家族旅行のため「新幹線」を予約していたのですが、子どもの具合が悪くなり乗り遅れてしまいました…。やはり「切符の買い直し」が必要でしょうか?
配信日: 2025.02.22

例えば、もし新幹線に乗り遅れてしまった場合、切符を買い直すしかないのでしょうか。
本記事では、新幹線に乗り遅れてしまった場合の対応を解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「指定席」を予約した新幹線に乗り遅れたら後続列車の「自由席」に乗れる
「指定席」の切符を購入していた新幹線に乗り遅れた場合は、該当列車の乗車日当日かつ同区間に限り、後続列車の「自由席」に乗ることができます。「自由席」であれば、空いている好きな席に座って構いません。
この際、特別な手続きや切符の買い直しは不要です。万が一予定していた時刻に改札を通り抜けていなくても、当日であればそのまま通り抜けできます。
ただし、後続列車の「指定席」に乗りたい場合には、再度指定席特急券を購入し直さなければなりません。全額負担となるため、注意しましょう。
後続列車が「全車指定席」だった場合はどうなる?
予約していた新幹線に乗り遅れ、後続列車に乗ろうとしたものの、後続列車が「全車指定席」というケースもあるでしょう。例えば、年末年始やお盆、ゴールデンウィークなど混雑する期間においては、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は全席指定席で運行されています。
家族旅行や帰省などで利用しようとしていて乗り遅れてしまった場合は、さらに後続の自由席のある新幹線まで待つか、普通車のデッキなどで立ったまま乗車することが可能です。立席であれば持っている指定席特急券で乗車できるため、買い直す必要はありません。
また、「のぞみ」以外の「こだま」「ひかり」「さくら」「みずほ」であれば自由席もあるため、そちらに乗車することも可能です。
「指定席」と「自由席」の差額はどのくらい?
「指定席」と「自由席」の差額は、「530円」が基本です。ただし、指定席料金は表1のようにシーズンによって割り増しや割り引きが行われます。
表1
シーズン | 通常期からの料金増減 |
---|---|
閑散期 | 200円引き |
繫忙期 | 200円増し |
最繁忙期 | 400円増し |
出典:東海旅客鉄道株式会社「きっぷのルール 特急券 シーズン別の指定席特急料金」を基に筆者作成
また、「のぞみ」を利用する場合は「自由席利用時の特定特急料金」が設定されているため、指定席と自由席の差額が一律「530円」ではありません。「のぞみ」の「自由席利用時の特定特急料金」とは、「ひかり」「さくら」「こだま」の自由席を利用する際の特急料金と同額になるものです。
例えば、東京から新大阪、東京から広島を利用する場合は、差額が表2のように異なります。
表2
乗車区間 | 指定席特急料金(通常期) | 自由席利用時の特定特急料金 | 差額 |
---|---|---|---|
東京~新大阪 | 5810円 | 4960円 | 850円 |
東京~広島 | 7880円 | 6500円 | 1380円 |
出典:西日本旅客鉄道株式会社 JRおでかけネット「東海道・山陽新幹線各駅間の運賃・特急料金早見表」を基に筆者作成
「のぞみ」を利用する場合は、指定席と自由席の差額を確認してから購入するとよいでしょう。
まとめ
不測の事態が原因で予約していた新幹線に乗り遅れてしまっても、該当列車の乗車日当日かつ同区間に限り、特別な手続きや切符の買い直しをせずに後続列車の「自由席」に乗ることが可能です。
また、もし後続列車が「全車指定席」だった場合であっても、普通車のデッキなどに立ったまま乗車するか、さらに後続の「自由席」がある列車に乗車すれば問題ありません。
新幹線の「指定席」と「自由席」の差額は基本的に「一律530円」ですが、特定のシーズンや「のぞみ」を利用する場合は一律ではありません。新幹線の切符を購入する際は、指定席と自由席の差額を確認してから購入するとよいでしょう。
出典
東海旅客鉄道株式会社
西日本旅客鉄道株式会社 JRおでかけネット
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー