教育熱心な夫、子どもが産まれたら「大学附属の幼稚園に行かせる」と言ってききません。「大学までエスカレーター」で行ったと仮定すると、いくらくらいの学費が必要ですか?

配信日: 2025.03.26

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教育熱心な夫、子どもが産まれたら「大学附属の幼稚園に行かせる」と言ってききません。「大学までエスカレーター」で行ったと仮定すると、いくらくらいの学費が必要ですか?
子どもの教育費は、いつの時代も悩みの種となるでしょう。子どもの受験ストレスを考えると、早いうちに附属学校に入学させたいと思うのは、親心といえるのかもしれません。
 
本記事では「大学までエスカレーター」に進学できる附属学校に入学した場合いくらくらい費用がかかるのか、詳しく解説します。公立学校に通った場合や、授業料以外の費用についても詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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幼稚園から大学まですべて「私立」に行くと「1800万円以上」の学費がかかる

まず、幼稚園から大学附属の私立に通った場合、総額1800万円以上の費用がかかる可能性があるようです。文部科学省が各年で実施している「令和5年度 子供の学習費調査」によると、私立の各校種の学費は表1のようになりました。
 
表1

校種(在校年数) 学校教育費+学校給食費
幼稚園(3年) 56万9409円
小学校(6年) 664万6104円
中学校(3年) 341万2134円
高等学校(全日制)(3年) 229万9470円
合計 1292万7117円

出典:文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」を基に筆者作成
 
一方、文部科学省の「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果」によると、私立大学(学部)の学費は518万6938円となっているため、幼稚園から大学まですべて「私立」に行くと「1800万円以上」の学費がかかる可能性があるようです。
 

すべて「私立」に行った場合と比較すると、すべて「公立」に行くと「1300万円以上」学費が安い

文部科学省の同調査によれば、全て公立の学校に進学した場合の学費は表2のようになるようです。
 
表2

校種(在校年数) 学校教育費+学校給食費
幼稚園(3年) 25万3791円
小学校(6年) 72万948円
中学校(3年) 55万9242円
高等学校(全日制)(3年) 105万4356円
合計 258万8337円

出典:文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」を基に筆者作成
 
一方、文部科学省の「2023年度学生納付金調査結果」によると、国公立大学の入学料および授業料は表3のように定められています。
 
表3

入学料+授業料(4年間)
地域内 地域外
大学昼間部 236万8830円 251万9135円

出典:文部科学省「2023年度学生納付金調査結果(大学昼間部)」を基に筆者作成
 
上記より、幼稚園から大学まですべて「公立」に行くと495万7167円~510万7472円の学費がかかり、すべて「私立」に行った場合と比較すると「1300万円以上」学費が安い可能性もあるようです。
 

入学料や授業料の他に家庭内学習費や学習塾費なども必要

また、文部科学省の調査では、上記の学費以外にも表4のような学校外活動費がかかると報告されています。
 
表4

校種 年間の学校外活動費
公立 私立
幼稚園 10万49円 15万7535円
小学校 21万6107円 72万428円
中学校 35万6061円 42万2981円
高等学校(全日制) 24万6300円 26万3793円

出典:文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」を基に筆者作成
 
学校に支払う入学料や授業料のみならず、家庭内での補助学習や学習塾の費用なども用意しておく必要があるようです。
 

まとめ

少子高齢化にともない、授業料の値上げも予想されるなか、世の中の物価高に呼応するように、教材費や下宿先探しなどの費用も増加傾向にあります。学資保険や奨学金などをうまく活用しながら、長期目線で学費をやりくりしていきましょう。
 

出典

文部科学省
 令和5年度子供の学習費調査(1ページ)

 私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
 2023年度学生納付金調査結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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