「薬剤師」を目指す場合と「医者」を目指す場合で、必要な「学費」はどれだけ異なる? 私立大学の場合で比較

配信日: 2025.03.21

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「薬剤師」を目指す場合と「医者」を目指す場合で、必要な「学費」はどれだけ異なる? 私立大学の場合で比較
薬剤師と医師はどちらも医療に携わる重要な職業ですが、目指すためのその道のりは大きく異なります。特に、私立大学の学費は家計を大きく左右する要素だといえるでしょう。この記事では、薬剤師と医師を目指す場合の私立大学の学費を比較し、奨学金制度などについても解説します。
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薬剤師を目指す場合の私立大学の学費

薬剤師になるためには、6年制の薬学部に進学し、国家試験に合格する必要があります。私立大学の薬学部の学費は大学によって異なりますが、文部科学省の「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」を見ると、平均額は表1の通りです。
 
表1

初年度学生納付金 2年時次以降
入学料 33万2681円
授業料 143万3292円 143万3292円
施設設備費 31万97円 31万97円
合計 207万6070円 174万3389円

※文部科学省「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」を基に筆者作成
 
初年度は約208万円、2年次以降は約174万円とすると、6年間でおよそ1080万円の学費が必要になる計算です。
 
特に学費が高い傾向にあることで知られる立命館大学薬学部の場合、2025年度入学では6年間で1438万800円が必要になるようです。
 

医師を目指す場合の私立大学の学費

医師になるには、医学部に進学し医師国家試験に合格する必要があるとされています。私立大学の医学部は特に学費が高額な傾向があるようです。平均額を以下の表2にまとめました。
 
表2

初年度学生納付金 2年時次以降
入学料 136万98円
授業料 265万6053円 265万6053円
施設設備費 106万3284円 106万3284円
合計 507万9435円 371万9337円

※文部科学省「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について」を基に筆者作成
 
単純計算で、6年間に必要な学費は、約2367万円ということになります。
 
私立大学医学部の学費は大学ごとに大きな差があり、特に高額な傾向があるとされる川崎医科大学医学部の場合、2024年度の学納金は6年間で4550万円に達するようです。
 

奨学金制度の有効活用

高額な学費を負担するために、奨学金制度の利用を検討するのもよいでしょう。
 
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金には、無利子・有利子の貸与型奨学金や、返済の必要がない給付型奨学金などが用意されています。また、私立大学のなかには成績優秀者向けの給付型奨学金を用意しているところもあるため、受験時に狙ってみるのもおすすめです。
 
自治体・医療機関の奨学金として、卒業後に特定の病院や地域で働くことを条件に、学費の一部または全額を負担してくれる制度もあるとされています。
 
こうした制度を上手に活用することで、経済的な負担を軽減しながら学業を継続できる可能性があります。
 

薬剤師と医師、学費の違いを理解し、将来設計に役立てよう

薬剤師と医師を目指す際の学費は、私立大学では大きく異なります。薬学部は約1080万~1500万円、医学部は2000万~5000万円と、医学部の方が圧倒的に高額な傾向にあるようです。
 
ただし、奨学金制度などを活用すれば、負担を軽減できる可能性もあります。こうした制度を活用することも視野に入れながら、夢の実現に向けて一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
 

出典

文部科学省 文部科学省「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について
立命館大学 入試情報サイト 学費・奨学金
川崎医科大学 入試情報
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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