浪人した息子を予備校に通わせる場合、年間の学費はどのくらいになるの?

配信日: 2025.02.22

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浪人した息子を予備校に通わせる場合、年間の学費はどのくらいになるの?
大学受験に向けて浪人を決意した場合、予備校に通わせるかどうかは大きな判断の一つになります。しかし、予備校の費用は決して安くはなく、年間でどれくらいの負担がかかるのか気になるところでしょう。ここでは、一般的な予備校の費用相場について解説します。
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浪人経験者の9割が予備校・塾を利用

学習塾検索サイト「塾選」が実施した調査によると、大学受験で浪人を経験した子どもを持つ約300人の保護者のうち、9割近くが予備校や塾を利用したと回答しました。年間の費用は平均して120万~140万円で、その内訳は表1の通りでした。
 
表1

項目 費用
授業料 約90万円
入学金 10万円
季節講習費(春・夏・冬) 20万~40万円
合計 120万~140万円

出典:学習塾検索サイト塾選「指導形態別の平均的な費用」予備校や塾にかかった平均的な費用を基に筆者作成
 
年間の費用が120万~140万円と高額であるため、経済的な準備が必要です。特に、授業料が90万円と大半を占めており、加えて季節講習の費用(20万~40万円)もかかるため、家庭の負担は大きいことが分かります。
 

浪人生活で予備校を利用する場合の費用相場

大学受験の浪人生活には、予備校の利用が一般的ですが、その費用はさまざまな要素によって決まります。費用を大きく分けると、入学金・授業料・講習費・模擬試験料などがあります。さらに、志望校対策の特別講座や個別指導を受ける場合など、追加費用が発生することもあるでしょう。
 

予備校費用の内訳

【入学金・入塾金】

予備校に入る際に必要な費用で、現役生は3万円程度、浪人生(高卒生)は10万円前後が一般的です。予備校によっては、入学金の免除制度や割引があるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

 

【授業料】

年間の授業料は60万~80万円程度が目安で、受講内容によって金額が変動します。授業料の決定要素として、以下の3点が挙げられます。
 
授業形態:集団授業よりも個別指導の方が高額になりやすい
授業の難易度:ハイレベルなコースや専門科目は、一般的な授業よりも費用がかかる
授業数:受講数が増えるほど、料金も上がる
 
また、テキスト代は授業料に含まれていることが多いですが、事前に確認しておくと安心です。

 

【講習費・模擬試験料】

季節講習を受ける場合は、授業料とは別に追加費用が必要です。夏期講習の費用目安は、1講座につき2万円前後で、受講数によって合計額が変わります。夏期講習だけで20万円程度かかるケースもあるようです。
 
模擬試験料は、1回4000~8000円程度で、高校3年生の場合は年間5~7回ほど受験するのが一般的です。さらに、個別指導を追加する場合はオプション費用が発生し、施設管理費や光熱費を請求する予備校もあります。

 

寮生活を選択した場合の追加費用

浪人生向けに寮を提供している予備校もあり、年間200万~250万円が相場です。この費用には、入寮費・寮費・光熱費・通信費・食費などが含まれています。
 
寮生活には、規則正しい生活が送りやすいというメリットがあり、同じ目標を持つ浪人生と学ぶことで、勉強に集中しやすい環境が整っています。また、予備校近くに寮があるケースが多く、通学時間や交通費を抑えられる点も魅力です。
 

通学にかかる費用も見逃せない

通学にかかる交通費や昼食代は、想像以上に負担が大きくなることがあります。特に地方では、予備校の選択肢が少なく、自宅から遠い場所に通うケースも多いため、交通費が高額になりがちです。
 

予備校の特典制度を活用して学費を抑える

成績優秀者や特定の条件を満たす生徒を対象に、授業料の免除や割引を実施する制度を設けている予備校もあります。費用を抑えるために、利用できる制度がないか事前に確認しておくとよいでしょう。
 

年間の予備校費用は120万~140万円が一般的

年間の予備校費用は120万~140万円が一般的で、授業料や季節講習費が大きな割合を占めます。さらに、寮生活を選択する場合は年間200万~250万円の追加費用が発生します。予備校の費用は受講形態や講座数によって変動するため、事前に詳細を確認し、家庭の予算と照らし合わせて検討することが重要です。
 

出典

朝日新聞 【アンケート】子どもが浪人生に…かかる費用はいくら? 「先輩」保護者に聞いた
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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