普通車を1台買う予定でしたが、妻が「私も欲しい」と言い始めました。「安い軽自動車2台」ならそれほどコストがかからず保有できるでしょうか?

配信日: 2025.02.25

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普通車を1台買う予定でしたが、妻が「私も欲しい」と言い始めました。「安い軽自動車2台」ならそれほどコストがかからず保有できるでしょうか?
車を購入したいと考えている夫婦であれば、普通車1台を共有するパターンと、軽自動車2台をそれぞれ使用するパターンのどちらがよいか迷うこともあるでしょう。また、それぞれのパターンにかかる維持費も気になるものです。
 
本記事では、自動車税や自動車重量税、自賠責保険、ガソリン代などの基本的な項目をもとに、普通車1台と軽自動車2台の維持費を比較していきます。どちらが経済的にお得になるかを判断するための参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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普通車1台or軽自動車2台購入した場合の維持費

ここでは、普通車1台と軽自動車2台を購入した場合の維持費をそれぞれ算出していきます。今回比較するのは、自動車税、自動車重量税、自賠責保険、ガソリン代です。
 
1Lあたりのガソリン代は、資源エネルギー庁が1月20日に発表している185.1円/Lをもとに計算します。また、年間の走行距離は、普通車1台と軽自動車2台のどちらのパターンも計1万kmとします。
 

普通車を1台購入した場合の年間の維持費

普通車は、排気量2.5LのLクラスミニバンと仮定して、維持費をみていきます。


自動車税:4万3500円
自動車重量税:1万6400円
自賠責保険:1万1500円
ガソリン代:10万8882円(燃費は17km/Lとする)

普通車1台にかかる維持費は、合計すると18万282円です。
 

軽自動車を2台購入した場合の年間の維持費

軽自動車の維持費は以下の通りです。


自動車税:1万800円
自動車重量税:3300円
自賠責保険:1万1440円
ガソリン代:8万478円(燃費は23km/Lとする)

軽自動車2台にかかる維持費は、合計すると13万1558円です。総合的な維持費は軽自動車2台のほうが安くなると考えられます。しかし、軽自動車2台がそれぞれ1万km走行するとなると、合計は21万2036円になるため、普通車1台よりも維持費が高くなるでしょう。
 

車の維持費を節約する方法

ここでは、車の維持費を節約するための方法を紹介します。車を1台所有する場合でも2台所有する場合でも、維持費を抑えるポイントを把握しておけば、年間にかかる費用の節約が可能です。
 

燃費のよい車でガソリン代を抑える

今回の比較からも分かるように、燃費性能の差はガソリン代の費用に大きな影響をおよぼします。燃費が6km/L異なるだけで、年間のガソリン代は2万8000円ほどの差が生じます。
 
そのため、日常的に車を使う人や遠出の頻度が高い人は、燃費のよい車にすることでガソリン代の大きな節約が可能です。
 

月額料金の安い駐車場を探す

車の維持費を節約するためには、駐車場代を見直しましょう。駐車場の月額料金は、場所やスペースのサイズによって大きく異なるため、自宅の近くで無駄に広いスペースを契約していないか確認してみてください。
 
必要以上に大きな駐車スペースを借りている場合、コンパクトなスペースに変更することで料金を削減できます。
 

定期的に点検をして修理費用を抑える

車の維持費の中でも、修理費用は意外と大きな負担になる場合があります。エンジンをはじめとした重要な部品に問題が発生すると、修理費用は高額になりがちです。大きな出費を避けるためには、定期的な点検が非常に大切です。
 
日ごろから車のセルフチェックを行い、エンジン音や走行中の異常に注意を払いましょう。早期に問題を発見できれば、大掛かりな修理を避けられ、結果として修理費用を大きく抑えることが可能です。小さな不具合を放置せず、こまめに点検することで、長期的な節約につなげましょう。
 

走行距離を同じとすると軽自動車2台のほうが維持費が安い

走行距離が同じであれば、普通車1台よりも軽自動車2台のほうが維持費が安くなることが分かりました。ただし、2台の軽自動車がそれぞれ1万km走行するとなると、維持費は普通車1台よりも高くなることがあります。
 
そのため、コストや使用頻度をしっかりと想定したうえで、お得になるほうを判断することが大切です。なお、燃費のよい車を選んだり駐車場代を見直したりすることで、維持費の削減が期待できるでしょう。
 

出典

三井住友海上火災保険株式会社 自賠責保険料|個人のお客さま
横浜市 軽自動車税(種別割)について
資源エネルギー庁 調査の結果|石油製品価格調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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