友人に「今年は前厄だから」と、厄払いに誘われた!「初穂料1万円」の出費がキツイですが、複数人でご祈祷を受ければ安くなることもあるでしょうか…?
厄払いのご祈祷(きとう)を受けるには初穂料というお金を納める必要があります。複数人で厄払いに行ってまとめてご祈祷を受けることで、初穂料を安くすることはできるのでしょうか?
本記事では厄払いに複数人で行くことで初穂料を安く済ませることができるのか、について解説します。
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2025年に厄払いが必要な人の生まれ年は?
厄払いとは、厄年に該当する人が、神様にその年の無事を祈願する習わしです。そもそも厄年は、人生の変化や転機、仕事・家庭などでの大きな変化が起こりやすく、心身の負担が大きいことから、病気・けが・事故など、さまざまなトラブルや不幸に見舞われやすい年と言われています。
このような変化はおおよそ3年続くと言われ、本厄と言われる年を中心に、前後に前厄、後厄と呼ばれる年があり、各年に厄払いをすると良いとされています。2025年に前厄、本厄、後厄に当たる人は図表1の通りです(年齢は数え年)。
図表1
筆者作成
男性42歳、女性33歳の厄年は「大厄」と呼ばれ、最も気をつけるべき年と言われており、特に厄払いに行くことが望ましいとされています。
厄払いで納める初穂料の相場は?
神社に行って厄払いのご祈祷を受けるためには、初穂料と呼ばれるお金を納めることが一般的です。初穂料の金額は、神社のホームページなどで確認できます。中には「お気持ち」として、明確に金額が書いていない場合もありますが、5000円~1万円が一般的な金額です。
厄払いの中には、定められた期間中、毎日ご祈祷してもらう長期祈願という厄払いの形式もあり、この場合は初穂料も高くなる傾向にあります。例えば、兵庫県の湊川神社で長期祈願の初穂料は、1ヶ月間は3万円、3ヶ月間は5万円、1年間は10万円です。
厄払いに複数人で行っても初穂料は変わらない
厄払いは誰かと一緒に行かないほうが良い、ということを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、明確にそのような決まりやマナーがあるわけではありません。しかし、複数人で厄払いに行き、同時に厄払いのご祈祷をしてもらったからといって、初穂料が安くなるということは基本的にはありません。
厄払いは、あくまでも個人の無事を祈願するものなので、個人個人で決められた額の初穂料を納めましょう。ただし、神社によっては、まれに安くなるところもあります。あらかじめ厄払いに行く予定の神社のホームページなどを調べておくと安心です。
本来の意味を理解して厄払いを受けよう
変化や転機が多く心身に負担がかかることで、病気やけが、事故などに見舞われやすいと言われる年齢を厄年と呼び、その年の無事を祈願するのが厄払いです。厄払いに複数人で行くこと自体に問題はありませんが、まとめてご祈祷を受けることで初穂料を安く済ませることは一般的にはできません。
厄払いはあくまでも個人的な願掛けとして行うものと理解しておきましょう。初穂料の金額だけを見ると、痛い出費だと感じてしまう人もいるかもしれませんが、本来の目的を意識し、納得した上で厄払いを受けましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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