部屋の掃除中に“昭和62年の50円硬貨”を発見!「プレミアがつく」と言われたのですが、本当ですか?
配信日: 2025.03.28

今回は、プレミア硬貨の概要や種類別の相場などについてご紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
プレミア硬貨とは
プレミア硬貨とは、本来の価額よりも高い値段で取引される硬貨です。製造枚数が少ない硬貨や穴ずれがあるエラーコインなど、希少性の高い硬貨が該当します。
製造数が少なく珍しかったり今と異なるデザインだったりして、プレミアがつく可能性のある硬貨の例は以下の通りです。
●1円硬貨:昭和30年(製造初年)、平成23~25年、平成28~31年、令和元年
●5円硬貨:昭和23~24年の穴なし硬貨、昭和24~28年と32~33年の楷書体硬貨、平成22年~25年
●10円硬貨:昭和26~30年と32~33年の縁がギザギザの硬貨(いわゆるギザ10)、昭和61年後期に製造された昭和62年以降のデザインの硬貨
●50円硬貨:昭和30~33年のニッケル穴なし硬貨、昭和34~36年のニッケル穴あり硬貨、昭和62年、平成22~25年
●100円硬貨:昭和32~33年の銀貨幣鳳凰デザイン硬貨、昭和34〜36年と38〜39年の銀貨幣稲穂デザイン硬貨、平成13~14年
●500円硬貨:昭和62年、昭和64年
自分でプレミア硬貨なのかを判断できないときは、専門店で鑑定してもらうことをおすすめします。
プレミア硬貨の種類別相場
今回は、昭和発行の1円から500円までの硬貨買い取り相場を比較しましょう。複数の買い取り業者の価格を基にすると、プレミア硬貨の相場は以下のようになります。
●昭和30年の1円硬貨:600~2000円
●昭和24~32年(昭和29~31年を除く)の5円硬貨:2000~5000円
●昭和61年後期製造の10円硬貨:2万円
●昭和62年の50円硬貨:1000~1500円
●昭和38~39年(昭和37年を除く)の100円硬貨:300~800円
●昭和62年の500円硬貨:800~1000円
プレミア硬貨は、お店によって買い取り価格が変動する可能性があります。そのため、あくまでも目安としてください。また、買い取り相場は未使用の場合です。使用済み硬貨は価値が下がるケースもあるので、専門の買い取り業者で調べてもらいましょう。
製造枚数が少ない硬貨は今後価値が高くなる可能性も
現在はプレミア硬貨としてあまり取引されていないものでも、製造枚数が少なければ将来的に価値が高くなる可能性があります。
なお、希少価値の高いものとして有名でなくても、市場に出回っている数が少なく未使用品であれば、店によっては買い取ってくれる可能性もあります。また、オークションサイトで売買された実績のある硬貨なら、サイトを通じて自分で販売することも方法の一つです。
エラーコインを売るときは偽物に注意が必要
エラーコインは、穴ずれや穴なし、刻印ずれなど、本来の硬貨と比較してエラーが生じている硬貨です。高値で取引されることも多いため、偽物が作られるケースもあります。
偽物の見極めにはエラーコインの細かな特徴を知っておく必要がありますが、分からないときは専門業者に鑑定してもらった方がいいでしょう。なお、意図的にエラーコインを製造すると法律違反となります。
希少価値の高い硬貨はプレミアがつくケースがある
硬貨は、希少価値が高ければプレミアがつくケースも少なくありません。昭和62年製造の50円硬貨は製造枚数が少ないため、相場が1000~1500円ほどで買い取ってもらえる可能性があります。
ほかに、昭和61年後期の10円硬貨も2万円で買い取られるケースがあります。ただし、プレミア硬貨の相場は未使用品だった場合です。流通して使われている硬貨は価格が下がる場合もあります。
なお、エラーコインを見つけたときは、まずその硬貨が偽物ではないかを確認しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー