受験後に免許を取ろうとしたら「40万円」近くでビックリ! 親に相談したら「自分の頃は20万円だった。高すぎるからバイトして」とのこと。実際バイト代で免許を取る人はそんなに多いのでしょうか?

配信日: 2025.03.29

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受験後に免許を取ろうとしたら「40万円」近くでビックリ! 親に相談したら「自分の頃は20万円だった。高すぎるからバイトして」とのこと。実際バイト代で免許を取る人はそんなに多いのでしょうか?
大学受験が終わり、「ようやく自由な時間ができた!」と感じている人は多いでしょう。このタイミングで免許を取ろうと考えることもあるでしょうが、いざ教習所の費用を調べると、30万円以上、場合によっては40万円近くかかると知り、驚いた人もいるのではないでしょうか。
 
親に相談したら、「高すぎるからバイトでなんとかしろ」と言われることもあるかもしれません。実際のところ、免許を取る人はどのように費用を工面しているのでしょうか?
 
普通免許取得に関するアンケート調査をもとに解説します。あわせて学生のうちに免許を取るメリットや、費用を捻出する方法についても考えていきましょう。
浜崎遥翔

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

普通免許の取得費用は高騰! 誰に出してもらう?

ここ数年、普通自動車免許の取得費用は大きく上がっています。2025年2月には、Xで「免許の取得費用が35万円を超える」という投稿が話題となり、多くの人が価格の高さに驚きの声をあげました。
 
実際に筆者が20年前に免許を取得した際は、25万円以下で取得できた記憶があります。Xの声を見てみると、費用が高くなったと感じる人は多いようです。
 
では、この高額な教習費用を誰が負担しているのでしょうか? ソニー損保の「2025年 20歳のカーライフ意識調査」によると、免許取得のための教習所費用を「親にもらった人」(55.2%)と「祖父母にもらった人」(6.1%)を合わせると6割以上となります。親族の援助を受けた人が多数派となるのは事実のようです。
 
一方、「アルバイトして貯めた人」(13.6%)、「お年玉などを貯めた人」(8.5%)など、自力で用意した人も一定数います。「自分で払え」と言われることに驚く人もいるかもしれませんが、実際にはアルバイトをしながら免許を取得している人は少なくないのです。
 

学生のうちに免許を取るメリット

費用の問題はあるものの、学生のうちに免許を取ることのメリットは小さくありません。
 
まず、学生向けの割引プランを用意している教習所に通うことで、社会人になってから通うより費用を抑えられることがあります。
 
また、時間に余裕があるのも、学生のうちに免許を取る大きな利点です。社会人になると仕事のスケジュールが優先され、教習所に通う時間の確保が難しくなります。
 
さらに、普通免許を取得しておくことで就職活動の幅を広げられるのもメリットです。会社によっては、「普通運転免許を持っている(もしくは入社までに取得できる)こと」が応募条件となっていることがあります。
 
学年が上がるにつれて授業や実習、研究が増える学部に通う場合は、低学年のうちに免許を取得しておくのが賢明です。どの程度忙しくなるかは学部によって異なるため、先輩に話を聞いておくと良いでしょう。
 

運転免許費用を用意するためにすべきことは?

運転免許取得の費用を、どうやって用意するか悩む人は多いかもしれません。もちろんアルバイトで全額貯められるのが理想ですが、どうしても免許取得までに時間がかかってしまう可能性があります。少しでも早く免許を取得したいのであれば、「借入」を検討しても良いでしょう。
 
その際に、最初に検討したいのは親など親族です。「アルバイトで在学中に少しずつ返す」「社会人になったら返す」といった条件で交渉してみましょう。もしかしたら、交渉の過程の中で「一部は負担する」と言ってくれるかもしれません。
 
親からの援助がない、借入が一切できない場合は、大学入学前までの取得は諦めることになりますが、ローンを利用するのも1つの手です。例えば、大学に入学後であれば、大学生協のローンが使える可能性があります。
 
ただし、金利は年率9%ほどで決して安いとは言えません。ローンを利用する場合は、できるだけ早く返済できるように計画を立てることが重要です。
 
例えば、1年間アルバイトをして半額を貯め、残りをローンで補えば、借入額を抑えられるため、利息の負担が軽くなります。早く免許を取りたいけれど資金が足りない場合は、親の援助、貯金、ローンを組み合わせて、最適な方法を考えることが大切です。
 

まとめ

普通免許の取得費用は、40万円近くかかることもある大きな出費です。6割以上の人が親族から援助を受けているようですが、アルバイトなどにより自力で費用を捻出する人も一定数存在します。
 
学生のうちに免許を取得するメリットは、学割を利用できたり、時間の余裕を持って通えたりすることです。免許が就職に役立つ場合もあり、特に忙しくなる学部の学生は早めに取っておくと良いでしょう。
 
資金の工面方法としては、親に頼るのが最も負担が少ないですが、難しい場合はローンの活用やアルバイトとの併用も選択肢に入ります。費用面や時間の余裕を考慮しながら、自分にとって最適な方法で免許取得を目指しましょう。
 

出典

ソニー損害保険株式会社 2025年 20歳のカーライフ意識調査
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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