「軽自動車」か「普通車」にするか迷っています。毎月のガソリン代・自動車税・車検費用の差はどれくらいでしょうか?

配信日: 2025.02.24

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「軽自動車」か「普通車」にするか迷っています。毎月のガソリン代・自動車税・車検費用の差はどれくらいでしょうか?
車を購入する際、「軽自動車」と「普通車」のどちらを選ぶか迷う人は多いでしょう。
 
価格やデザイン、走行性能も重要ですが、維持費の違いも大きなポイントです。特に、毎月かかるガソリン代や税金、数年ごとに必要な車検費用など、トータルコストを考えると選び方が変わるかもしれません。
 
そこで本記事では、軽自動車と普通車の維持費を比較し、どちらが自分にとって適しているのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ガソリン代の違い ~軽自動車は燃費がよく、毎月の負担が少ない

ガソリン代は、車の燃費や走行距離、ガソリン価格によって変わります。一般的に、軽自動車は普通車よりもエンジンが小さく燃費がよいため、燃料費を抑えられます。
 
軽自動車の燃費性能は向上しており、最新のカタログ燃費ではWLTCモードで25km/L以上の車種も多く見られます。一方、普通車の燃費は、車種や排気量によって異なります。コンパクトカーなら20km/L前後で走れるものもありますが、大型SUVなどでは10km/Lを切るものもあります。
 
年間1万km走ると仮定し、ガソリン価格を2025年2月10日時点の全国平均ガソリン価格の185円/Lとすると、年間のガソリン代は以下のようになります。


軽自動車(25km/L):約7万4000円(1万km ÷ 25km/L × 185円)
普通車(20km/L):約9万2500円(1万km ÷ 20km/L × 185円)

軽自動車は普通車と比較すると、ガソリン代は、年間で約1万8500円、月に換算すると約1540円安くなります。走行距離が多い人ほど、この差はさらに広がります。
 
また、ハイブリッド車や電気自動車(EV)と比較すると、軽自動車の燃費はそこまでよいわけではありませんが、ガソリン車としては十分に経済的で初期費用も比較的低いため、総合的なコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
 

自動車税の違い ~軽自動車のほうが圧倒的に安い

自動車税(正式には「軽自動車税」と「自動車税」)は、毎年4月1日時点の車の所有者に課される税金で、車種や排気量によって金額が決まります。
 
軽自動車の税額は全国一律1万800円(自家用の場合)ですが、普通車は排気量に応じて税額が変わります。例えば、1リットル超~1.5L以下の普通車の場合、年間3万500円の自動車税がかかります。
 
この場合、軽自動車と普通車の差額は年間1万9700円、月に換算すると約1640円です。排気量が大きくなるほど普通車の税額も上がるため、大型車に乗る場合はさらに維持費の差が広がります。
 
また、車の環境性能によってはグリーン化特例などの減税が適用される場合もありますが、基本的には軽自動車のほうが税金負担は少なくなります。
 

車検費用の違い ~軽自動車は法定費用が安く、維持しやすい

車検は、新車登録後は3年目に、その後は2年ごとに受ける必要があります。車検の費用は「法定費用」「整備費用」「代行手数料」などで構成されており、軽自動車と普通車では特に法定費用に差があります。
 
一般的な車検費用の相場は、軽自動車が約5~12万円、普通車(1リットル超~1.5L)が約10~17万円と考えられます。軽自動車と普通自動車を比べると、約5万円の差が出ます。
 
また、普通車は重量税が高くなる傾向があり、排気量が大きくなるほど車検費用も上がる点に注意が必要です。さらに、古くなると部品交換や修理が増え、費用がかさむこともあります。
 

軽自動車と普通車の維持費を比較して最適な選択をしよう

軽自動車と普通車を比べると、維持費の面では軽自動車のほうが大幅にコストを抑えられる傾向にあります。ガソリン代は燃費の違いから年間で1~2万円程度の差が生じ、自動車税や車検費用も一般的には軽自動車のほうが安いです。
 
ただし、普通車は軽自動車にない魅力もあります。例えば、高速道路での安定性が高く、長距離運転が快適ですし、室内や荷室が広いため、多くの荷物を積むことができます。また、安全性能も高い傾向があるため、家族での利用や遠出が多い人には適しています。
 
維持費を抑えたいなら軽自動車、快適性や走行性能を重視するなら普通車といったように、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。どちらの車を選ぶにしても、長く安心して乗れるものを選びましょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
東京都主税局 自動車税種別割
東京都北区 軽自動車税(種別割)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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