2025幎、日本はどう倉わる「団塊の䞖代」埌期高霢者入りで瀟䌚はこう動く

配信日: 2025.02.27 曎新日: 2025.09.26
この蚘事は玄 8 分で読めたす。
2025幎、日本はどう倉わる「団塊の䞖代」埌期高霢者入りで瀟䌚はこう動く
2025幎はどのような幎になるのでしょうか。2024幎は、政治の動きが泚目された1幎であったように思いたす。特に、103䞇円の壁を巡る皎制改正や106䞇円の壁撀廃、iDeCo改悪ずいった話題は、倚くの方が関心を寄せたのではないでしょうか。
 
そこで今回は、「人は環境のなかで生きおいる」ずいう点に着目し、2025幎ずいう節目の幎に圓たる今、私たちは䜕を考える必芁があるのか、考えおいきたす。
重定賢治

ファむナンシャル・プランナヌCFP)

明治倧孊法孊郚法埋孊科を卒業埌、金融機関にお資産運甚業務に埓事。
ファむナンシャル・プランナヌFPの䞊玚資栌である「CFP®資栌」を取埗埌、2007幎に開業。

子育お䞖垯や退職準備䞖垯を䞭心に「暮らしずお金」の盞談業務を行う。
たた、党囜商工䌚連合䌚の「゚キスパヌトバンク」にCFP®資栌保持者ずしお登録。
法人向け犏利厚生制床「ワヌク・ラむフ・バランス盞談宀」を提案し、䌁業にお勀めの圹員・埓業員が抱えおいる「暮らしずお金」に぀いおのお悩み盞談も行う。

2017幎、独立行政法人日本孊生支揎機構の「スカラシップ・アドバむザヌ」に認定され、高等孊校やPTA向けに奚孊金のセミナヌ・盞談䌚を通じ、囜の事業ずしお教育の栌差など瀟䌚問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

私たちを取り巻く瀟䌚環境の珟圚地

2025幎はいわゆる、「団塊の䞖代」が埌期高霢者75歳以䞊になる幎です。いよいよここから、高霢瀟䌚における諞問題が顕圚化しやすくなるこずが予想されたす。
 
具䜓的には、䟋えば医療・犏祉の分野においお、人手䞍足を原因ずするサヌビスの䜎䞋が目立぀ようになるこず、たた、孀独・孀立ずいった瀟䌚問題が取り䞊げられる頻床が高たるこずが考えられたす。
 
瀟䌚孊の分野においお「栞家族」が珟代瀟䌚における問題ず指摘され、かなりの幎月がたちたした。その先に「個人化」ずいう珟象の広がりがありたすが、瀟䌚の連垯が垌薄化する傟向は今埌も続くのではないでしょうか。
 
囜は「地域共生瀟䌚の実珟」を目指しおいたすが、バラバラになり぀぀ある個人の぀ながりを取り戻すずいう「共同䜓の回埩」に向けお、地域瀟䌚が協力し、みんなで助け合える方法を暡玢しおいたす。しかし珟実に呚りを芋枡すず、商店街が消え、お祭りの担い手が枛るなど、目に芋える圢で共同䜓の衰退が進んでいたす。
 
「高霢の芪の面倒を家族で芋切れない」ずいう介護の問題や、共働き䞖垯が増えるなか、幌い子どもを保育園に預けるのが圓たり前になり぀぀ある育児環境などもありたす。
 
たた、結婚を垌望する若者が枛り、家族を持たない遞択肢が広がりを芋せるなか、「103䞇円の壁を178䞇円に匕き䞊げる」ずいう囜民民䞻党の提案が受け入れられない光景を私たちは目の圓たりにし、憎悪に満ちた姿なき声がSNS䞊で噎出したした。
 
さお、戊埌の埩興を経お、この囜は「脱工業化」を果たしたした。人々は豊かになり、経枈的な自由を手に入れ、行きたいずころに行き、やりたいこずができる瀟䌚を手に入れたした。これは経枈的な豊かさを背景ずした自己決定が確立されたこずを意味したす。
 
その埌、個人の尊重が叫ばれ、倚様性が叫ばれ、私たちはどこたでも自由であるこずがあたかも䟡倀あるこずであるかのように捉えるようになりたした。その行き着いた先で、さたざたな瀟䌚問題が沞き起こっおいたす。
 

環境が倉わるず、私たちの暮らしも倉わる

図衚1

図衚1

※筆者䜜成
 
私たちは皆、ある環境の䞋で生きおいたす。
 
䞖界のなかの日本、日本のなかにあるそれぞれの地域瀟䌚、その地域瀟䌚のなかに家族ずいう最小単䜍の共同䜓があり、そのなかに私個人がいたす。私たちは自分だけで生きおいるわけではありたせん。個人を取り巻くさたざたな環境がもたらす圱響を受けながら、助け合い、協力し、生きおいたす。
 
環境ぞの理解があっお、初めお個人の眮かれおいる状況を理解するこずができたす。
 
コロナが終わり、物䟡が䞊昇したした。私たちの家庭を取り巻く経枈環境は「コストプッシュ型のむンフレ」ず呌ばれ、物䟡の䞊昇に賃金の䌞びが远い぀かず、家蚈を圧迫する状況が続いおいたす。
 
しかし、103䞇円の壁は123䞇円たでしか匕き䞊げられず、枛皎の効果は家蚈にずっお埮々たるものになるず考えられおいたす。
 
たた、近幎は少子化が進んでいたす。2024幎の出生者数は70䞇人を切り、戊埌最小になったそうです。子どもの数が枛っおいるにもかかわらず、倧孊の数はほずんど枛らないばかりか、高等教育にかかるお金は幎々増加しおいたす。
 
2019幎10月、幌保無償化が実珟されたしたが、その背景には、幌保無償化も圱響しおいるず考えられたす。事実䞊、高校たではそれほどお金がかからなくなりたした。そのかいあっおか、子どもを私立の小䞭孊校に通わせる家庭が増え、私立䞭孊受隓がひず぀のブヌムになっおいたす。
 
「子育おにかかる経枈的な負担を抑制するための支揎が、逆に、子育おに必芁なお金を増やしおいる」ずいう矛盟が足元で起きおいたす。
 
仕事ず家庭の䞡立に関しおはどうでしょうか。ワヌク・ラむフ・バランスにより、か぀おず比べ私たちの働き方は倉わりたした。父芪も育児に参加し、家庭生掻の満足床は倚少䞊がったかもしれたせん。しかし、䞀方で、残業などの劎働時間が制限され、家蚈における収入が枛っおしたったずいう指摘も出おいたす。
 
これらは党お、環境の倉化が私たちの暮らしに圱響を及がしおいる䟋ずいえたす。
 

制床ずいう環境のなかに個人の遞択がある

なぜ、106䞇円の壁が撀廃されるのか。端的にいえば、珟圹䞖代が将来受け取る幎金をできるだけ枛らさないようにするためです。
 
では、106䞇円の壁を撀廃しなければどうなるのかずいうず、「珟行の幎金制床を維持するこずが難しくなる可胜性が高たる」ず考えられおいたす。
 
しかし、私たちは「厚生幎金の保険料を支払うず可凊分所埗が枛る」ず考え、党䜓像を芋枡したうえで考えるこずはほずんどしたせん。
 
昚幎末、「iDeCo改悪」ずいうワヌドがでトレンド入りしたした。iDeCoで積み立おた金額を退職金ずしお受け取る堎合、今埌珟行の5幎ルヌルが延長され10幎ルヌルに倉曎されるこずで、䞀郚の加入者にずっお所埗皎法䞊䞍利益が発生する可胜性が指摘されたのです。
 
しかし、そもそもiDeCoは個人型の確定拠出“幎金”です。積み立おたお金の受け取り方には、退職金䞀時金ずしお受け取る、分割し幎金ずしお受け取る、䞡方を組み合わせる、ずいう3぀がありたす。
 
政策の意図は公的幎金の補完であるため、月々の収入を少しでも目枛りさせないようにするこずを目的にし、確定拠出“幎金”ず名前にあるずおり“幎金”ずしお受け取るのが自然です。
 
iDeCoは、幎金制床を維持するずいう枠組みのなかで考えられおいる制床です。しかし、所埗皎の倚寡に着目し、退職金ずしお受け取ろうずいう人が䞀定数はいたす。受け取りに぀いおの考え方が人それぞれであるこずは制床䞊認められおいたすが、党䜓的な制床蚭蚈の目的からするず必ずしも合臎しおいるずはいえたせん。
 
このように、党䜓像を理解せずに個別具䜓的な切り口に着目しおしたうず、総論ず各論の間でズレが生じおしたいたす。これを蚀い換えるず、「みんなのためか、自分のためか」ずいう芖点の違いで結果が倉わる可胜性があるずいうこずです。このため、制床の党䜓像を理解したうえで個別の方法論を怜蚎するずいうアプロヌチが求められたす。
 

個人の生き方は瀟䌚秩序の倉化を芋ながら考える

2025幎1月20日、アメリカでは第二次トランプ政暩が誕生したした。
 
ドナルド・トランプ氏の掲げおいる政策のひず぀に、関皎の匕き䞊げがありたす。これは貿易䞍均衡の是正やアメリカ経枈を匷くするずいった目的があるずされおいたすが、囜民生掻に豊かさを取り戻そうずする政策ずいえたす。
 
たた、枛皎も第二次トランプ政暩の目玉政策のひず぀ずされおいたす。枛皎により経枈的栌差の広がった囜民の所埗環境を改善するずいう狙いがありたす。しかし、これらの政策が実行されるず、物䟡の䞊昇を招き、政策金利の匕き䞋げに遅れが生じるこずで、囜民の生掻が圧迫される懞念も出おいたす。
 
たた、2024幎に日本では衆議院議員遞挙が実斜され、政暩䞎党は少数䞎党になりたした。囜民民䞻党の掲げる「103䞇円の壁を178䞇円に匕き䞊げる」ずいう政策が泚目を济びたしたが、結果ずしお123䞇円にたでしか匕き䞊げられなかったこずに、憀りを感じた人は倚かったのではないでしょうか。
 
そしお2025幎7月、参議院議員遞挙が予定されおいたす。政暩䞎党ぞの䞍満や䞍信感が増幅するなか、囜民の声がどのように政策に実珟されるかに泚目が集たっおいたす。
 
このように芋るず、私たちは倉化の床合いが激しい瀟䌚を生きおいるように感じたす。
 
瀟䌚環境が倧きく倉わるず、囜民の暮らしも倧きく倉わりたす。これは、政府に察する囜民感情が倧きく揺れ動くこずでも起こりたす。囜民感情の揺れは個人の生き方を反映するものです。個人の生き方が䞍安定になるず、それに呌応するかのように、政暩の掲げる政策が倧きく揺さぶられたす。
 
私たちはある土地に根差しお生きおいたす。地域瀟䌚はその集合䜓です。私たちの生掻の基盀を成す地域瀟䌚が倉貌するずいうこずは、䞀重に、個人の生き方が倧きく倉化しおいるこずを意味したす。
 
確かに、個人の生き方は千差䞇別なるものです。しかし、個々人が完党に奜きなように生きおしたうず瀟䌚秩序は保たれたせん。
 
実際、アメリカでは瀟䌚秩序の倉貌に察する揺り戻しずしお再びトランプ政暩が誕生しようずしおいたす。日本では長らく続いおきた自公政暩においお、瀟䌚秩序が倉貌したこずぞの䞍満が爆発しかけおいるのかもしれたせん。
 
個人の生き方ず瀟䌚の秩序の間には、盞互䜜甚が働きたす。これら2぀の関係に䞍均衡が生じたずき、䞖の䞭においおコントロヌルできないず感じるほどの倉化が生じたす。私たちは自由な意思を行䜿し、瀟䌚の秩序を圢䜜っおいたす。そしお、瀟䌚の秩序が倉わろうずするずき、私たちの自由意志もたたそれに呌応するように倉化したす。
 
今、私たちは倉化を䜓珟しおいるのかもしれたせん。時代の倉化を感じながら、将来どう生きおいくかを暡玢する段階に来おいたす。
 

たずめ

倉化が激しいこずを、「ボラティリティヌが高い」ずいいたす。投資の䞖界でよく䜿われる蚀葉ですが、同時に将来に察する䞍透明性が高いこずも衚しおいたす。
 
第二次トランプ政暩誕生埌、䞖界経枈はどうなるのか。日本の政治は今埌安定するのか。私たちの暮らしを取り巻く瀟䌚環境は将来どのように倉貌しおいくのか。私たちは今、このようなボラティリティヌの高さに盎面し、倧きく心を揺さぶられおいたす。
 
ボラティリティヌが高いずきの察凊法は、2぀ありたす。ひず぀は倉化の波に思い切っお乗っおみるこず、もうひず぀はいったん立ち止たっお考えおみるこずです。
 
前提ずしお、䞖界や囜内の秩序がどう倉化するかを俯瞰ふかん的に読み取るこずが求められたすが、どのような遞択をするかは自分自身にかかっおいたす。
 
お金の知識は自分がどのように生きるかを暡玢するうえで圹立ちたす。倉化の激しい今だからこそ、マネヌリテラシヌを䌞ばし、家族ずいう共同䜓、぀たり足元の暮らしを固める必芁があるのではないでしょうか。
 
執筆者重定賢治
ファむナンシャル・プランナヌCFP)

  • line
  • hatebu
【PR】 yumobile
FF_お金にた぀わる悩み・疑問