「50万円」以下の中古車を見つけました。すぐ壊れそうで不安なのですが、どこをチェックすればよいでしょうか?

配信日: 2025.02.27

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「50万円」以下の中古車を見つけました。すぐ壊れそうで不安なのですが、どこをチェックすればよいでしょうか?
中古車を購入する場合、なるべく安く買いたいと考える人は多いのではないでしょうか。しかし、あまりにも安すぎると、長く乗れないのではないかと不安を覚えるのも事実です。車は経済面も重要ですが、長く安全に使えることも大切です。
 
そこで本記事では、50万円以下の中古車を検討する場合、どこをチェックしたらよいのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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50万円以下の中古車をチェックするポイント

最近ではネットでも中古車を購入できますが、現車を確認しないで購入するとトラブルが起きる可能性が高くなります。特に格安の中古車を検討する場合は、現車を確認して購入するほうが賢明です。
 
ただし、外見を見ただけでは分からないことも多いものです。そこで本章では、どのような点に気をつけてチェックすればよいのかを解説します。
 

現車のチェックポイント

中古車を選ぶ際は、現車確認が重要です。現車確認とは、実際に車両の状態を見て確認することをいいます。主なチェックポイントは、以下のとおりです。

◆外観のチェック

●傷やへこみがないか(フロントガラスも含む)
●各パーツの隙間は均一か(取り外し跡なし)
●タイヤやゴム部分に劣化やひび割れがないか
●マフラーにサビや穴がないか(下回りも含む)
●内装がきれいか

◆動作のチェック

●エンジンのかかりは良好か
●エアコンなど備品は正常に動作するか
●アイドリングが安定しているか
●各種ライトやランプが点灯するか

ただし、冠水(浸水)や事故歴などは見ただけでは判断が難しく、査定表での確認が必要です。
 

査定表の評価を見せてもらう

中古車を購入する場合は、査定表の評価が高いほど安心です。査定表とは資格のあるプロが作成した書類で、車の状態が細かく記載されています。査定基準は多くの中古車買取店で、一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)が定めている基準を使用しています。評価の主な項目としては、「総合評価」「外装評価」「内装評価」があります。
 
査定表の総合評価では、数字とアルファベットで表されます。一般的には「S」が最高で、次に「6」「5」「4.5」「4」「3.5」「3」「2」「1」「RA」「R」「X」の順となります。内装・外装評価ではアルファベットが使用され、A~Eまでの評価となります。
 
査定表で事故歴が分かったり、修理履歴が多かったりした場合は購入した後で故障が多くなる可能性が高くなります。安く購入できてもその後のメンテナンスや修理代の負担が大きくなるので、避けたほうがよいでしょう。
 
ただし、気軽に査定表を見せてもらえる店舗がある一方で、店舗の方針として開示できないケースもあります。査定表の開示は義務ではないため、見せてくれないからといって、決して「悪い店舗」というわけではありません。査定表を見たいという場合は、店舗のスタッフに相談してみましょう。
  

50万円以下になった理由を確認する

50万円以下の中古車は査定表の評価が低いことが多いですが、事故歴がないことがはっきりしているのであれば、なぜ安くなったのかを確認することが必要です。事故や改造などの重大な欠陥がなくても、中古車が格安になる主な理由は以下のとおりです。

●在庫処分のため(決算期が近いなど)
●車種(セダンなど)や色に人気がないため
●走行距離が長い、年式が古いため
●代車として使われていたため

中古車のなかでも格安になった理由は販売店に直接聞いてみましょう。事故車などではないかぎり、上記のような理由があれば検討に値するでしょう。
 

50万円以下の中古車でも十分使用できるケース

50万円以下でも購入後に問題なく使用できるかは使用頻度によりますが、一般的には以下のケースが考えられます。

●走行距離が長く年式が古くても、整備記録がしっかりしていれば長期間使用できる可能性が高い
●車種にこだわらなければ、不人気車種や特定の色を選ぶ
●短距離利用なら軽自動車も選択肢

なお、新車販売終了から10年程度の一定期間を経過すると、メーカーの補修用部品の供給が終了してしまい、修理が困難になる可能性があるため、販売終了時期の確認も重要です。
 

50万円以下の中古車でも十分利用できるが、状態や安い理由は十分に確認しよう

50万円以下の車でも使用に耐えられるものはありますが、致命的な欠陥がないか現車や査定表などを確認することが重要です。いくら安く購入できても、故障が多いと逆に出費が増えてしまいます。
 
致命的な欠陥がなく、格安になった合理的な理由があるかを見極めることが大切です。そのためには、中古車が安くなる原因や理由に関する知識、さらにはそれを判断する知識を身につけておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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