駅前のスーパーではレジ袋が「1枚10円」!家の近くのスーパーでは「3円」なのに…お店側が勝手に料金を決めてよいの?

配信日: 2025.03.28

この記事は約 3 分で読めます。
駅前のスーパーではレジ袋が「1枚10円」!家の近くのスーパーでは「3円」なのに…お店側が勝手に料金を決めてよいの?
令和2年7月より、プラスチック製のレジ袋が有料化となりました。これにより、スーパーでの買い物時に袋が必要な場合は、別途購入しなければなりません。なかには、レジ袋の値段がスーパーによって異なる点に疑問を感じる方もいるでしょう。
 
そこで今回は、スーパーのレジ袋の値段設定について解説します。スーパーのレジ袋の値段設定が気になっている方や、レジ袋を毎回購入するのとエコバックエコバッグを購入するのとでは、どちらがお得なのかを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

レジ袋有料化の制度概要

経済産業省により令和2年(2020年)7月1日より、レジ袋の有料化がスタートしました。背景には、ゴミ問題や地球温暖化などがあります。有料化によって本当にレジ袋が必要かを考え、ライフスタイルの見直しを図ることが目的です。
 
原則、プラスチック製のレジ袋すべてが対象ですが、一部例外もあります。例外となるのは以下の3種類です。
 

・プラスチックフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
 →繰り返し使用でき、プラスチック製レジ袋の使用削減につながるため
 
・海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
 →微生物によって海洋で分解され、海洋プラスチックごみ問題対策になるため
 
・バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
 →植物由来がC02総量を変えず、地球温暖化対策につながるため

 
この3種類以外の持ち手の付いたプラスチック製レジ袋は、原則有料化の対象です。また、プラスチック製のレジ袋には、使用されている材料の表示化が求められています。
 

レジ袋は誰が価格を決められるの?

レジ袋の価格設定は、事業者が設定しています。1枚あたりの価格が、1円未満にならないようにする、という規則があるだけです。経済産業省の制度概要を紹介するページにて、有料化の価格設定におけるガイドラインが掲載されています。
 
袋のサイズによって値段設定を変えている場合が多く、それぞれ大サイズ1枚5円、小サイズ1枚3円といった形です。
 
レジ袋の代金はお店の売り上げとなり、レジ袋の代金の一部が環境保護に使用されるといった環境税的な意味合いはありません。そのため、消費者の理解促進の観点から、使用用途について事業者からの自主的な情報発信を推奨しています。
 

レジ袋を買い続ける費用とエコバッグ購入にかかる費用

レジ袋購入にかかる費用を考えてみましょう。レジ袋の代金は大サイズ1枚5円と仮定します。週3回、毎回大サイズ1枚購入した場合にかかる費用は1ヶ月で60円、年間では720円です。小サイズであれば1ヶ月36円、年間432円です。
 
エコバッグは100円ショップでも購入可能です。値段帯は100円台から500円台まで幅広く、サイズも豊富にそろっています。10リットルサイズのものであれば110円(税込み)から購入可能です。
 
レジ袋を購入する場合と比較すると、110円(税込み)のエコバッグであれば2~3ヶ月で元は取れます。330円(税込み)の物であっても、約半年〜1年間で費用が回収できます。
 

有料レジ袋の値段設定はお店側に決定権がある

令和2年7月より開始されたプラスチック製レジ袋の有料化ですが、値段はお店が自由に設定できます。ゴミ問題や地球温暖化問題対策だけでなく、ライフスタイルの見直しを背景に実施された制度です。
 
経済産業省は、有料レジ袋の売り上げについて、使用用途の自主的な情報発信を推進しています。売り上げをどのように使用しているかを調べてみると、環境問題への意識やライフスタイルの見直しにつながるかもしれません。
 

出典

経済産業省 レジ袋削減にご協力ください!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【PR】
夫の家事への不安に関するアンケート
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集
FFジャックバナー_ヘッダー用 【PR】
FFジャックバナー_フッダー用 【PR】