高速道路の路肩で停車している車を発見!どうやら「深夜割引待ち」らしいけど、高速道路の深夜割引制度ってなに?
配信日: 2025.03.31 更新日: 2025.04.01

今回は、「深夜割引制度」の見直しについて、変更される背景と変更内容を解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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深夜割引制度見直しの背景
現行の割引ルールによって、0時近くになると深夜割引待ちの車でパーキングエリアが満車になる状況が発生しています。パーキングエリアやサービスエリアが満車となる理由は、深夜割引を利用したいドライバーが、料金所を通る直前で時間を調整しているためです。
特に長距離ドライバーの場合は、割引を使わなければ数千円もの差額が生じるため、深夜0時まで待機しているというわけです。一方で経営者側の事情として、コスト管理のためにドライバーに深夜割引を利用するよう指示しているところもあるようです。
本制度の目的は、空いている深夜の時間帯に高速道路を利用してもらうことなのですが、現状は、深夜割引待ちのドライバーで高速道路の流動性に影響が起きています。このような車両の滞留を改善し、ドライバーの負担を軽減するためにも、新しい深夜割引のルールが導入される予定です。
高速道路の深夜割引制度とは
深夜割引制度とは、高速道路の料金が割引されるルールです。東日本高速道路株式会社・中日本高速道路株式会社・西日本高速道路株式会社が、高速道路の利用者に対して、時間帯や走行距離に応じて高速料金を割引します。
深夜割引制度は、深夜割引待ちの高速道路の渋滞状況を踏まえて見直しが進められ、割引の時間帯や走行距離、割引率が変更されることが公表されています。なお、新しいルールの導入は、2025年7月ごろに予定されているため、適用のタイミングには注意しましょう。
深夜割引の現行と見直し後の条件について変更内容を、表1にまとめました。
表1
現行 | 見直し後 | |
---|---|---|
対象者 | 高速道路のETC利用者 | |
時間帯 | 0時から4時 | 22時から翌5時 |
割引率 | 100キロメートル超~200キロメートル以下を25%引き 200キロメートル超を30%引き |
100キロメートル超~200キロメートル以下を25%引き 200キロメートル超を30%引き 400キロメートル超~600キロメートル以下を40%引き 600キロメートル超~800キロメートル以下を45%引き 800キロメートル超を50%引き |
出典:国土交通省「高速道路の深夜割引の見直しについて」を基に筆者作成
表1の通り、現行から見直しされるポイントは以下の3点です。
●適用時間帯に走行した分が割引対象となる
●割引の適用時間帯が拡大
●走行距離に対して割引率が変わる
特別措置が5年間適用される
深夜割引制度の見直しに伴い、制度の実施後5年間は「激変緩和措置」が適用されます。激変緩和措置の内容は、下記の2つです。
(1)深夜割引時間帯に一定以上の距離を走行し、かつ1000キロメートル以上走行した場合は、1000キロメートルを超える分を深夜割引の対象に追加できる
(2)22時台に高速道路を利用した場合、深夜割引の割引率を30%から20%に縮小する
以上は、ドライバーの負担や道路状況への影響を踏まえて、新しいルールへの適応支援策として5年間実施されます。
深夜割引料金の計算方法
以下は、深夜割引料金の計算方法です。
実質割引率=(深夜走行距離÷全走行距離)×30%
また、特定の条件下における計算式は、以下の通りです。
実質割引率={(割引適用時間帯の走行距離+1000キロメートル超過分)÷ 全走行距離}×30%
実質割引率=(深夜走行距離÷全走行距離)×20%
深夜割引の変更ポイントを確認しよう
高速道路は、道路交通法における駐停車禁止の場所です。深夜割引待ちの問題を改善するために現行より割引適用の時間帯を長くしたり、走行距離による割引率を変更したりするなどの制度変更が予定されています。高速道路の利用者としては、法律と制度を守り、見直しポイントをしっかり確認して割引制度を最大限に活用しましょう。
出典
国土交通省道路局高速道路課 高速道路の深夜割引の見直しについて
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー