引っ越し業者から見積もり後に追加料金として「20万円」の請求…最安値で契約したはずなのに、なぜ?
配信日: 2025.02.25

各引っ越し業者が提示した見積書が比較する際の重要なポイントになるはずですが「比較して安いところに依頼したのに、結局は追加料金がかかって高くなってしまった」ということもあるかもしれません。
本記事では、引っ越し料金の「基本料金」に含まれる作業や追加料金が発生するケースをご紹介するとともに、見積書の確認ポイントをまとめました。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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引っ越し料金の「基本料金」に含まれる作業は?
引っ越し料金には、基本となる「基準運賃」以外にもさまざまな料金が含まれています。基準運賃は運搬距離で決める場合と運送にかかる時間で決める場合があり、国土交通省近畿運輸局によると、距離が100キロメートル以内の場合は時間制で決めることになっているようです。
依頼主の要請で車両を留め置く必要がある場合はその分の料金も請求されます。さらに、休日や早朝・深夜の運送には割増料金がかかると考えておきましょう。
「実費」は、作業員の人件費や有料道路の利用料などにかかる費用です。作業員の人数が多いほど増えることになるでしょう。
オプションとして追加料金が発生するケースは?
基本となる料金のほかに、以下のような作業を依頼するとオプションとして料金が追加になることがあります。追加料金の金額は業者によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
・冷房の取り付けや取り外し
・オーディオ類の設置
・ハウスクリーニング
・家具の処分
・家具保護材
実際のオプション料金の例を表1と表2にまとめたので参考にするとよいでしょう。
表1【引っ越し業者A】(すべて税込み)
サービス内容 | 料金 |
---|---|
エアコン着脱 | 1万6500円~ |
家具分解組立 | 1点あたり3300円~ |
ハウスクリーニング | 1万9800円~ |
有機ELテレビ梱包 | 1点あたり2万2000円~ |
資材(段ボールLサイズ) | 1箱330円 |
食器梱包材 | 100枚1100円 |
※筆者作成
表2【引っ越し業者B】(すべて税込み)
サービス内容 | 料金 |
---|---|
エアコン着脱 | 1万5400円~ |
ピアノクレーン作業 | 1万1000円~ |
ハウスクリーニング | 1万9800円~ |
マイカー・バイク輸送 | 1万7600円~ |
※筆者作成
引っ越し業者Aのように、段ボールなどの資材がオプションに含まれている場合もあります。状況によっては、想定より費用が高くなることもあるでしょう。
見積書より実際の料金が高額になる原因
今回の事例のように「見積もりした後に高額な追加料金を請求された」ということですが、見積もりした料金よりも実際の料金が高くなる原因としては、追加でオプションサービスが必要になったことなどが考えられます。
例えば、思っていたよりも家具が大きすぎて普通に運べず、クレーン車を利用しなければならなくなった場合や、住まいの周辺にトラックを停められず、追加料金が必要になる場合などもあるでしょう。
トラブルを防ぐためにも、追加料金が発生する可能性があるか、発生するとしたらいくらくらいなのかなど、事前に引っ越し業者に確認しておいた方がよいかもしれません。
見積時に想定していなかった料金が追加で発生する可能性もある
引っ越し業者に依頼する際には、事前に見積書を作成してもらうことになるでしょう。しかし、実際にかかった料金が見積金額よりも高額になることもあるため「せっかく比較して安い業者を選んだのに、なぜ?」と不満に感じることもあるかもしれません。
引っ越し料金には基準運賃や人件費などの基本料金のほかにも、オプション料金が発生する作業もあります。見積時に想定していなかったオプション料金が発生する事態が起こることもあるため、事前にある程度の可能性を確認しておいた方がよいでしょう。
出典
国土交通省近畿運輸局 トラック・宅配・引越し 引越料金のしくみ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー