「家族葬だけどよかったら来て」と急逝した親友の母から言ってもらい行くことに。香典は一般的な葬儀と同じでよいでしょうか?

配信日: 2025.03.26

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「家族葬だけどよかったら来て」と急逝した親友の母から言ってもらい行くことに。香典は一般的な葬儀と同じでよいでしょうか?
通常「家族葬」は近親者で行うことが多いですが、故人と親しい間柄であった場合には「もしよければ来てほしい」と連絡をもらうこともあるでしょう。そこで気になるのが、香典をどうしたらよいのかという点です。通常の葬儀と同様と考えてよいのか、また香典を持参する場合の相場についても気になるという人もいるでしょう。
 
本記事では家族葬でも香典を持参すべきか、持参する場合の金額の目安について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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葬儀の種類

葬儀には一般葬をはじめ、家族葬・一日葬・自宅葬などさまざまな種類があります。中でも、亡くなった方の家族や親族、生前に親しくしていた友人・知人だけで小規模に行う葬儀を家族葬といい、身内だけで静かに故人を送りたい場合や、費用をおさえたい方に向いています。
 
家族葬にはっきりとした定義はありませんが、参列者はおおよそ1名~30名程度で、一般葬と同様に僧侶を呼ぶケースが多いようです。
 

家族葬でも香典を持参すべきか?

葬儀において、参列者は香典を持参するのが一般的ですが、小規模で行われる家族葬では「香典辞退」する場合もあります。参列者に負担をかけたくない、お返しの手間を省きたいなどの理由から香典辞退を選択するケースがあるためです。
 
「もしよければ家族葬に来てほしい」と連絡を受けた際に、香典辞退の意向をはっきり示された場合は持参しなくてもよいでしょう。しかし、どちらかはっきり分からない場合は、喪主や参列する故人に近しい人にまずは確認してみましょう。それでも分からない場合は葬儀社に聞いてみるのもひとつの方法です。
 
そのうえで香典についての意向がどうしても分からない場合は、どちらでも対応できるようにしておきます。あらかじめ香典を用意しておき、万が一家族葬の当日に香典辞退の意向を受けた場合は持ち帰るようにしましょう。無理に香典を渡すのはかえって失礼にあたります。
 

家族葬における香典の相場

一般的に、家族葬における香典の相場は一般葬と同程度と考えてよいようです。一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会の「香典に関するアンケート調査(令和3年度)」によると、故人との関係別でみた香典の最多回答額と平均額は表1の通りです。
 
表1

最多回答額 平均額
祖父母 5000円 1万4942円
親(実親、義理の親) 10万円 5万9711円
兄弟/姉妹 5万円 4万5452円
おじ・おば 1万円 1万8285円
上記以外の親戚 1万円 1万7000円
職場関係 5000円 6204円
勤務先社員の家族 5000円 5336円
取引先の関係 1万円 7915円
友人またはその家族 5000円 6649円
隣人、近所 5000円 6285円
その他 5000円 7814円

出典:一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「香典に関するアンケート調査(令和3年度)」を基に筆者作成
 
家族葬では故人と生前親しくしていた近しい人たちが参列するため、1人あたりの香典の金額は一般葬より高くなる傾向にあるようです。
 

香典を辞退された場合の対処法

遺族から香典辞退の申し出があった場合、無理に渡すのはやめましょう。香典辞退の申し出を押し切って強引に香典を渡すとかえって失礼にあたります。どうしても弔意を示したい場合は、線香やろうそくなどの供物、菊やユリなどの供花を送る方法もあります。
 
しかし、香典辞退の場合は供物や供花も辞退していることもあるため、そのような場合はご遺族の意向に沿って何もしないことが大切です。
 

家族葬では「香典辞退」されるケースもあるが、判断に迷う場合は持参するのが無難

親しい親戚や友人のみで行う家族葬では、参列者の負担を増やさないため、香典返しの手間を省くためなどの理由で香典辞退をするケースが少なくありません。家族葬の連絡をもらい参列することになった場合、まずは喪主や近しい人に確認しましょう。
 
香典辞退かどうかがどうしても分からない場合は、どちらでも対応できるようにしておくのが無難です。あらかじめ香典を用意しておき、香典辞退の申し出を聞いたら無理に渡さずに持ち帰るようにしましょう。
 

出典

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 香典に関するアンケート調査(令和3年度) 集計結果 4.香典としていくら包んだか(最多回答額と平均額)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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