アパートに元々設置してある「エアコン」が壊れました。これって自分で新しく設置する必要はありますか?
配信日: 2025.03.08

そこで本記事では、賃貸物件に備え付けられている設備や備品が故障した場合の対応方法について解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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修理費用の負担者
賃貸物件に備え付けられている設備や備品は、基本的に貸主の持ち物とされます。もちろん、エアコンも例外ではありません。そのため、故障した場合の修理費用は、貸主である大家や管理会社などの負担になることが一般的です。
ただし、入居時に交わす契約書には、設備が故障した場合の費用負担に関する取り決めが記載されているケースもあります。
その場合は契約書の内容に従わなければならず、修理費用が借主の負担になることもあります。また、故障時に貸主へ相談せずに勝手に修理した場合や、故障を放置して悪化させた場合なども、修理費用が借主の負担になることがあるため注意が必要です。
エアコンなどの備え付け設備の故障時には契約書の内容を確認し、速やかに貸主へ報告しましょう。対応を誤ると、必要ない出費が発生する可能性があります。
なお、入居時に元々備え付けられていた設備や備品でも、残置物であれば貸主の持ち物と判断されません。残置物とは、前の入居者が退去時に持ち出しや処分をせず、部屋に置いたままにしてある物のことです。残置物は借主の持ち物ではありませんが、貸主の持ち物でもなく修理の責任もないため、故障時に発生する修理費用は借主の負担になる可能性があります。
設備が残置物であるかどうかと取り扱いについては、入居時に説明されることが多く、契約書にも記載されていることが多いです。できれば入居前に一度、確認しておくとよいでしょう。
エアコンの故障を防ぐ方法
賃貸物件に備え付けられたエアコンの修理費用は、契約内容によって貸主または借主の負担になります。ただし、借主が原因で故障した場合には借主が負担することが多いため、できるだけ故障は起こしたくないものです。
修理には時間がかかることもあり、エアコンが必要な季節によってはかなりの負担になってしまいます。また、貸主に対して故障の連絡をすることが、気まずいと感じる方もいるかもしれません。
以下に、エアコンの故障を防ぐ方法の一例をまとめました。
・定期的に掃除などのメンテナンスを行う
・室温と設定温度の差を大きくしない
・定期的に慣らし運転を行う
エアコンは、使用時に室内の空気を吸い込みますが、その際に内部のフィルターにホコリやゴミが付着します。フィルターに汚れがたまるとエアコンにかかる負担が大きくなり、暖房や冷房の効率が低下し、故障の原因にもなります。そのため、2週間に1度を目安に定期的に掃除しましょう。
また、暑さや寒さが厳しい夏と冬しかエアコンを使用しない方もいるかもしれませんが、エアコンを含む家電製品は使用しない期間が長くなると故障のリスクが上がるとされています。そのため、月に1回程度は慣らし運転をするとよいでしょう。
さらに、室温と設定温度に差がありすぎると、エアコンに大きな負担がかかり、消費電力も増加します。エアコンに負担をかけないためには、設定温度に気を配ることをおすすめします。設定温度を頻繁に変えたり電源のオンオフを繰り返したりすることも、エアコンに負担をかける行為のひとつです。使用中は、適切な設定温度で連続運転するようにしましょう。
備え付けエアコンの修理費用は貸主負担
賃貸物件に備え付けられたエアコンなどの設備や備品は、貸主の持ち物とされています。そのため、基本的に修理費用を負担するのは貸主である大家や管理会社です。ただし、残置物である場合や、入居時に交わした契約の内容次第では、修理費用が借主の負担になる場合もあります。
また、修理費用が借主の負担になることがあるため、独断での修理依頼は控えましょう。故障時には契約書を確認し、貸主や管理会社に故障したことを報告することをおすすめします。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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