春から「のぞみの自由席」が減ると聞きました。いずれ「全席指定」になってしまうのでしょうか?
配信日: 2025.02.28

2025年3月のダイヤ改正では、新幹線「のぞみ」の自由席が減るという発表がされました。では、「のぞみ」は今後「全席指定」になるのでしょうか。当記事では「のぞみ」の指定席にお得に乗車する方法もあわせてご紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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2025年3月ダイヤ改正で「のぞみ」の指定席が拡大
東海道・山陽新幹線を運行する東海旅客鉄道株式会社(JR東海)・西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は2024年12月、2025年3月15日のダイヤ改正で「のぞみ」の普通車指定席を拡大すると発表しました。
具体的には、従来1号車から3号車の3両が自由席だったところ、新たに3号車を自由席から指定席に変更するそうです。今回の改正で、「のぞみ」の自由席は実質的に3両から2両に減少することになります。
指定席拡大(自由席減少)の背景
「のぞみ」は現在、お盆・年末年始・ゴールデンウィークのような利用が集中する大型連休には、自由席を設定せず全席指定席で運行しています。
そもそも、「のぞみ」は1992年の運行開始時には全車指定席として運行がスタートしました。やがて、列車指定なしで気軽に利用できるようにするため、2003年10月の品川駅開業時に自由席が初めて設定され、現在に至っています。
しかし、2003年当時と現在では状況が変わり、長距離移動も多い「のぞみ」は自由席よりも指定席の方が平均乗車率も高く、着席ニーズが高まっているようです。ただし、通年での全席指定化については依然未定であり、今後の動向に注目が集まりそうです。
「のぞみ」の指定席にお得に乗車する方法
自由席の減少に伴い、指定席を利用する機会が増えるかもしれません。あらためて指定席について知り、お得に乗車する方法を考えてみましょう。
まず、自由席を指定席に変更すると、いくら負担が増えるのでしょうか。ここでは、東京駅~新大阪駅間の移動を例に、席種別の大人1人分の運賃を表1にまとめました。
表1
席種 | 東京駅~新大阪駅間の片道運賃(通常期) | 自由席との差額 |
---|---|---|
普通車自由席 | 1万3870円 | - |
普通車指定席 | 1万4720円 | +850円 |
グリーン車 | 1万9590円 | +5720円 |
※筆者作成(2025年2月現在の乗車券・特急券の合計金額)
表1によると、普通車自由席と普通車指定席では850円の差があるようです。一方、事前に旅行の日程が決まっている場合は、「EX予約サービス」や「EX早特」などのサービスを利用することで、お得に指定席に乗れる可能性があります。
例えば、21日(3週間)前までの予約でお得に「のぞみ」の普通車指定席に乗れる「EX早特21ワイド」を利用すると、東京駅~新大阪駅間を「1万2370円」で乗車することが可能です。指定席の所定の運賃と比べると「2350円」、自由席の運賃と比べても「1500円」もお得に「のぞみ」に乗車できます。
まとめ
今回は「のぞみ」の自由席減少と、指定席にお得に乗車する方法を解説しました。2025年3月のダイヤ改正で、「のぞみ」の自由席は3両から2両に減少します。しかし、「EX予約サービス」や「EX早特」などを利用することで、お得に指定席に乗ることも可能です。お得なサービスを活用し、賢く新幹線に乗りましょう。
出典
東海旅客鉄道株式会社
西日本旅客鉄道株式会社
エクスプレス予約ウェブサイト
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー