3月の娘の引っ越し代が「10万円」で驚き! 長男のときは「5万円」ほどだったのに、これって妥当? 費用を抑えるためのチェックリストを解説
配信日: 2025.03.28

物価高の影響かも……と思ってしまうかもしれませんが、引っ越しは時期や移動距離、荷物の量などによって大きく費用が異なります。
本記事では、引っ越し費用の差が大きく出る理由を解説し、できるだけ費用を抑える方法について紹介します。

執筆者:古澤綾(ふるさわ あや)
FP2級
3月の引っ越し費用は本当に高い?
3月は進学や転勤のシーズンで、引っ越し業者の需要が急増するため、通常期に比べて費用が1.5~2倍になることがあります。特に、3月下旬は新年度に向けた駆け込みの引っ越しが集中し、予約が取りづらくなるだけでなく、料金も大幅に上がりやすい時期です。
また、引っ越し料金は日程や時間帯によっても変動します。土日や祝日、午前中の引っ越しは人気が高いため、割増料金が発生することが多いです。
一方、3月中でも平日や午後便を選ぶと、比較的安く済む可能性があります。さらに、業者によっては「時間指定なし」のフリー便を利用することで、費用を抑えられる場合もあります。
繁忙期の引っ越しでは、通常期と比べて価格が上がるだけでなく、スケジュール調整をして早めの予約も必要です。計画的に日程を決めることで、なるべく費用を抑えてスムーズに引っ越しできるでしょう。
同じ3月でも、引っ越し費用が5万円と10万円と差が出たのはなぜ?
同じ3月に行う単身の引っ越しでも、条件が異なると料金に大きな差が生まれます。
タイトルの事例にあるように、引っ越し費用が5万円の場合と、2倍の10万円となる場合もあり、このように差が生まれた要因は次のようなことが考えられます。
・引っ越しの距離
・荷物の量
・利用した引っ越し業者
・予約のタイミング
引っ越しの条件によって費用は大きく変わります。なぜこれらが引っ越し費用に影響するのか見ていきましょう。
引っ越しの距離
引っ越しの移動距離が長いほど、トラックの運搬費やガソリン代、人件費がかかるため、料金が高くなります。例えば、同じ都道府県内の引っ越しと比べると、県をまたぐ長距離引っ越しでは費用が2倍以上になることもあります。
荷物の量
家具や家電の有無によっても料金が変わります。必要最低限の荷物だけを持って引っ越し、現地で家具や家電を購入した場合と比べ、ベッドや冷蔵庫などの家電を運んだ場合では、トラックの大きさが変わるため費用も上がります。
利用した引っ越し業者
大手の引っ越し業者はサービスの質が高く、万一の荷物の破損などへの保証も充実していますが、料金も高めに設定されています。一方で、地域密着型の業者や単身専門のプランを利用すると、同じ内容でも費用を抑えられることがあります。
予約のタイミング
3月の引っ越しは、直前予約になるほど料金が高くなります。進路などが決まっていれば1~2ヶ月前に予約できるため料金は抑えられるのに対し、直前に依頼すると割増料金が適用される可能性があります。
費用を抑えるためのチェックリスト
引っ越し費用を少しでも抑えるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。図表1のチェックリストを活用し、引っ越し代を節約すると良いでしょう。
図表1
各種資料より筆者作成
費用を抑える方法をうまく組み合わせれば、引っ越し費用も安くできるかもしれません。
まとめ
引っ越し費用は、時期や条件によって大きく異なります。特に3月は料金が高騰しやすいため、早めの予約や業者の選び方が重要です。平日や午後便を選ぶ、荷物を減らす、単身向けプランを活用するなどの工夫で、費用を抑えられるでしょう。
複数の見積もりを比較し、自分に合った方法を選んで、引っ越し費用を抑えながら、新生活の準備がスムーズに進められると良いですね。
執筆者:古澤綾
FP2級