「海外ではOKなのに日本ではNG?」オンラインカジノの知られざる「落とし穴」と過去の検挙事例や罰金とは
配信日: 2025.04.01 更新日: 2025.04.02


執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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日本国内からのオンラインカジノ利用は違法
オンラインカジノとは、インターネットを通して世界中どこからでもカジノゲームを楽しめるサービスです。スロット、ポーカー、ブラックジャック、ルーレットなど、さまざまなゲームが提供されており、ユーザーはパソコンやスマートフォンを使ってリアルマネーで賭けることができます。
しかし、日本国内に住んでいる人がオンラインカジノを利用することは法律上認められていません。これは、日本の刑法が「賭博行為」を厳しく規制しているためです。
刑法第185条では、「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する」と明記されており、たとえオンライン上であっても、違法行為となります。また、反復して賭博を行った場合には「常習賭博罪」となり、3年以下の懲役に処される可能性があります。
海外では合法でも、日本国内で利用すると違法! 過去の検挙事例
オンラインカジノの多くは、各国で正式なライセンスを取得し、合法的に運営されています。そのため、海外では問題なくプレイできる場合がほとんどです。
しかし、日本の法律は「賭博が開催されている場所」ではなく、「賭博を行った人の居場所」に着目して適用されるため、日本国内からアクセスしてオンラインカジノで賭けを行った場合は違法とみなされる可能性が高いです。
オンラインカジノに関連する賭博事犯の検挙事例は少なくありません。令和5年(2023年)には、オンラインカジノに関与したとして107人が検挙されています。
具体的な事例としては、日本国内の自宅から海外のオンラインカジノサイトにアクセスし、賭博を行った者が賭博罪で検挙されたケースがあります。また、海外のオンラインカジノサイト運営者とアフィリエイト契約を結び、動画配信サイトなどで利用を勧誘していた者が常習賭博幇助罪で検挙された事例もあります。
オンラインカジノの「グレーゾーン」という言説の危険性
「オンラインカジノはグレーゾーン」との言説を目にすることがありますが、これは誤りです。確かに、かつてはオンラインカジノの取り締まりが明確でなかった時期もありましたが、日本国内からの利用は違法であると明確にされています。「グレーゾーンだと思っていた」という主張は通用しません。
また、オンラインカジノの事業者側が「日本人向け」としてサービスを提供していることも、利用者に誤解を与える要因となっています。これらのサイトでは日本語でのサポートや決済手段が整えられており、一見すると合法に見えるかもしれません。
しかし、これらの事業者はあくまで海外の法律に基づいて運営されており、日本の法律を遵守しているわけではないため、利用者自身が違法行為に関与するリスクを負うことになります。
まとめ
オンラインカジノは、インターネットを通じてカジノゲームを楽しめるサービスですが、日本国内からの利用は法律で禁止されています。特に最近では、オンラインカジノを利用したプレーヤー側の検挙事例も増えているため、注意が必要です。法的リスクを避けるためにも、オンラインカジノへの参加は控えるようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー