友人と旅行に行こうと思っていたのですが、急な不幸で「キャンセル」が必要になりました。新幹線の「キャンセル代」ってどれくらいかかるんですか?
配信日: 2025.03.08

そこで本記事では、新幹線のキャンセル代について解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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新幹線のキャンセル代
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の公式サイトに記載されている内容を参考に、切符の種類別に払い戻し条件と手数料を図表1にまとめました。
図表1
切符の種類 | 払い戻し条件 | 手数料 | |
---|---|---|---|
普通乗車券 定期券 急行券 自由席特急券 特定特急券 自由席グリーン券 |
使用開始前であり、有効期間内 | 220円 | |
指定券 | 立席特急券 | 出発時刻まで | 220円 |
指定券 | 特定席特急券 特定特急券 指定席グリーン券 寝台券 指定席券 |
出発日の2日前まで | 340円 |
出発日の前日から出発時刻まで | 30%(最低340円) |
出典:東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本「きっぷの払いもどし」を基に筆者作成
新幹線をキャンセルする際の手数料は、切符の種類やキャンセルのタイミングなどで異なります。ただし、出発日の2日前までにキャンセルする場合の手数料は乗車券と自由席特急券が220円、指定席特急券とグリーン券が340円です。
手数料が最も多くかかるのは、指定席特急券やグリーン券を出発日の前日から出発時刻までにキャンセルした場合で、その費用は購入価格の30%(最低340円)です。
新幹線のキャンセルはタイミングによって手数料が異なりますが、それほど大きな出費にならないこともあります。
新幹線の切符の払い戻し方法
新幹線の切符の払い戻し方法は、購入場所によって異なります。ここからは、購入場所ごとの払い戻し方法を解説します。
購入場所が駅の場合
駅に設置されている指定席券売機やみどりの窓口で新幹線の切符を購入した場合は、みどりの窓口に切符を持参して払い戻しの手続きを行います。また、一部の指定席券売機でも払い戻しが可能です。なお、切符の購入時にクレジットカードで決済した場合は、使用したカードを持参しましょう。
購入場所が旅行会社の場合
旅行会社で新幹線の切符を購入した場合は、基本的に購入店舗で払い戻しの手続きを行います。なお、切符をクレジットカードで決済して購入した場合は、使用したクレジットカードを持参する必要があることに注意してください。
払い戻しの期日までに旅行会社で手続きができない場合には、駅員から取り消し証明をもらいます。後日、旅行会社で払い戻しの手続きを行いますが、キャンセルにかかる手数料は取り消し証明の日付で決まります。払い戻しの期日までに取り消し証明をもらえない場合は、払い戻しができなくなることに注意してください。
購入場所がオンラインの場合
新幹線の切符は、スマートEXやえきねっと、エクスプレス予約など、オンラインの予約サイトでも購入が可能です。また、払い戻しの手続きもオンラインで行います。予約サイトやネットに慣れていれば手軽に行えるほか、駅や購入店舗に出向く必要がない点は便利といえるでしょう。
ただし、オンラインで購入した切符を駅で紙の切符として受け取った場合には、みどりの窓口で払い戻しの手続きを行う必要があります。オンラインでは払い戻しができません。
運休や遅延時の払い戻し
新幹線は、状況次第で運休したり遅延したりすることがあります。
切符を購入した新幹線が運休した場合は、料金の全額が払い戻しされます。みどりの窓口で手続きを行いますが、払い戻しの期限は運休が発生した翌日から1年以内です。オンラインで購入した切符を発行する前であれば、パソコンやスマホアプリで手続きを行います。登録したメールアドレスに案内が届くので、その案内に従って手続きしてください。
また、乗車した新幹線が2時間以上遅延した場合は、特急料金が全額払い戻しされます。ただし、この返金は実際に乗車した場合に限られるのと、乗車券やグリーン券などは対象外です。
乗車前に遅延が分かった場合も、特急料金のみが手数料なしで払い戻しとなります。乗車券については、通常のキャンセル料がかかります。
ただし、事故や悪天候などにより長時間の運転見合わせが予想される特殊な状況では、乗車券を含めた全額返金が行われることがあります。このような場合、JR各社から公式発表がありますので、必ず確認するようにしましょう。
新幹線のキャンセル代は切符の種類とタイミング次第
新幹線のキャンセル代は、切符の種類とキャンセル手続きするタイミングによって異なります。出発日の2日前までであれば、キャンセル代は乗車券と自由席特急券は220円、指定席特急券とグリーン券は340円です。
ただし、指定席特急券とグリーン券では、出発日の前日から出発時刻までにキャンセルすると、切符の購入代金の30%(最低340円)を手数料として支払う必要があります。
身内や知人に急な不幸があり、予約した新幹線をキャンセルする必要とされるケースは誰にでも起こり得ることです。また、新幹線の運休や遅延などによってキャンセルが必要となる場合もあります。
新幹線の切符をキャンセルしたい場合は、JR各社のホームページや予約サイトで最新情報を確認し、オンラインでの手続きが可能な場合はそちらを利用するか、駅の窓口で手続きを行うようにしましょう。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 JR東日本 切符の払いもどし
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー