都内の自動車教習所の教習料金って「35万円」もするの!? AT車とMT車で価格に違いがある?
配信日: 2025.03.31

その背景としては、物流業界におけるドライバーの需要増加や新型コロナウイルス感染症の流行によって公共交通機関を避けたい人が多かったことも考えられるでしょう。
いずれの問題も完全な解決には至っておらず、普通自動車の免許を持っていない人のなかには、これから免許を取得したいと考えている方もいるでしょう。しかし、教習料金を知って驚いた人も少なくないのではないでしょうか。
当記事では、都内の自動車教習所の教習料金について解説します。AT(オートマチックトランスミッション)限定とMT(マニュアルトランスミッション)でかかる料金の違いについても触れるので、ぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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都内で免許を取得する場合の教習料金相場
自動車の普通免許を取得したいなら自動車教習所に通わなければならない、と思っている方は多いでしょう。しかし、自動車教習所に通ったからといって必ずしも免許を取得できるわけではありません。
一般的には、公安委員会が公認した指定自動車教習所に通って運転技術や交通ルールを学び、技能試験を受けて卒業した後に、運転免許試験場(運転免許センター)で適性試験と学科試験に合格することで運転免許証が交付されます。運転免許証を取得する方の多くが、指定自動車教習に通って免許を取得しています。
ちなみに、初心者が自動車免許を取得する場合、およそ2ヶ月から3ヶ月程度かかるのが一般的です。また「AT車」「MT車」のように、取得する車の種類によって、講習時間や免許取得にかかる費用は異なります。
AT車の場合、法律で定められた「法定教習時間」は57時間、東京都の平均教習費用でおよそ25~29万円が相場といわれています。また、MT車の場合の法定教習時間は60時間、平均教習費用は26~30万円前後ともいわれています。
教習料金にかかる総額は、通う教習所によっても大きく変動します。都心に近い教習所ほど高額になる傾向にあるため、注意が必要です。
AT限定免許を取得するメリット・デメリット
ここでは、AT限定免許を取得するメリット・デメリットを紹介しましょう。
AT限定免許を取得するメリット
AT限定免許を取得する最大のメリットは、運転の操作がしやすい点です。AT車にはアクセルとブレーキのペダルしかありません。アクセルを踏めば自動的にギアチェンジされることから、初心者でも運転しやすい車といえます。
MT車に比べると教習費用が割安で、免許取得にかかる日数も短いことも大きな魅力です。教習費用や期間を少しでも減らしたい人におすすめです。
AT限定免許を取得するデメリット
AT車には、アクセルとブレーキを踏み間違える事故が起こりやすいというリスクがあります。また、AT車はMT車に比べて車内部の構造が複雑なものも多く、修理や修繕費用が割高になる傾向がある点も注意すべきポイントです。
MT車の免許を取得するメリット・デメリット
ここからは、MT車の免許を取得するメリット・デメリットを見ていきましょう。
MT車の免許を取得するメリット
MT車の免許を取得するメリットは、運転できる車種が増えるということです。MT免許であれば、MT車はもちろん、AT車も含めてさまざまなタイプの車を運転できます。
また、運転操作を楽しめるのもMT車の免許を取得する魅力の一つです。道路の状況などに応じてシフトレバーとクラッチペダルを操作しながら運転するため、自分で車を操作して運転しているという感覚を得やすいでしょう。
また、アクセルとブレーキを踏み間違えることが少ないことから、事故を起こしにくい点も大きなメリットです。
MT車の免許を取得するデメリット
MT車は運転操作が難しいため、初心者のなかには苦手意識を持っている方も少なくありません。また、AT限定免許に比べて免許取得までかかる時間も長く、教習費用も割高になる傾向にあります。
都内で生活する人や一般的に舗装された道路を運転する人は、MT車にこだわらず、AT限定免許でも十分なケースが多いため、どちらのタイプの免許が必要かはよく検討してください。
「AT限定」と「MT」の違いを理解して取得する免許を検討しよう
都内の教習所に通う場合は30万円前後の費用がかかりますが、運転操作が難しいMT車のほうが法定教習時間は長く料金も高いです。少しでもコストを抑えたいと考えている人は、MT車ではなくAT限定免許の取得を検討するのがおすすめです。
自分の生活スタイルに合った免許の種類や教習所を選択して、スムーズな自動車免許の取得を目指してください。
出典
警察庁交通局運転免許課 運転免許統計 令和5年版(12ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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