カレンダーや手帳の「日曜始まり」と「月曜始まり」、日本ではどちらが基準?実際に売れているのはどっち?

配信日: 2025.03.03 更新日: 2025.03.04

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カレンダーや手帳の「日曜始まり」と「月曜始まり」、日本ではどちらが基準?実際に売れているのはどっち?
週の始まりは「日曜日」という人もいれば「月曜日」という人もいるでしょう。日本において、実際にはどちらが主流なのでしょうか?
 
今回は、日本で「日曜始まり」と「月曜始まり」のどちらが主流なのか、カレンダーや手帳の選ばれ方に特徴ついてまとめました。
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週の始まりの基準は?

アメリカやカナダなどでは、カレンダーは「日曜始まり」が主流です。キリスト教の影響が強い国では、キリストが復活した日が日曜日だったことから、週の最初の日とする考え方が広まったといわれています。
 
しかし、キリスト教徒が多い傾向のヨーロッパでは月曜始まりが主流です。これは、国際間のさまざまな基準を決める機関である「国際標準化機構(ISO)」が「ISO8601」 という規格で週の始まりは 「月曜日」 と定めており、ヨーロッパにはこの基準にしたがっている国が多いことが理由と考えられます。
 

日本で日曜始まりが定着した背景

日本では、明確に「週は日曜日から始まる」という規定などはありません。しかし、これまでは日曜始まりが主流となってきました。これは、従来のカレンダーの伝統や、戦前から続く学校教育の影響が大きいと考えられます。
 
明治維新の際、近代化政策の一環として太陽暦が採用されました。この際、西洋の文化圏で一般的だった日曜始まりのカレンダーがそのまま取り入れられ、それ以降、日曜日が週の始まりの日とされてきたようです。
 
また、多くの日本人が日曜始まりに慣れており、この形式が直感的に理解しやすいと考えられます。そのため、家庭用カレンダーでは、週末を意識しやすい日曜始まりが好まれる傾向があることも関係しているといえるでしょう。
 
しかし、最近では企業カレンダーなど、ビジネスシーンでは「月曜始まり」が増えている傾向がみられます。
 

カレンダー・手帳の売れ行きは「日曜始まり」と「月曜始まり」どちらが多い?

日本のカレンダー市場では一般的な家庭用のカレンダーや、プライベートの予定を書き込む手帳では日曜始まりが多く、ビジネス向けのスケジュール帳や手帳などでは月曜始まりが多い傾向にあります。
 
実際に、ある通販サイトの売れ行きランキングの上位は、手帳は月曜始まりのもの、カレンダーは日曜始まりのものが占めていました。
 
月曜始まりは週休二日制が定着した現在、土日をまとめて週末として扱えます。月曜から仕事がスタートするビジネス向け手帳を利用する人には、スケジュール管理がしやすくなり、便利といえるでしょう。
 
日曜始まりが選ばれる理由としては、ほかの人の予定表に合わせやすい、慣れている人が多いといったことが関係していると考えられます。
 

人気のカレンダーの価格帯は?

カレンダーには、壁掛け、卓上、日めくりなどの種類があります。

【カレンダーの中心価格帯】

●壁掛けカレンダー:1000円~3000円
●卓上カレンダー:500円~3000円
●日めくりカレンダー:650円~3000円

デザインや大きさ、機能によってはさらに高価格な商品もあるでしょう。特定のキャラクターやアーティストがデザインされたものや、実用的なメモスペースがあるものなど、自分の好みに合ったデザインや機能を求めてカレンダーを購入する人のために、さまざまな価格の商品が発売されています。
 
カレンダーは企業や団体が販促品として配布することが多く、家庭に複数のカレンダーが集まるため買わないという人がいる一方で、自分が欲しいものを購入している人もいることが分かります。
 

これまでは日曜始まりが多かったが、ビジネス関連のカレンダーでは月曜始まりも増えている

日本のカレンダーは日曜始まりがこれまで主流でしたが、最近ではビジネス向けの手帳のように、月曜始まりのものも増えています。プライベートな予定を確認するには日曜始まりを使う人が多いようです。ビジネスシーンにおいては、仕事が月曜日から始まることが多いため、月曜始まりの方が予定が管理しやすいといえるでしょう。
 
このように、日本において日曜始まりか月曜始まりのどちらが主流かは、用途によって変化するといえます。製造者や販売者は、消費者の需要に柔軟に対応する製品の開発を続けていく必要があるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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