4月から「一人暮らし」をするので物件を探しています。家賃を見ていると「1階が安い」のですが、なぜなのでしょうか?

配信日: 2025.03.02

この記事は約 4 分で読めます。
4月から「一人暮らし」をするので物件を探しています。家賃を見ていると「1階が安い」のですが、なぜなのでしょうか?
新生活のスタートに備え、賃貸物件を探す人も多くいるでしょう。ただし、家賃は毎月の支出となるため、なるべく抑えたいものです。1階は家賃が安いという話も聞きますが、その理由を知らない人も多くいるかもしれません。
 
そこで本記事では、賃貸物件の1階の家賃が安い理由や、物件を選ぶ際にチェックしたいポイントについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

賃貸物件の1階の大きなメリットは家賃の安さ

賃貸物件の1階は、プライバシーの確保が難しかったり、防犯面に不安があったりすることから、2階以上の部屋よりも家賃が安く設定されていることが多い傾向です。しかし、家賃の安さというメリットは見逃せません。同じ予算でも、階数を妥協することで、立地条件がよい物件や設備が充実した住まいを選べる可能性があります。
 
新築物件でも、1階であれば2階よりも数千円程度家賃が低めに設定されているケースが少なくありません。家賃を抑えたい人には、コストパフォーマンスのよい選択肢となるでしょう。なお、同じ物件で1階と2階以上の家賃に大きな差がない場合は、交渉をしてみると家賃を下げてくれる可能性もあります。
 

賃貸物件で1階の家賃が安い理由

ここでは、賃貸物件で1階の家賃が安い具体的な理由を紹介します。
 

防犯性が低い

1階物件で気になるポイントの一つが、防犯性の低さです。上階に比べて侵入経路が多く、空き巣に入られるリスクが高まります。格子窓やブロック塀が設置されている物件もありますが、それだけで安心できるとはかぎりません。
 
また、道路に面した部屋では、通行人から室内が見えやすく、プライバシーの面でも注意が必要です。カーテンを遮光・遮像タイプにしたり、防犯フィルムを窓に貼ったり、補助錠・センサーライト・防犯カメラを設置したりするなど、自身で対策する必要があるでしょう。
 

虫が発生しやすい

ゴキブリや蚊、小バエ、クモなどは地面に近い場所に集まりやすく、1階であればこれらの虫が発生しやすいことが挙げられます。そのため、1階の物件には網戸を設置するだけでなく、虫よけスプレーや殺虫剤の使用が欠かせません。
 
また、24時間換気システムのある物件では、換気口周辺の掃除をこまめに行い、室外機周辺を清潔に保つことが虫発生の予防につながります。一方、庭がある物件では、雑草を放置すると虫を引き寄せる原因となるため、手入れを定期的に行うことが必要です。
 

日当たりがよくない傾向がある

1階の部屋は、上層階と比べて日当たりが悪くなりやすい傾向があります。周囲に高い建物や大きな木があると日光が部屋に届きにくくなり、結果として部屋が暗くなります。それが原因で洗濯物が乾きにくくなったり、湿気が高くなりカビが生えやすくなったりするなどの問題が生じるでしょう。
 

上階の音がうるさい可能性がある

1階の部屋に住む人にとって、上階の騒音はよく見られる問題です。特に、足音や生活音が響いてストレスとなることがあります。対策としては、まず管理会社や大家さんに相談することが推奨されます。また、自分でできる防音対策として、防音シートやイヤーマフの使用も有効です。
 

賃貸物件の1階を選ぶ際のポイント

賃貸物件の1階を選ぶ際には、ポイントを押さえておくことで安心して暮らせる住まいを見つけられます。ここでは、賃貸の1階を選ぶ際に確認すべきポイントを紹介します。
 

治安のよいエリアから探す

1階の物件を選ぶ際には、防犯面を考慮して治安のよいエリアを選びましょう。治安を調べる方法の一つが、警視庁が提供する「犯罪情報マップ」です。地域ごとの犯罪発生状況や、犯罪の予兆が確認でき、比較的安全なエリアを判断できる材料になります。
 
侵入窃盗や付きまといなどの犯罪が多発するエリアでは、1階に住む際に不安が大きくなります。犯罪件数が少なく治安が良好な地域を選べば、安心度は高まるでしょう。
 

飲食店や畑などから離れている場所から探す

1階の賃貸物件では、虫の発生を防ぐためにも、飲食店や畑から離れたエリアを選ぶことが大切です。虫が発生する原因となるゴミが多い飲食店や、畑などの自然環境から距離をとることで、虫が発生するリスクを減らせます。
 
また、マンションやアパートのゴミ置き場が部屋から近いと、虫が室内に入りやすくなります。ゴミ置き場から離れた部屋や、ふた付きのゴミ箱が設置されている賃貸物件を選ぶのがおすすめです。
 

ハザードマップで安全性の高いエリアから探す

水害リスクに備えるために、ハザードマップを活用して物件を探しましょう。ハザードマップは国土交通省が提供しているツールで、各地域の災害リスクや避難経路、津波や洪水の予測情報が提供されています。1階の物件は地面に近く、水害の影響を受けやすいため、安全性の高い地域を選ぶことが大切です。
 

賃貸の1階にはデメリットが多いため家賃が安い傾向

賃貸物件の1階は家賃が安いことが多くありますが、低い防犯性や虫の発生、日当たりの悪さ、階上の音などのデメリットがあることが理由といえます。しかし、治安のよいエリアや虫が発生しにくい場所を選ぶことで、家賃を抑えつつ快適に暮らせる可能性もあります。賃貸物件の1階に住むデメリットを理解したうえで、物件を選びましょう。
 

出典

警視庁 犯罪情報マップ
国土交通省 ハザードマップポータルサイト
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】
夫の家事への不安に関するアンケート
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集