、キャッシュレスを利用した経験がない人は、一度試してみるのもよいかもしれません。
出典
株式会社モデル百貨 支払い方法の現金派とキャッシュレス派の現状についてのアンケート調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー