関西方面から車で「ディズニーランド」へ! 夫に「ホテル代が高いから海老名SAで一泊しよう」と提案されたけど、そもそも「車中泊」して大丈夫? コストも含めて解説

配信日: 2025.02.18

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関西方面から車で「ディズニーランド」へ! 夫に「ホテル代が高いから海老名SAで一泊しよう」と提案されたけど、そもそも「車中泊」して大丈夫? コストも含めて解説
現在のディズニーランドやディズニーシーのチケットは、20年前の5500円から大きく値上がりし、7900円から1万900円の変動制となっています。最繁忙期には20年前の倍近い価格となっており、昨今の物価上昇も相まって、ディズニーに行きたいけれど旅費を少しでも抑えたいと考える人は多いでしょう。
 
遠方から車で訪れる場合、「サービスエリアで車中泊してホテル代を浮かす」という方法も考えられます。実際に東名高速道路の海老名SAで車中泊をする人もいるようです。しかし、冬の車中泊には注意すべき点が多く、安易に実行すると後悔するかもしれません。
 
本記事では、サービスエリアで車中泊をする際のコストやデメリットについて考えます。
浜崎遥翔

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

車中泊はコスト面で魅力的?

冬季にサービスエリアで車中泊をする場合、寒さ対策としてエアコンをつけっぱなしにしようと考える人もいるでしょう。
 
一般的な乗用車は、アイドリング10分あたり0.13リットル程度、1時間で0.78リットル程度のガソリンを消費すると言われています。仮に7時間アイドリングした場合、5.46リットルのガソリンを使うことになるため、1リットル180円で計算すると約980円のコストとなります。
 
一方、2月に家族4人で宿泊した場合のホテル代は、安くても1万5000円程度、高いと3万円を超えるため、一見すると車中泊をしたときの節約効果は絶大です。
 
ただし、アイドリングを続けると排気ガスや騒音で周囲に迷惑がかかるため、車中泊の際はエンジンを切るべきとされています。ほかにも環境への悪影響やバッテリーへの負担も大きいです。
 
さらに、排気ガスが万一車内に流れ込むと、一酸化炭素中毒など命に関わる事故が起きるかもしれません。そのため、原則としてエンジンを切った状態で眠ることを前提として、以下のような準備が必要です。


・冬用の寝袋を用意する(マイナス気温に耐えられるもの)
・とにかく厚着をする(フリースやダウンジャケットを重ね着し、防寒性能の高い靴下を着用)
・窓からの冷気を防ぐために保温シートを貼る

車中泊で考えるべきコストは、アイドリングのガソリン代ではなく、寒さをしのぐための「防寒対策」費用です。こうした準備の手間やコストを考えると、ホテルに泊まるほうが結果的に安上がりかもしれません。
 

車中泊のデメリット

持っているもので防寒対策ができれば、コスト面では確かに魅力的な車中泊ですが、疲れがとれにくいという問題を抱えます。関西から長時間の運転で、ディズニーランドのある千葉まで移動するだけでも大変ですが、車内では熟睡しづらく、寝返りを打つのも難しいため、疲労が翌日に持ち越される可能性が高いでしょう。
 
ディズニーランドやディズニーシーを楽しむためには、長時間並んだり、広い園内を移動したりすることになるため、ある程度の体力が必要です。車中泊をしたせいでテーマパークを十分に楽しめないのでは、本末転倒となってしまいます。
 
そもそも、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアはあくまで一時的な休憩を目的とした施設です。仮眠程度であれば問題とならないかもしれませんが、長時間の滞在や夜間を通しての宿泊は、本来の利用目的から外れます。
 
厳密にルール違反ともマナー違反とも言い切るのは難しいところですが、少なくとも、繁忙期には駐車スペースが不足し、必要な休憩を取るべきドライバーの妨げになる可能性もあるため、利用には十分な配慮が必要です。
 
また、大量のゴミの持ち込み、洗面所を利用した洗濯、使用を許可されていない施設内電源の無断使用などの迷惑行為は避けなければいけません。
 

コスパの良い宿泊方法は?

もし浦安周辺のホテルが高いと感じる場合は、宿泊エリアを広げて探すことで、ホテル代を抑えられるかもしれません。車で1時間前後の範囲内であれば多くのホテルが候補となります。千葉県内なら房総エリア、県外なら神奈川県の川崎エリアなどを検討しても良いでしょう。
 
また、コストを抑えたい場合は、漫画喫茶やネットカフェを利用するのも選択肢の1つです。浦安周辺のネットカフェでは、9時間パックで2500円程度のプランを提供しているところもあり、シャワーなどの設備が整っている店舗もあります。ホテル代と比較すれば、かなりの節約が可能です。
 
ただし、漫画喫茶やネットカフェは保護者同伴でも深夜の未成年利用はできないことがあるため、子連れの場合は難しいことを知っておきましょう。
 

車中泊は本当に最適な選択肢か考えることが大切

ディズニー旅行の費用を抑える手段として車中泊は魅力的に思えますが、寒さ対策や疲労、マナーの問題など、考慮すべき点も多くあります。
 
車中泊をするのであれば、相応の準備が必要で、その上でディズニーを楽しめるだけの体力が残るか、よく考えなければなりません。楽しい旅行にするためには、コストだけでなく、安全性や快適さもふまえて宿泊方法を選ぶことが大切です。
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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