新幹線で友人とばったり遭遇!「指定席」を予約してたけど、2人で「自由席」に座りたい場合、指定席のほうが高いから移動しても問題ない?「払い戻し→新たに購入」する必要はある?

配信日: 2025.04.02

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新幹線で友人とばったり遭遇!「指定席」を予約してたけど、2人で「自由席」に座りたい場合、指定席のほうが高いから移動しても問題ない?「払い戻し→新たに購入」する必要はある?
新幹線に乗車しようとしたら、偶然友人と遭遇……自分は自由席、友人は指定席を取っていたけれど、「せっかくだし一緒に座ろう」と友人も自由席に移動すれば、移動時間が楽しい時間に変わるでしょう。自由席のほうが安いので、問題はないように感じる人は多いかもしれません。
 
しかし、実は指定席の特急券を持っている人が自由席に座るのは、JRのルール違反です。
 
本記事では、新幹線の指定席券で自由席に座ることがNGな理由、指定席から自由席への変更ができない理由と対処法を解説します。
浜崎遥翔

執筆者:浜崎遥翔(はまさき はると)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

指定席券で自由席に座るのは規則違反

新幹線の指定席券を持っている人が自由席に座ることは、JRの旅客営業規則に違反する行為です。旅客営業規則第182条の4には、「座席指定券を所持する旅客は、その券面に指定された列車、旅客車若しくは座席に限って乗車することができる」と明記されています。
 
さらに、第174条の急行券が無効となる場合の1つに「指定急行券を指定以外の急行列車旅客車または座席に使用したとき」とあります。指定席券が無効となり、新たに自由席特急券を購入することになるかもしれません。
 
実際の現場でどこまで厳密に適用されるかは状況によりますが、旅客営業規則に明記されている以上、指定席券を持つ場合は指定された座席に座るのが適切でしょう。
 

指定席券は自由席券に変更できない

「指定席券を自由席券に変えればいいのでは?」と思うかもしれませんが、指定席券は自由席券には変更できません。
 
変更を希望する場合は、一度払い戻しを行い、新たに自由席券を購入しなければなりません。ただし、出発日の前日および当日は料金の30%相当の払い戻し手数料がかかるため、自由席に変更するために払い戻すのは現実的ではないのです。
 

どうしても2人で座りたい場合はどうする?

指定席券を持つ友人とどうしてもとなり合って座りたい場合は、どうすれば良いのでしょうか? まず、自由席特急券を持っている場合は、指定席券への変更が可能です。さらに、指定席券は1回に限り違う座席に変更できます。
 
したがって、2人で窓口に行き、となり合う指定席へ変更するのが最も確実な方法です。もちろん、次以降の新幹線の予約状況によっては希望通りとはなりません。なお、もしすでに指定席券を変更しているのであれば、変更はできません。
 
また、指定席券を持つ人が乗り遅れた場合、後続列車の自由席には乗車可能というルールがあります。そのため、1本遅らせて自由席に座っても良いかもしれません。ただし、指定席の券種によっては乗り遅れた場合特急券が無効となるケースがあるので、確認が必須です。
 

新幹線のルールを守って正しく座ろう

新幹線の指定席券を持っているにもかかわらず、自由席に座ることはJRの旅客営業規則に違反します。また、指定席券を自由席券に変更する制度はなく、変更を希望する場合は手数料を払って払い戻し、新たに自由席券を購入する必要があります。
 
どうしても2人で座りたい場合は、友人の指定席券を変更するか、乗り遅れ時の自由席利用ルールを活用するのが適切です。ただし、乗り遅れによる自由席利用は全ての指定席券で認められるわけではなく、一部の割引切符などは無効になる可能性があるため、事前の確認が必要です。
 
正しい方法で座席を確保し、快適な移動を心がけましょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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