眠気覚ましに「コーヒー・緑茶・紅茶」を飲みたい! カフェインが一番多い飲み物は? 100円で摂取する場合の「コスパ」もあわせて比較
配信日: 2025.03.26

本記事では、コーヒー・緑茶・紅茶それぞれに含まれているカフェイン量やコストパフォーマンスを比較しました。

執筆者:山根厚介(やまね こうすけ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
コーヒー・緑茶・紅茶のカフェイン量比較
まず、コーヒー・緑茶・紅茶のカフェイン量がどれくらいあるのか比べてみましょう。以下は100ミリリットルあたりのカフェインの量です。
・コーヒー:60ミリグラム(粉末10グラムを熱湯150ミリリットルで浸出)
・緑茶(せん茶):20ミリグラム(茶10グラムを90度のお湯430ミリリットルで浸出)
・紅茶:30ミリグラム(茶5グラムを熱湯360ミリリットルで浸出)
カフェインが多いのは、コーヒー>紅茶>緑茶の順で、コーヒー1杯は緑茶3杯分に相当します。
コーヒー・緑茶・紅茶でカフェインのコスパがよいのは?
カフェインを効率よく摂取する場合、コーヒー・緑茶・紅茶でコストパフォーマンスがよいのはどれなのでしょうか。100円で摂取できるカフェイン量を計算してみました。
図表1
総務省統計局、文部科学省WEBサイトより筆者作成
図表1のとおり、緑茶のコストパフォーマンスが悪い一方で、コーヒーと紅茶はほぼ同じであることが分かりました。カフェインを効率よくとるのであれば、コーヒーか紅茶がよいでしょう。
カフェインを摂取する際の注意点
効率よく摂取できるからといって、カフェインのとりすぎには気をつけましょう。カフェインを摂取しすぎると、めまいや不眠症などをもたらすことがあります。特に妊婦や子どもは影響を受けやすいため注意が必要です。
1日あたりの摂取上限は、健康な成人で一般的に1日400ミリグラムとされていますが、個人差があります。筆者はカフェインにあまり強くないようで、飲み過ぎると眠れなくなります。自分の体と相談しながら、適切な量を摂取することが大切です。
コーヒー・緑茶・紅茶の特徴
コーヒー・緑茶・紅茶について、カフェイン以外の特徴をそれぞれ紹介します。
コーヒーの特徴
コーヒーには、カフェインのほかにポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールと聞くと赤ワインを連想する人がいるかもしれませんが、コーヒーに含まれるポリフェノールの量は赤ワイン並みです。
ポリフェノールには抗酸化作用があり、がんや動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果があるといわれています。
緑茶の特徴
緑茶にはカテキンが含まれています。カテキンは殺菌効果があるほか、免疫力を上げる働きもあるとされており、殺菌効果と併せて風邪などの予防に期待ができるでしょう。
それ以外にも、カテキンは脂肪の代謝を上げたり、糖質の吸収を抑えたりする働きがあるとされ、ダイエット効果も期待されています。
紅茶の特徴
紅茶にもポリフェノールが含まれています。食後の血糖値上昇などを抑える効果があるようです。また、緑茶よりも脂肪の吸収を抑える効果が高いとされています。
まとめ
コーヒー・緑茶・紅茶それぞれ100ミリリットルあたりに含まれるカフェイン量は、コーヒー>紅茶>緑茶の順です。コストパフォーマンスでは、コーヒーと紅茶がほぼ同じで、緑茶はコストパフォーマンスがそれほどよくありません。
一方、緑茶にはカテキンが含まれており殺菌効果が期待できるなど、独自のメリットもあります。カフェインのとりすぎには気をつけながら、それぞれの特徴を生かせるような飲み方で楽しみましょう。
出典
文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 月次 2025年1月
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士