息子のスマホが「Android」なのに10万円以上と聞いてビックリ!「iPhone」じゃなくても、そんなに高いの? 価格帯に“幅”がある理由を解説
配信日: 2025.02.24 更新日: 2025.02.25

実はAndroidにも10万円以上、ものによっては20万円を超える高級スマホが存在するのです。本記事では、スマホの価格帯や性能の違い、そしてAndroidでも高価なスマホがある理由を解説します。

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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スマホはエントリーからハイエンドまで3つに分類できる
厳密な定義があるわけではありませんが、スマホは一般的に価格帯や性能で次のように分類できます。
●エントリースマホ(4万円以下):基本的な電話やネット、SNSが使える程度の性能を備えたスマホ
●ミドルスペックスマホ(4~8万円):普段使いには余裕のスペックで、価格と機能のバランスが取れた中堅クラスのスマホ
●ハイエンドスマホ(8~20万円以上):重たいゲームやアプリも快適に動作する性能を持つスマホ
これらの違いを生む主な要素は、「CPU」というパーツです。CPUはスマホの「頭脳」に当たる部分で、性能が高いほど処理速度が速くなり快適に使えます。
また、これ以外にも価格帯が上がるほど、カメラやバッテリー、ディスプレイ性能が上がります。こういったことを加味しながら、価格帯と自分の使い方に合ったスマホを選ぶことが大切なのです。
Androidスマホでも高い機種がある! シャープ製スマホを例に解説
では、実際に価格の違いを見ていきましょう。例えば、シャープは2024年中にエントリースマホからハイエンドスマホまで、全てのカテゴリのスマホを発売しています。
主な機種の販売価格は以下の通りです。
AQUOS wish4(エントリースマホ) 3万4650円
AQUOS sense9(ミドルスペックスマホ) 6万940円
AQUOS R9(ハイエンドスマホ) 9万9880円
AQUOS R9 Pro(ハイエンドスマホ) 19万4700円
※2025年1月17日時点の シャープ公式サイトの価格です
AQUOS wish4は、いわゆるスマホ初心者向けに開発されたスマホで、「ジュニアモード」や「かんたんモード」(文字やアイコンが大きくなる)などが搭載される一方で、CPU性能がかなり控えめになっています。
最上位のハイエンドスマホであるAQUOS R9 Proは、重たい3Dゲームでも快適にこなせるくらい優秀なCPUや、ドイツの老舗カメラブランド「ライカ」社監修の高性能カメラなどを搭載する高級スマホです。
このように、Androidスマホにも10万円を超える高価格帯のスマホがそろっています。
iPhoneが高いのはほとんどがハイエンドスマホだから
では、「iPhoneは高い」とイメージする人が多いのはなぜでしょうか? それは発売するスマホの大部分がハイエンドスマホであるからです。
2024年に発売された4つのスマホとその値段を見てみましょう。
●iPhone 16(128GB) 12万4800円
●iPhone 16 Plus(128GB) 13万9800円
●iPhone 16 Pro(128GB) 15万9800円
●iPhone 16 Pro Max(256GB) 18万9800円
※2025年1月17日現在 アップル公式サイトの価格です
前記した通り、Androidでもこの価格帯のスマホは発売されており、iPhoneが特別高いわけではありません。
現在発売されているiPhoneの中で、ミドルスペックスマホの価格帯に入るのは、6万2800円のiPhone SE(第3世代)(64GB)のみです。しかし、発売日は2022年3月であり、約3年間この価格帯の機種は発売されていません。
iPhoneが特別に「高い」のではなく、「エントリースマホやミドルスペックスマホがほとんど存在しない」というのが正確な表現なのです。
スマホ選びで大切なこと
スマホの価格帯や性能の幅は広く、実はAndroidでも10万円を超えるスマホは珍しくありません。Androidでも機能や性能が高い機種では、iPhoneと同様に高額になります。
自分の用途や価値観に合ったスマホを選ぶことが大切です。低価格帯でも高価格帯でも、満足できるスマホを見つけることが、日常の満足度向上につながるでしょう。
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士